ブルーベルウォッチングの4か所目の場所は、Sydenham Hill Wood と言う、南ロンドンにある森でした。
この森は古い森林とビクトリア時代のガーデンの名残、そして比較的新しい木々が入り混じったユニークな森だそうです。
この森、最寄りのバス停がどこか詳しく調べずに行ったら、迷いましたw
356番のバスに乗り Crecent Wood Road と言うバス停で下車し、ここから黒い柵沿いに歩けばすぐにゲートが見つかります。
Highgate Wood とは違い、とてもシンプルな門w
ちなみに名前の読み方は、「サイデンハム・ヒル・ウッド」です。
9ヘクタールなので東京ドーム約2個分の小さな森です。(でも、「けもの道」を進んだためか、感覚的にはもっと広く感じました。メインの道を通るだけだったらそんなに歩かないと思います。)
この Sydenham Hill Wood は、London Wildlife Trust と言う団体によって管理されている森で、その中でも最も古い森だそう。
最初はこんな風に整備された森だな~と思っていたのですが・・・
ちょっと進むとこんなワイルドな自然の姿がw
自然の森に似つかわしくない落書きも。(こういうのって、英語で “graffiti” と言うんですね、初めて知りました。)
入り口から5分もしない場所に古いトンネルがありました。今は倉庫として使われているようなんですが、この graffiti は完成度が高いと思いませんか?
それもそのはずで、ロンドン在住のプロの方が描いたそうです。
鍵がかかっていましたが、中に何があるのか気になって覗いてみたら・・・
さらに扉があって・・・ちょっと怖いw
このトンネルのそばにも緑の倉庫があって、私がちょうど写真を撮り終わった後、London Wildlife Trust のボランティアらしき人たちがやってきて中から物を取り出していました。お昼休憩だったのかな?
いろいろ聞けばよかったです。
さらに少し進むと、遺跡のようなものが。これはビクトリア時代にここに存在したガーデンに作られたものです。こういった建造物を”folly”と言い、庭などに建てられる装飾的な建築物のことを指すそうです。
ビクトリア以前に作られたもっと古いものに見えますが、これは当時、「なんちゃって遺跡」みたいなスタイルが流行っていて、この土地のオーナーがわざと古代風のものを新しく作らせたみたいです。
当時の歴史やバックグラウンドを知ってから見ると、視覚だけでなくだけでなく頭でも楽しめるので、こういうことを学ぶの結構好きです。(自分で調べるのは結構面倒なので、できることなら誰かにガイドしてもらいたいけどw)
いくら古代風に作ったとはいえ150年以上前に作られたものなので、今のものよりは新しく見えてたのかな。コケみたいなのは生えていなかったと思うけど・・・とか、いろいろ想像が膨らみますw
これはさすがに当時のものじゃないですよね(笑)可愛いけど。
ブルーベルを見にこの森に来たのに、完全にほかのものに気を取られてしまいましたが、ちゃんとブルーベルも咲いていましたよ!でも・・・
1か所、先ほどの “folly” から少し進んだところに塊になって咲いていたのがこちらですが、ご覧のとおりネイティブのブルーベルじゃありません。
葉っぱの幅がネイティブに比べて広いのも、スパニッシュ系(とのハイブリッド)の特徴です。
可愛いけど・・・これが見たかったんじゃない感 ^^;
ネイティブが全く咲いていないというわけではなく、ちょこちょこと見かけることはできるのですが、Highgate Wood と比べると貧弱な印象は否めないw
やっぱりこの森では、こういったもののほうに目を奪われますw
ところで、この写真の右下の …hello… 、少なくとも3か所で見かけました。
1か所目は上にアップした写真の中に隠れてて、2か所目はこれ。
そして3か所目はベンチに。
なぜ …hello…?(笑)
この穴はなに?
ブルーベルを探すためにメインの道から外れた草木だらけの場所を探索していたのですが、そこでも昔のガーデンの名残のようなものが。
あ、でもこの森の中は昔鉄道が通っていたそうなので、その関係のものかもしれない。
入り口からだいぶ歩いたところに池がありました。
こんな古い看板も発見。
ちょっと怖い・・・w
これも、なんのためにやったwww って感じw
これは人工的なものなのか、鳥が作ったものなのか。
ハートのように見えなくもない。
こんなに根がしっかりと張るまで、どのくらいの年月を要するんだろう。
歩き疲れたので、フラットメイトからもらったお弁当を食べて休憩。
Itsu と言うおしゃれな日本食風レストラン?結構よく見かけますが食べたのは初めて。たれがおいしかったです!やっぱどんぶり系のものはおいしいわ~(笑)
Sydenham Hill Wood を制覇したつもりだったのですが、帰ってからマップを見ると言っていない場所があったことに気づきました。
Cox’s walks footbridge や Old Railway Track と呼ばれている辺りの探索ができませんでした~。写真で見ると面白そうな場所なので、ちょっとだけ心残り。
これを読んで行ってみようと思われた方は(いるのか?w)、ぜひそちらも探してみてくださいね!
Sydenham Hill Wood でのブルーベル探しは、こんな感じでした。
振り返ってみると、ブルーベルが完全に脇役になってるw
個人的には、ユニークで面白い森だな~と思いました。ブルーベルを見るための場所としてはお勧めしませんが、ちょっと変わったものを味わいたいという方にはなかなか楽しい場所ですよ^^