身近な外向型人間との会話で発見したこと
私の母は、典型的な外向型人間です。
そして、典型的な内向型人間の私にとっては、彼女の考え方や行動パターンに理解しがたい部分がたくさんあるのですが、それは、向こうも同じことでしょうw
まあ、その辺の親子関係に対する複雑な思いはまた今度語ることにして、今日は、そんな外向的な母と会話をしていたときに気づいた、外向型人間と内向型人間の違いに関する小さな発見と驚きを、ここに書き残したいと思います。
落ち込んだり悩んだりしたときの行動パターン
とりあえず引きこもる内向型
例えば困難に直面したりして、大きなストレスを感じたとき。内向型の私がまず最初にとる行動は、「分析」です。
「なぜそのような事態に陥ったか。」「どうしてそのように感じるのか、どのような行動をとるべきだったのか、など、内省によって、状況を理解しようとします。(このときに、前回お話しした「書く」という行為が非常に役立ちます。)
そして、一通り答えが出たら、深い睡眠をとります。これは自分でもよくわからないのですが、時間をおくことで自分を落ち着かせたり、考えをよりクリアにするためだと思われます。(また、分析と睡眠の順序が逆になりときもあります。その時の体力と精神力次第ですね。)
そして最後に、周りの人に考えを聞きます。
これは、独りよがりになるのを防ぎ、ただでさえ自分の世界に引きこもりがちで、物事を主観的に判断しがちな自分自身を諌めるためでもあります。相手にとっては迷惑な話かもしれませんがw
(うーん、こうやって書くと、すごくまどろっこしい方法のように見えますね。母はたぶん「めんどくさっ!」というと思いますw 私にとってはこれが自然な方法だし、そこまでシリアスじゃないのですが。)
すぐに誰かに伝えたい外向型
一方、外向的な性格の母の場合、一刻も早く「誰かとその件について話をする」ことや、「問題解決の為に実際に何かしらの行動を起こす」そうです。
「一人で考えていてもらちが明かないし、まず行動することによってしか解決策はないと思っている。走りながら考える。」と言っていました。
起こったことをすぐに誰かに話し、その会話のなかで、何かを得ようとするそうです。
私が内省に走る理由
この母の考えを聞いて、私は内向性と外向性の特徴の違いを、改めて認識しました。
母のようにまず第一に自分の体験を共有して、得られた反応から問題に直面することをせずに、私がまず内省するのには、2つ理由があります。
ひとつは、何事にも影響されない、自分自身の意思をまずははっきりさせたいということ。
そしてもうひとつは、一度に多くの情報を処理できないからです。
脳の要領がオーバーしちゃうと、思考停止に陥るのをわたしは経験から知っていて、それを回避するために一つずつ物事を咀嚼し、ある程度まとまってからではないと前に進めないのです。
会話に何を求めるか
この事から分かったことが、もうひとつあります。それは、外向型と内向型の、会話という行為の目的の違いです。
こういう状況 (つまり、問題が発生したとき)における、私にとっての会話とは、何かを解決するための手段であることが多いです。
その為、母と話をするときも、その手がかりとなるような、私の意見やアドバイスを求めているものと思っていたのですが、どうやらそれは違うらしいということに、最近気づきました。と言うか、最近まで気づきませんでしたw 母にとっては、会話によって解決策を見いだすことは、最重要課題ではないのです。
そんなことより、「こんなことがあった」という自分の体験を、誰かに伝え、もっと言えば共感を得るということが大事で、別に意見やアドバイスを相手に求めてはいないのです。
(私にだって相手に共感してもらいたいときに話す時はもちろんありますが、この場合は違います。)
外向型と内向型は、お互いを理解することが出来るのか
このギャップがあるから、母との複雑な会話は得意ではありませんでしたが、このパターンを理解してからちょっとマシになりました。
しかし、悩みに対するアプローチの仕方は全く異なるので、この点はお互いを理解しあうことが難しいんじゃないかな?と思うのが、私の今の正直な気持ちです。
母から見れば、私のしていることは何もしていないのと同然のように見えると思うし、非常にスローペースに写っていることでしょう。自分との対話に多くの時間をかけているから。
私の立場としては、自分の中で答えも定まっていないうちに、人に話す意味なくない?しかも、共感を呼ぶためだけの話からは、何も得るものがないじゃん!・・・なんて思ってしまいますが。
私はもっと柔軟に、母はもう少し寛大になることができたらいいのですが、なかなか難しいですね。親子だから特に。
・・・例のごとく、話が関係ない方向にそれつつありますが、とにかく、今回言いたかったことは、悩みに対する解決方法は人それぞれですが、それに対して外向型と内向型の性質が与える影響は大いににあり、それが異なったアプローチの仕方を産み出すのではないかと言うことを、身近な外向的な人との会話から感じたと言うことです。
皆さんは、身近な外向型人間(あるいは内向型人間)と話しをして、驚いたことや、なるほど~と思ったことはありますか?ぜひ、その経験をお聞かせください!
ではでは!
こんにちは~。内向型の私が、外向型の人と一緒にいて驚くことは、外向型は知らない人にもどんどん話しかけて雑談することです。旅先や、なんらかのイベントで出展している社員と5分10分と話しているのを知ったときは驚きです。
私の場合は声をかけることすら思いつかないことも多いし、話しかけるにもいろいろ迷います。「何か売りつけられたらどうしよう?」「相手の迷惑じゃないか?」「何を話したらいいの?」「そもそも声をかけるのが恥ずかしい!」などなど考えます。
たぶん、自分自身が見知らぬ人に話しかけられると緊張から挙動不審になるので、相手もそうなんじゃないか?と考えるのです。しかも自分から声をかけても怪しい受け答えになります(笑)最近は練習のかいあって少しずつ改善されてきましたが。
私の経験ではどうも外向型からは、内向型を理解しにくいようです。話しかけないのはもったいない!と思うみたいですね。
mapleleafさん!
またまたスミマセン!ブログ放置しすぎました(汗)
本当にその通りですよね!外向型な人の「誰とでもすぐ打ち解けられる能力」は天性のものだと思います。
自ら話しかける能力と言うか、そうしたいという欲求が生まれやすいんでしょうね~。
私も訓練と経験によって多少は「社交性が全くない人」の烙印を押される事は少なくなってきたものの、ぎこちなさはどうにもならないですねw
「こいつ無理してるな」感が出すぎてると思いますw話す前に色々と考えすぎてしまうんですよね。
でも最近分かったことがあって、本当に社交スキルの高い外向的な人は、どんなタイプの人間に対しても(表面上は)合わせられるみたいなんです。
だから、こっちが変なボールを投げても上手く返してくれるので、そういう人といると、ちょっとだけリラックスして自分を出せることがあります。
このタイプの外向型人間は、そういうことを意識せずに自然にやってるのがすごい!
そうですね。外向型と内向型は相容れない部分もありますが、お互いのいいところは尊重して、相手の気持ちも考えられるようになるのが、今の私の課題です。(大げさ?w)
コメントありがとうございました!^^
こんにちは!これ、すごくよくわかります。まったくその通り。
私はよもぎさんタイプですね。基本的に答えとか解決方法は自分で探します。
なので、周りには大抵「事後報告」になってしまいますw
もちろん本当に自分一人で解決しないことは、誰かに相談するのですが。
外向型の方の会話というのは、答えや解決方法を知りたいというより、単なる発散目的と思えますね。
発散することそれ自体が会話の目的。
なので特にまともな回答は求めてなくて、相手にひたすら同意を求める印象ですね。
相手から同意を取り付けた時点でその方の悩みは解消されているのかも?と思ってしまう今日この頃ですが、どうなんでしょうねぇ…。
りんさん、こんばんは!コメントありがとうございます。
そして、いつも返信が遅くてスミマセン・・・(汗)
そうなんですよね。私も基本的には、自分の中で解決(と言うか、完結?)してしまうことが多いです。これがいいことなのか悪いことなのかはさておき、りんさんのおっしゃるとおり、外向型と内向型では会話の目的がそもそも違いますよね。(まあ、私だって雑談を楽しむ事はもちろんありますが・・・。)
この前提があるため、外向型同士が会話をするときは上手くいくと思いますが、私と母のように、正反対の性質を持った人間が話をする場合、ちょっと混乱が生じますw 30年近く生きてきて、やっと分かった真理でした(笑)