先日ニュースにもなっていたのですが、JR 山手線は今日から、車内に監視カメラを搭載した車両を運行することになりました。
これについて、私は賛成の意見のほうが多いのかなと思っていたのですが、反対の声も出ていて意見が割れているようですね。
犯罪の抑止につながるかどうかは、実際にデータが集まってからでないと分析はできないのでそこは置いておくとして、私が反対派の意見として気になったのは、
「監視カメラで自分を撮られていると言うことに対して、拒否感を覚える。プライバシーの侵害なのではないか。」
という意見です。
あ、ちなみに私が読んだ記事は東京新聞のこの記事。
で、これを読んだときに、「そういえばロンドンは、いたるところで監視カメラを見かけたな~」と言うことを思い出しました。
乗り物には必ずと言っていいほど、ついているのが当たり前のような感じです。
こちらがロンドン地下鉄の車内です。ぱっと見、監視カメラは見当たりませんが・・・
座席の上部に、”CCTV cameras in operation”(監視カメラ作動中)のステッカーが貼ってあります。
また、こちらはロンドン市内を走る2階建てバスの2階部分ですが、写真に写っているだけでも、カメラが2個あるのが確認できますよね。これに加えて、車体前方にも1つあります。
ちょっといい写真が見つからなかったのですが、電光掲示板の下にモニターが付いているタイプのバスも結構多く、時間帯や車両によっては、車内に複数ある監視カメラが映したランダムな映像が、リアルタイムで表示されています。
今振り返ってみると、ロンドンでは、身の回りにこれだけ監視カメラが多く存在していたんだな~と言う感じがしますが、だからと言ってプライバシーが侵害されているとは思いませんでした。
そしてこれは私の主観ですが、周りの人も気にしている様子は全くなかったかな・・・。
記録された映像がその後どのように使われたり保存されたりするのかと言う点において、プライバシーの侵害を心配するというのは理解できるのですが、乗っている電車やバスの監視カメラに写されていること自体に関しては、私は特に不安を覚えたりはしなかったです。
何もないのにほいほいと監視カメラを設置するのはもちろんよくないですが、犯罪抑止力として、あるいは冤罪の防止のために役立ちそうであれば、試してみる価値はあると思うのですが、どうでしょう。
ここからは蛇足です↓
ロンドンの Transport for London (TfL) のサイトに監視カメラを設置する理由が説明してあって読んでみたら、主な理由は6つあると書いてありました。
「乗員乗客の安全のため」とか「テロ対策」のほかに、「リアルタイムの交通状況をモニタリングするため」、「交通ルールや規則を強化するため(これは主にバスに適応されるものだと思いますが)」みたいなものもあって、「日本の迷惑行為とテロ対策のため」という理由に比べるともっともらしく聞こえる・・・のか?w