大学の中にある、エジプト考古学についての博物館
ピートリー博物館は UCL(University College London)の大学博物館で、エジプトとインドネシアのスンダ族と言う部族についての研究を行い、80000点以上の関連物を所蔵・展示しています。
エジプト考古学の学部と博物館は、両方とも1892年に設立されましたが、教授の William Flinders Petrie(ピートリー)が個人的に所有していたコレクションを大学に売却したおかげで、この博物館のエジプト考古学コレクションは、世界でも有数のものになっています。
今日では、エジプトやスーダンから採掘物を持ち出すのは違法となっているため、コレクションが増え続けることはないのですが、その重要性はイギリス政府によって “Outsianding Importance”=極めて重要なものとして認定されているそうです。
ピートリー博物館へのアクセスと開館時間・入館料など
住所:University College London Malet Place London WC1E 6BT
最寄りの地下鉄駅:Euston Square, Warren Street
開館時間:10:00~17:00/火~土。月曜日は研究者向けにオープン(要アポイント)。 クリスマスとイースターの時期は閉館
入館料:無料
ピートリー博物館の個人的な印象と見どころ
80000点もの歴史的遺物自体はもちろん見ごたえがあり、見る人によってはとても価値のあるものだとは思うのですが、私は、大学の中にあるこじんまりとした博物館そのものに興味を惹かれました。
2階に上がるまでの階段。モダンな感じです。
ピートリーの言葉。
「未来の利益のために過去を守るという点において、「現在」は歴史に対して最大の義務を負っている。」
つまり、今現在を生きる私たちがしなくてはいけないことは、未来の利益のために過去を保存することだ、と言うことでしょうか。
館内はこのように、とても小さいです。確か3部屋くらいしかありませんでした。
展示ケースや照明、ラベルなども普通の博物館に比べると手作り感があるというか、温かい感じがして個人的には素敵な空間だと思いました。
ピートリー博物館で気になった展示物
肝心の所蔵品は、大英博物館で見かけるような遺跡から装飾品などのこまごまとしたものまで鑑賞することができます。
特に、ネックレスのような装飾品の数は3000点以上に及び、どれも見ごたえがありました。
これなんか、歴史の教科書に出てきそうな感じ。
↑この写真、奥に机が写っているのですが、子供の見学者向けのワークショップに使うようなものがありました。(子供も見学に来たりするんですね~と、ちょっとびっくり。)
このお皿の模様、今でも通用しそうじゃないですか?
このネット、クオリティが高いと思いますw
櫛などの装飾品もありました。
これ、すごい精巧にできてるけど何に使うものだろう?と思ったら、Opium Measures と書いてありますね。
Opium はアヘンのことらしいです。アヘンを量るための道具?
上でも書いたのですが、ネックレスのような装飾品のコレクションもとても充実していました。
一つ一つのネックレスをよく見ると、かなり精巧に作られてるのがわかります。
例えばこれなんか、魚の形をしているんですよ!
目やえらの部分まで細かい模様がほられています。
こちらはよくわからないのですが、花と人?・・・っぽいモチーフのネックレス。
こちらはかなり重厚な感じのネックレスですね。重そう^^;
このように、とても見ごたえのある展示物がたくさんありました。
ピートリー博物館の見学のポイントまとめ
- 大学の中にあるこじんまりとした博物館
- エジプト考古学の珍しいコレクション
おまけ・・・館内では学生さんと思われる方たちが研究中でした。
そのうちの一人に実験に協力してくれませんか?と頼まれたのですが、エジプト考古学の知識なんて全然ないし、英語で答えられる自信がなかったので断ったのですが、断るときに
I’m not interested in….(興味ない)
と言ってしまい、あ、間違えた!ってあたふたしてしまいましたw(知識がないので~と言おうとしたのですが、なぜか not interested と言う言葉が出てきてしまった(>_<))
なんだか悪いことしてしまった気分でしたが、後から協力者を見つけることができたみたいでよかったです^^;