ロンドンで最もユニークな博物館の一つ、ミシンばかりを集めた博物館!
ロンドン・ソーイングマシン博物館は、セントラル・ロンドンから少し離れた Tooting と言う場所にあります。
博物館のコレクションは1946年創業の「ウィンブルドン・ソーイングマシン株式会社」によって収集・修繕されたもので、イギリス国内外で生産された600台以上ものミシンが展示されています。
その幅広い年代のミシンから成るコレクションは、ドラマや映画のセットとして使われることもあるそうです。
ロンドン・ソーイングマシン博物館へのアクセスと開館時間・入館料など
住所:292-312 Balham High Rd, London SW17 7AA
最寄りの地下鉄駅:Tooting Bec(徒歩すぐ)
開館時間:14:00~17:00/毎月第一土曜日 2018年の開館日は補足情報参照
入館料:無料(入場は16歳以上)
公式ホームページ:http://www.craftysewer.com/acatalog/London_Sewing_Machine_Museum.html
補足情報
- 2018年のこの先の開館日は、7月7日、8月4日、9月1日、10月6日、11月3日、12月1日です。
- 無料のミニツアー(15分程度)があるので、詳しい説明を聞きたい方は参加をお勧めします。(予約不要)
博物館は2階にあります。
スタッフの方がいるので勝手にあがっても大丈夫だと思いますが、私は一応、1階にいた方に声をかけてから入りました・・・が、その人はスタッフの人ではなくお客さんだったのですがw
でもそのおじいちゃん、「是非ゆっくり見てってね。オーナーも喜ぶと思うよ。」と言ってくれました^^
中に入ると、それはもう、見たことのないほどたくさんのミシン(しかも古い!)が部屋いっぱいに展示されていました。
ロンドン・ソーイングマシン博物館の個人的な印象と見どころ
博物館自体は2部屋しかない小さなものなのですが、中でも特に貴重なミシンが2つあります。
一つはこの写真のもの。ヴィクトリア女王の長女が所有していたもので、Pollack & Schmidt と言う、1865年に作られたドイツ製のミシンです。オークションで競売にかけられた中では、世界で2番目に高い値段が付いたミシンだとのこと。(23,000£)
こちらが拡大図。
糸がセットされていないと、ミシンと言う感じはあまりしないかも。
そして実は、世界で一番高い値段がついたミシンもこの博物館にあります。
1830年代に Barthelemy Thimonnier と言うフランス人によって発明されたミシンの試作品で、その額、なんと50000£(約720万円!!)ちょっとびっくりなお値段ですよね・・・。
設計図や関連のものも展示されていました。
それにしても、世界一高いミシンと2番目に高いミシンが同時に展示されているこの博物館って、何気にすごいですよね (゚д゚)!
また、ミシンだけでなく手芸に関するレトロなディスプレイもとても魅力的です。
こんな古いパターンブックや・・・
これまた古そうなアイロン!
ペダルの部分までおしゃれなミシンもありました。
レトロな絵が描かれている箱付きのミシン。
創業時のお店を再現したと思われるディスプレイ。
これまたレトロな感じと古いミシンがとてもよくマッチしていて、とても素敵な空間でした。
ロンドン・ソーイングマシン博物館で気になった展示物
色々な年代、様々な国々で作られたミシンがあるのですが、中でもシンガーのミシンは種類が多かったです。
こんな、ペイントが素敵なスタンダードの形のものはもちろん・・・
コンパクトタイプのミシン。
そして、手のひらサイズのミニチュアミシンまであるのには驚きました(笑)(あ、でもこちらはよく見るとシンガーじゃないですね^^;)
ちなみにお店の人は、「シンガーのミシンは会社を買収されて以来、質が落ちてしまったのでお勧めできない。」と言っていました・・・(._.) 悲しいですね。
そしてこちら!ドレッサーとミシンが一体化しているんですよ。
なんという斬新なアイディア(笑)
蓋を開けるとこんな感じになっています。
こんなユニークなものを持てるということは、持ち主は身分の高い人だったのかな~なんて、いろいろと想像が膨らみます。
こんな感じで、ソーイングマシン博物館は、博物館と呼ぶには小さい場所ですが、手芸&レトロ好きの私としてはとても楽しめる博物館でした。
ロンドン・ソーイングマシン博物館の見学のポイントまとめ
- 世界で1番目と2番目に高い値段が付いたミシンが展示されている
- 幅広い年代、様々なタイプのミシンが600点以上!
- 手芸や洋服に興味がある人にお勧めの博物館です。
- 見学できる日が限られているので、事前に確認を!