モリスが晩年を過ごしたロンドンの家、ケルムスコット・ハウス
ケルムスコット・ハウスは、ウィリアム・モリスが晩年を過ごした、ロンドンのハマースミスにある家です。
現在は別の所有者のものになっていますが、1階部分と地下は、モリスの栄光と業績をたたえ、広く普及することを目的として1955年に設立された「ウィリアム・モリス・ソサエティー」と言う協会のオフィスとして使用されています。
普段は協会のメンバーしか入ることができませんが、毎週木曜日と土曜日はミュージアムとして一般の人にも開放されており、だれでも無料で内部を見学することができます。
ケルムスコット・ハウスへのアクセスと開館時間・入館料など
住所:Kelmscott House, 26 Upper Mall, Hammersmith W6 9TA
最寄りの地下鉄駅:Ravenscourt Park(徒歩10分弱)
開館時間:14:00~17:00 木・土
入館料:無料
公式ホームページ:https://williammorrissociety.org
補足情報
ケルムスコット・ハウスにはハマースミス駅からも歩いていくことができますが、その場合はHammersmith Bridge を目指して歩き、橋を渡らずにテムズ川沿いに東に歩いていくと見つかります。徒歩20分程度かかると思います。
Ravenscourt Park 駅から行く場合は、同じくテムズ川を目指して歩くのですが、途中でこの大きな道路にぶつかると思います。
地下道(Subway)があるので、そこを通って反対側の道路に渡り、さらにしばらく歩くとその先にケルムスコット・ハウスがある Upper Mall と言うテムズ川の目の前の通りに出ます。徒歩で大体10分ほど。
ケルムスコット・ハウスの入り口はこんな感じになっています。少し奥まったところにあるので一見わかりにくいのですが、看板が出ているので大丈夫だと思います。
正面の緑のドアから入るのですが、右側にも入り口があって、私はそちらから入ろうとしたところ中からスタッフの人が慌てた様子で出てきて、こっちだよと教えてくれました(笑)
ケルムスコット・ハウスの個人的な印象と見どころ
ケルムスコット・ハウスは、William Morris Society の本部であることがメインなので、モリスや彼の作品について詳しく知るための場所という感じではありません。(そういったことを詳しく知りたい方は、William Morris Gallery がおすすめです。)
ただ、このようにモリスが設立した出版社であるケルムスコット・プレスで使われていた活版印刷機など、珍しいものが展示してあるので、モリスに興味があって、彼にゆかりの地を訪ねてみたいという方にお勧めの場所です。
お土産ショップは小さいですが、魅力的な商品がたくさんありました!
私もここで、母へのお土産にティータオルを購入しました。
ケルムスコット・ハウスで気になった展示物
建物の内部はこんな感じ。
1階部分にはソサエティーの説明パネルや、モリスの作品などが展示してあります。
モリス商会の壁紙のカタログ。William Morris Gallery にもありましたが、こちらはさすがに、数が多い!
こちらはモリスの有名な「ハニーサックル」のパターンと、ほかのアーティストによるコラボ作品。なかなか斬新な感じで、私は好きです^^
地下(Basement)に降りると、このようなモリスデザインのものでコーディネイトされた部屋があります。
暖炉のタイルのアップ。モリスの友人で自身もアーツ&クラフト運動で活躍する建築家でもあった、Philip Webb のデザインです。
このタイプのステンドグラスは、似たようなものがロンドン郊外のモリスの家、レッド・ハウス二もありました。
カーテンの模様すら素敵♡
そして隣の部屋には、活版印刷に関するものが展示されています。
こういうの見るとワクワクしちゃうのは、私だけですか?(笑)
味があって、これだけでも見ごたえがあります。
このスペースでは、ソサエティーの会員の方によるハンドメイドのポストカードなども売っていました。
入り口にあった、パンフレットが入っていたステンドグラスのケース。こんな小さなものに至るまで、すべてが美しい場所でした。
ケルムスコット・ハウスを出て目の前に広がる、夕暮れ時のテムズ川の景色。モリスたちの時代もこんな感じだったのかな~と思いながら歩いていました。
ケルムスコット・ハウスの見学のポイントまとめ
- ウィリアム・モリスが晩年を過ごした、ロンドンの家
- ケルムスコット・プレスで使われた活版印刷機などがあります
- 曜日・時間限定のオープンなので、事前にチェックしてから訪問することをお勧めします