ロンドン観光でおすすめの美術館や博物館を中心に、主に無料で楽しめる場所をレポートします。定番から穴場まで!

カテゴリー: V&A (ヴィクトリア&アルバート博物館) (page 1 of 1)

ヴィクトリア&アルバート博物館についてのレポ

ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A博物館) のちょっと変わった(?)楽しみ方。こんなのがあるって、ご存知ですか?

美術品を鑑賞するだけではもったいない!V&A にはこんな面白いものがあるんです!

ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)はとても広く、作品も見ごたえのあるものばかりなのですが、私は、V&A の楽しみ方は、ほかに少なくとも3つはあると考えています。

3つのうちの2つは、以前ご紹介した「建物の内装そのものを鑑賞すること」と、「V&A カフェでのランチやディナー」ですが、残りの一つが今回ご紹介する、「Hands-on Discovery Areas」です。

(もしかしたら名前が違うのかもしれないのですが、これからご紹介するのは、たぶんこう呼ばれている場所だと思います。次回行ったときに確認してきますね!(汗))

Hands-on Discovery Areas とは何かというと、↑このようにタッチパネルに触れてそのコーナーのテーマについて詳しく学べるエリアです。

これとは別に、小さい子供向けに、スタッフの方と一緒に遊べる体験コーナーのようなものもあるようです。

で、この機械の何が面白いのかと言うと、そのコーナーにある作品についてもっと詳しく学べるだけでなくて、自分で作品をデザインすることができるんです!

デザインした作品は、自分のメールアドレスを入力すると、メールで送ることも可能です。

パーツごとにいくつかのデザインを組み合わせて、色も選びます。結構細かいパーツに分かれているので、かなりオリジナル度が高い作品に仕上がりますよ!

私のはこんな感じになりました!

これ、地味に楽しいw

ちなみにこの機械は、ジュエリーのコーナーやセラミックのコーナーなどにも設置されているので、興味のある分野を攻めてみてはいかがでしょうか!

こちらは館内のどの辺にあったか忘れてしまったのですが、蔵書票(Exlibris)をデザインできる機械。

これはテキスタイルのデザインより組み合わせが少なくてパターンが限定されるから、いまいちだったかな~・・・。

機械を使った体験だけでなく、このように、実際に身に着けたり触れたりして体験できるものもありました。ただ、同じ地区にある自然史博物館やサイエンス・ミュージアムに比べたら少なかったかな。 V&A の売りは、あくまでこの機械を使った体験なのだと思います。


この機械は、個人的には V&A の隠れた魅力だと思っているのですが、人がいるところでは長時間居座りにくいですよね・・・^^;

でも、ご心配なく!これらの機械が置いてあるところは見学者が少ない場所が多いので、時間帯を選べば思う存分楽しむことができます!

唯一、ジュエリーのコーナーは狭いうえに人気があるので先客がいるかもしれませんが、私はまだ未体験なので、次回行ったときは絶対にオリジナルのデザインを作ろうと目論んでいます(笑)

とても面白いコーナーなので、「こんなのがあるんだ~」と思っていただけたら幸いです^^

V&A (ヴィクトリア&アルバート)博物館のカフェ、V&A カフェの魅力を詳しく解説します!

素敵なインテリアの中で、優雅なティータイムを過ごす。ディナーもお手頃です!

V&A(ヴィクトリア&アルバート博物館) には、カフェやレストランが3つあります。

The Garden Cafe。暖かい時期はピクニックもできます。また、中央の入り口の先にあるのが The Period Rooms です。

Exhibition Road 側にある The Courtyard Cafe、池の周りの The Garden Cafe、そしてその先にある The Period Rooms(または The Garden Rooms) です。

その中でも Period Rooms は、美術館の中にあるレストランとしては世界最古のもので、ウィリアム・モリス、ジェームス・ギャンブル、エドワード・ポインターの、3人のイギリス人によってデザインされた部屋があり、それぞれの名前をとって、Morris room, Gamble Room, Poynter Room と呼ばれています。

Morris Room

向かって左の部屋が Morris room. モスグリーンの壁紙がモリスっぽいです。

(ピンボケ気味で失礼します^^;)この感じも、すごくモリスらしい!

モリスにとってこの部屋は、初めての公共事業的な仕事だったそうです。モリスはこの部屋をデザインするとき、この時代に作られた「新しい」美術館の多くと違って、中世にインスピレーションを求めました。

制作にあたっては友人たちに協力を仰ぎ、フィリップ・ウェブが 左官工事を、エドワード・バーン=ジョーンズが壁の装飾やステンドグラスを製作したそうです。

Pornter Room

向かって右側の部屋、Poynter Room は立派な絵画が目を惹きます。

もともとはチョップやステーキを焼いたりする部屋だったため、Grill Room と呼ばれていたとか。

タイルは白と青のシンプルな感じ。どこかセラミック(陶器)を感じさせるような仕上がりです。

こちらは、地元のアートスクールに通っていた女学生たちによって製作された、オランダ式のタイル。

とても学生が作ったとは思えないような、素敵な作品です。

また写真には写っていませんが、ストーブには日本のモチーフが使われているそうです。

Gamble Room

そしてこちらが中央の Gamble Room. 柱や中の装飾もすごく凝っているのですが人がたくさんいたので撮影は断念。

次回は開館直後を狙って行ってみます!^^;

やはりこのお部屋の装飾が一番豪華ですね。広さも一番広いです。

セラミックタイルや天井のエナメルでコーティングされた鉄など、水洗い可能な素材でできているそうです。

日にち限定でピアニストがピアノを弾いていたりするので、タイミングが合えばラッキーかも!

V&Aのディナー

V&A のディナーは、正直味は特別おいしいというわけではないのですが、博物館と言う雰囲気込みで(時間を選べば)人があまりいない中でゆっくりとお食事ができるという点が気に入っていました。

食事のシステムは、カウンターで好きなものを頼み、先にお会計をして着席するというスタイルになっています。

スタッフとのやり取りはこのときだけなので、チップやマナーにドキドキすることがなく(そういう場所に慣れてないので・・・w)、素敵なインテリアのなかで気軽にお食事ができるのが気に入っています。

(ちなみにこれは少し余談ですが、イギリスでは先払いのレストランやセルフサービスのお店ではチップを払う必要はないみたい。また、 レシートに Service Charge と書かれているときは、すでにサービス料を含んだ額が請求されているので、チップを払わなくてオッケーだそうです。(サービスが素晴らしかった場合は・・・もらう側としてはいただけるととても嬉しかったです(笑)))

カウンターでは常に数十種類のお料理が並べられています。(人気のものは売り切れていたりするので注意です!)

通常はメインを1つ、副菜を2つ選びます。

カウンターは入り口の左右に2か所あります。ホットミールのコーナーともう一つあるので、どちらの食事がいいか先にチェックしてから決めるといいと思います。

ちなみに私は、両方のコーナーに食べたい副菜が1つずつあったので、「あっちのコーナーーから1品選んでいい?」と聞いてみたら、「本当は駄目だけど、今は忙しくないからいいよ!」と言われたことがあったので、交渉してみるのもありだと思います^^

イギリス料理とはちょっと違うような。でも味付けは、全体的にイギリス風(=薄味)です。

こちらのびっくりするような色の食べ物は、ビートルート(ビーツ)です。

日本ではあまり食べることのないようなものをいただけるのも、面白い経験でした^^

こちらはティータイムの時にいただいたケーキとティー。

お値段は7ポンドくらいだったと思います。美術館のカフェにしては、そんなに高くない印象。

V&A の小さな紙コップが可愛い♡

そうそう、紙コップと言えば、ちょっと前までテイクアウトで頼むとウィリアム・モリスのカップに淹れてくれていたそうです。

今は違うアーティストのものになってしまったそうで・・・ちょっと残念。

私もゲットしようと思いつつ後回しになっていたら、なんと、V&A カフェで働いていたフラットメイトが新品のものをくれたんです!モリス好きとしては超ラッキーでした。ありがとう Kさん!(ここで言ってもって感じだけどw)

持って帰るときに少し潰れちゃったけど、今でも大切に飾ってあります♡


こんな感じで、今回は V&Aカフェのご紹介でした。

ここまで美しいカフェを併設している博物館は、なかなか珍しいと思います。私は V&A に行くときはほぼ毎回立ち寄っていたくらい、好きな場所の一つでした(笑)V&A は大きな博物館なので、休憩場所としてもとてもいい場所なんですよ!

本当に、本当に素敵なカフェなので、V&A 見学の際は、是非こちらに足を運ぶことをお忘れなく~^^

金曜日にヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)での鑑賞をお勧めする3つの理由

金曜日の V&A には、魅力がいっぱい!

ロンドンには、特定の曜日に遅くまでオープンしている博物館がいくつかあるのですが、V&A(ヴィクトリア&アルバート博物館)でも、毎週金曜日に限って夜の10時まで、特定の展示コーナーを見学することができます。

私は在英中に10回以上、V&A に時間を問わず足を運びましたが、「V&A を最大限に楽しむためには金曜日に行くべし!」と言いたいくらい、金曜日の V&A には魅力がたくさんあります。その魅力を知ってからは、なるべく金曜日に鑑賞することにしたくらいです(笑)

そこで今回は、私がそう思う理由を4つご紹介したいと思います!

理由1:作品が、日の光の中で見えるものと少し違って見えるから

イギリスの夏は夜10時ごろまで明るい時期があるので、これは秋・冬限定でのことなのですが、ステンドグラスのコーナーを通った時、窓から差し込む光がある時とないときでは、作品の見え方がかなり違って見えることに気付きました。

日中はいくら遮光カーテンがあるとはいえ、やはり夜の、光が入らない状態のほうがきれいに見えました。

コーナーによっては全く光が関係してこない場所もあるのですが、館内の様子だけでも、日中とはまた違った印象を受けると思います。

こちらはまだ完全に夜ではありませんが、夜の博物館では中庭の様子なんかも、日中とは違った感じが楽しめます。

窓から見える風景も、昼間とは違って幻想的です。

理由その2:人が少ないので、作品を思う存分鑑賞できる

金曜日の夜って、意外と人が少ないんです。

いえ、正確にいうと、作品を鑑賞している人があまりいないというか・・・^^;

V&A では金曜日にイベントなどを行っていることが多く、若者や地元の方たちが、シャンパンを片手にエントランス付近でおしゃべりしている様子をよく見かけました。

DJ なんかもいて、今どきの音楽がかかっている感じは、ここが博物館だということを忘れてしまうくらい ^^;

作品を写生している人たちも何人か見かけはするものの、全体的に昼間よりは人の動きは少ないような印象を受けました。

そしてそのような環境の中だと、じっくりと何分もかけて1つの作品の説明を読んだりすることもできるし、館内の「学習コーナー」に点在している機械(上の写真)を使って、自分だけのオリジナルのデザインを作ったりできます。これ、地味に楽しいですよw

ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A博物館) のちょっと変わった(?)楽しみ方。こんなのがあるって、ご存知ですか?

理由その3:カフェでゆったりと夕食を摂ることができる

V&A のカフェは3か所あるのですが、そのうちの Period Rooms と言うウィリアム・モリスやジェームズ・ギャンブルと言った人物がデザインした部屋は、日中だと込み合っていて、席を見つけるのも一苦労と言うときすらあります。

とてもじゃないけど、ゆったりはできない感じかな・・・。

しかし金曜日の夜は、その心配はありません。

少し遅めの夕食・・・と言っても、7時半くらいからはだんだんと空いて来るので、ゆっくりとお食事を楽しむことができますよ!

カフェの営業時間は21時半までなので、館内の見学を終えてからお食事に行くというのもありだと思います^^

ちなみに V&A カフェでのお食事は、カウンターで自分の好きな物を選んでレジに持っていく、先払いのシステムになっています。

チップを払う必要などがないので、気軽に食事ができることができますよ!

ちなみにお値段は選ぶものによって変わってくるのですが、写真のもので大体10ポンド前後でした。

V&A (ヴィクトリア&アルバート)博物館のカフェ、V&A カフェの魅力を詳しく解説します!

理由その4:一日で博物館を全部制覇できるかも?

これは万人向けの提案ではないのですが、開館直後の10時から、閉館時間の22時までの12時間を、一日中博物館で過ごすということもできます。

V&A って、とにかく広い博物館なんです。見どころもたくさんあるので、隅から隅まで鑑賞しようと思うと、丸一日かけても足りないくらい!

金曜日なら、通常の閉館時間と比べて5時間近くも長くオープンしているので、時間を有効に使うことができますよね。

ただ、博物館での鑑賞って意外と体力を消耗するので、カフェなどでちょこちょこと休憩を取ることをお勧めします^^;

そしてもう一つの注意点としては、22時までオープンしているのは一部のコーナーに限られているので、通常の時間で閉まってしまうコーナーから先に鑑賞することをお勧めします。

(私も全ては把握していないのですが、上のほうの階(セラミックや家具のコーナー、ジュエリーやオペラ・ミュージカル関連の展示があるコーナー)などは、私が行った時は閉まっていました。逆に、ファッションを含む1階のほとんどのコーナーは22時まで開いていました。)


こんな感じで、今回は金曜日に V&A に行くとこんなメリットがあるよ~と言うお話でした。

金曜日に V&A に行く予定のある方は、ぜひ参考にしていただくと嬉しいです^^

V&A だけではない!建物の内装が美しいロンドンの博物館3選+α

内装を観るためにだけでも行く価値のあるロンドンの博物館を、3つ+α ご紹介します!

前回は V&A博物館(ヴィクトリア&アルバート博物館)のインテリアが素晴らしい!と言うことをレポートしたのですが、ロンドンには V&A 以外にも、建物やインテリアが素敵な博物館がたくさんあるんです!

そこで今回は、私が訪れた博物館の中でも特に素敵だな~と思った博物館やギャラリーを3つご紹介したいと思います。

V&A (ヴィクトリア&アルバート) 博物館の魅力は所蔵品だけでない!インテリアも素敵なんです♡

↑V&A のインテリアについてはこちらからどうぞ。

その1:フリーメイソン図書館と博物館(Library and Museum of Freemasonry)

この博物館は、フリーメイソンに興味がない人でも、その豪華な建物と展示物を観るためだけに、足を運ぶ価値があると言っても過言ではないかもしれません!!(笑)

建物自体は1933年に完成したものなので、イギリスの博物館の中では取り立てて古いというわけではないのですが、その装飾は、フリーメイソン独自のユニークなものだという点が面白いです。(ちなみに建物の建築様式は、アールデコ様式だそうです。)

例えば、よくフリーメイソンと関連付けられる、↑このダビテの星とか。

ここにも!

こちらは入り口のエントランスから階段を上がった途中の窓。

この植物が何かフリーメイソンに関係があるのかは不明ですが、そんなことがわからなくても味のあって魅力的な絵です。

同じ窓の装飾。斬新なデザインですよね。

こちらは何かの台の装飾。

これまた、フリーメイソン的に何か意味のある人物(聖人?)なのだとは思うのですが、私はどうしても、その間に彫られている植物のデザインのほうに意識が向いてしまいます^^;

やはり、歴史を感じさせる・・・と言うよりは、どこかしらモダンな感じがするデザインです。

こちらはフリーメイソンの集会が行われる、「グランド・テンプル」内の写真です。

カーペットがおしゃれ!

なんとなく、「不思議の国のアリス」を思わせるようなデザインじゃないですか?(ほら、同じイギリスだしw)

こちらの床の装飾は、エジプトっぽい。

天井なんかも、とてもゴージャス!

とにかく「綺麗」(掃除が行き届いているという意味で)と言う印象が強かったです。頻繁に補修作業とか改修をしているのでしょうか。

ところで、こういったフリーメイソン博物館のインテリアを堪能するためには、ツアーに参加することをお勧めします。

と言うのも、ツアーでないと、この博物館で一番美しい、グランド・テンプルの内装が観ることができないからです。

ツアーの参加方法やほかの情報は、ぜひこちらの記事も参考になさってくださいね↓ここで紹介しきれなかった装飾もレポートしています^^

フリーメイソンリー図書館と博物館(The Library and Museum of Freemasonry)ツアーに参加してフリーメイソンの秘密に迫る!?

フリーメイソンリー博物館、アールデコときらびやかな感じがお好きな方には、かなりおすすめの場所です。

その2:自然史博物館(Natural History Museum)

自然史博物館の内装は、歴史を感じさせる建物の外観と、博物館のテーマに沿った内装が魅力的でした。

例えば、柱一つとってみても、いろんなパターンの装飾を発見することができます。

しかも、どことなく手彫りのような風合いが出ているのがこれまたいいですよね~^^

このお花、日本の家紋のような感じがしませんか?編みこみ模様も素敵♡

このような動物のはく製は、鳥だけでなく様々な動物のものがありました。もちろん、有名な恐竜の骨も!!

そしてこの部分は、アーチ形の部分が特におしゃれで気に入っています。

くっついているのは何だろう?と思って近づいてみると・・・

猿!w

なんとも言えない感じの雰囲気を醸し出していますww

自然史博物館のステンドグラスは宗教色がなく、可愛らしい感じでした。

個人的にはこちらのシンプルなタイプも好き。

V&A のように、場所ごとにいろいろなテイストの装飾が施されているというわけではなく、全体的に統一感がある作りになっていますが、細かい部分に目を向けるといろいろな発見があって面白い博物館でした。

自然史博物館(Natural History Museum)ー大人も子供も楽しめる、見どころ満載の博物館です

その3:ウィリアム・モリス関連のギャラリー

ウィリアム・モリスにゆかりのある場所はロンドン近郊のものも含めて4つあるのですが、やはりどの内装も、美しいものであふれていました。

↑この写真は、ウィリアム・モリス・ギャラリーの2階へ続く階段の写真なのですが、カーペットや手すり、窓に至るまでとても美しかったです。

こちらの渦巻きみたいな優雅な手すり。

窓の形もデザイン性に富んでいます。

こちらはカフェの屋根。モリスがデザインしたパターンが使われています。

勿論、有名な「ハニーサックル」のパターンなど、モリスの様々な作品も豊富で、そちらも十分に堪能できる場所になっています。

また、こちらはモリスが晩年を過ごしたロンドンの家、ケルムスコット・ハウスですが、ここの内装もとても素敵でした。

ケルムスコット・ハウス(Kelmscott House)ーウィリアム・モリス・ソサエティーの拠点で、モリスが晩年を過ごした場所

これまた有名な作品、「イチゴ泥棒」のポスター。

書かれているスローガンからは、彼の社会主義的な思想が感じられます。

おまけその1:ホーニマン博物館のドア

ここからは、建物自体はそれほど特徴のあるものではないのですが、目に留まった装飾があった博物館を2つご紹介したいと思います。

まずはホーニマン博物館。前述のとおり、内装自体はそんなに見どころがあるというわけではないのですが、ドアの装飾がアール・ヌーヴォー風だったので思わず写真を撮ってしまいました(笑)

こういうテイストのドアノブはなかなか見かけないので、発見できてうれしかったです^^

ホー二マン博物館と庭園(Horniman Museum and Gardens)ーロンドンの中心で動物に出会える博物館。珍しい楽器のコレクションも!

おまけその2:大英博物館のドアノブと床のタイル

大英博物館のドアノブ、このようなお花の形になっているんです。すごくかわいい♡

場所によってデザインが微妙に違いました。こちらは鍵付きのもの。

床にもお花のデザインが。

大英博物館は、装飾と言う観点から見るとあまり面白みがない博物館ですが、それでもあれだけ広いので、細かいところに目を向けるとこういったものを見つけることができるので、ぜひ探してみてくださいね^^

大英博物館(British Museum)のアクセスや見どころなどをご紹介します!


こんな感じで、今回は博物館の装飾という観点から、おすすめの場所をいくつかご紹介しました。

博物館巡りの際は作品の鑑賞はもちろんですが、ぜひその場の空気も楽しんでみてくださいね~^^

V&A (ヴィクトリア&アルバート) 博物館の魅力は所蔵品だけでない!インテリアも素敵なんです♡

V&A の内装に注目してみると、美しいものや面白いものをたくさん発見しました!

デザインやアートを中心とした V&A 博物館の所蔵品が見ごたえのあるものだということは間違いないのですが、それだけに注目するのはもったいないんです。

と言うのもこの博物館は、内装もとてもゴージャスだから!館内をぶらぶらと歩いているだけでも、目に飛び込んでくるものは美しいものばかりです。

そこで今日は、V&A 館内の装飾をご紹介していきたいと思います。

まずはこちらのオブジェ。

これは館内の中央、インフォメンションセンターなどがあるあたりに位置しているので、目につきやすい作品です。

個人的には、その後ろに見える柱の装飾なども美しいと思います。

階段も注目すべきポイントです!

よく見ると手すりの部分、人が支えているのがわかります?(笑)

これ、ラトビアやリトアニアの建物でも見たことがあるのですが、こういう様式を何て言うんだろう・・・。ラトビアでは、アールヌーヴォーの建物がある場所でこのような感じのものを見かけました。

https://introvertful.com/latvia-riga-03-part1/

https://introvertful.com/what-i-found-in-the-baltic-states/

こちらは別の場所の階段。床の模様も凝っています。

こちらは V&A のメンバー専用の部屋の入口付近・・・だったかな?

とても美しいライト。これも作品として飾られていても不思議ではないくらいですよね~^^

こちらは先ほどまでとは違って、シンプルで美しいデザインの窓。

このようにV&Aでは、場所によってさまざまなテイストのデザインが採用されているので、見ていて飽きません。

伝統とモダンの融合って、個人的にはとても興味がある分野でもあります。

こちらは絵画のコーナーで撮った一枚。

こういうのをみると、「あ~、ヨーロッパだな~」と感じる。(←?)

これは、ガラスのコーナー付近のディスプレイ。

テーマに合わせた装飾になっているのも、よく考えられているな~と思いました。

これはどのあたりか忘れてしまいましたが、中庭を見渡すことができる窓から見えた柱の様子。

これ、何してるんですかね?^^;

私にはカレーのルーが入った入れ物に口をつけてるようにしか見えないのですが・・・謎!

反対側には、フクロウと小鳥?のモチーフが彫られた柱がありました。

これ、すごくかわいい♡

キルトのような模様の床。

こちらはもっと大胆な模様です。

色数を絞っていて、どこかレトロな感じがあるのが素敵。

20世紀のイギリスのコーナーの入り口付近の階段です。

私にはわかりませんが、歴史上の人物がモチーフになっているものでしょうか。

とても面白かったのがこのディスプレイ!

本物の楽器からできているのでしょうか・・・(゚д゚)!だとしたらすごい!

そしてここからは少し余談ですが・・・このあたりに机や椅子があるのをご覧いただけますでしょうか。

写真には写っていませんが、このあたりで自前だと思われるパソコン(アップルのものだったので^^;)を開いて、まるで仕事をしているような感じのサラリーマン風の人がいたんですよ。30代半ばくらいかな?

すごくないですか⁉ 博物館でパソコンでカチカチできるなんて!!(ルール的にどうなのかはわかりませんが、近くにいたスタッフも特に何も言ってなかったようなので、たぶんいい気がする。)

しかもこの辺りは人がほとんどいないので、集中できること間違いなし。ヘタしたら、カフェなんかよりもよっぽどおちついて仕事(かどうかわからないけどw)に取り組めそうですよね~。

そばには自由に読める本が詰まった本棚もあって、ちょっと休憩するのにもってこいの場所でした。V&A の穴場ですね!

こんなに素敵な博物館なのに、コーナーによってはそんなに混んでいないうえに、ゆっくりできるスペースもあるなんて・・・イギリスの博物館のこういう所、すごくうらやましいです。


V&A のインテリアはこんな感じでした。

とても広い博物館なので、まだまだ美しいデコレーションがたくさんあります。

見学の際は、作品だけでなくこういった部分にもぜひ目を向けてみてくださいね^^

ヴィクトリア&アルバート博物館(Victoria and Albert Museum)私がロンドンで一番好きな博物館の見どころをご紹介します

↑V&A についてはこちらの記事もどうぞ!

V&A The Clothworkers’ Centre ーファッションやテキスタイルを勉強したい方は必見です!

V&A のファッションとテキスタイルのコレクションを、間近で見学できる場所。エリザベス女王が着たドレスも!

V&A Clothworkers’ Centre(クロスワーカーズ・センター)は、ヴィクトリア&アルバート(V&A)博物館の分館で、西ロンドンのブライス・ハウスと言う場所にあります。

ファッションやテキスタイル関連の所蔵品を保管していおり、コレクションは考古学的に価値のある作品の一部から、重厚なカーペット、アクセサリーや刺繍が施された18世紀の下着、ドレスまで、さまざまなものがあり、それらの所蔵品は一般や研究者のために、見学や研究の目的で開放されています。

V&A Clothworkers’ Centre へのアクセスと開館時間・入館料など

住所:​Blythe Rd, London W14 0QX

最寄りの駅:Kensington (Olympia)(オーバーグラウンドの駅)から徒歩5分ほど。

開館時間:補足情報参照

入館料:無料

公式ホームページhttps://www.vam.ac.uk/info/the-clothworkers-centre-for-the-study-and-conservation-of-textiles-and-fashion

補足情報

  • この博物館の見学は無料ですが、予約制です。個人での見学は、毎週火~金の10:00-13:00 または 14:00-16:30 までになっています。
  • 8月は休館。
  • 毎月の最終金曜日はツアーも行っています。こちらも要予約。(私は今回このツアーに参加しました。)予約方法などの詳細は後述します。
  • 最寄りの駅は「ケンジントン(オリンピア)」と言う駅ですが、地下鉄駅の場合、High Street Kensington または Hammersmith からバスでケンジントン(オリンピア)に行くのが最適だと思います。所要時間はどちらも10分ほど。バスはどちらの駅からも9,10,27番のバスが通っていて、全てストップ F のバス停から出発します。
  • 見学時にはパスポートなどの身分証明になるものが必要です。(ただし、私は提示しろと言われませんでした。)
  • Clothworkers’ Centre の展示物は、写真撮影可です。

Clothworkers’ Centre の予約方法

私が Clothworkers’ Centre の存在を知ったのは、V&A のファッションのコーナーで↑この案内書きを見つけたからです。

早速行ってみよう・・・と思ったところ、予約が必要とのことでした。

さらに予約の際は、自分が興味のあるアイテムをデータベースから数点ピックアップして、メールで伝えることが必要で、一般の人が見学するための場所と言うより、学生や研究者が学ぶための場所だな~と、少々敷居が高そうな感じでした。

でも、せっかく家からも徒歩で行ける距離だったので、ぜひ見てみたい!と思っていたら、毎月、最終金曜日はツアーを行っているではありませんか!

なのでさっそく、参加希望のメールを送ってみました。

こちらも予約が必要ですが、メールで行うので難しくありません。

まず、 clothworkers@vam.ac.uk  に、見学をしたい理由を明記してメールを送ります。

すぐに自動で返信メッセージが返ってくるので、もう一度同じような内容のメール(何月の金曜日がいいかを明記したもの)を、そのメールアドレスに送ります。人気のツアーなので、少なくとも2週間前には予約のメールをしたほうがいいそうです。

すると、今度は担当の人からメールが来るので、当日は指定の時間(私は12時でした。)に間に合うようにいけばオッケーです。

門は通常は閉まっているので、横にあるインターフォンを押して要件を伝えると開けてくれます。

アーチの部分をくぐり、左側のドアから入るのですが、私はなぜか開けることができなかった気が・・・^^; 中にいた人が気づいて開けてくれました。

そのまま奥に進むとレセプションのようなところがあるので、そこで名前と要件を改めて伝えます。持ち物には身分証明が必要と書いてあったので持って行ったのですが、特に見せることはなかったです。

ロッカーに荷物をしまって、説明係の人が来るのを待ちます。ちなみに私が訪れた時は、見学者が私のほかに10人ちょっといました。

V&A Clothworkers’ Centre の個人的な印象と見どころ

通常の博物館のような場所ではないので、多くの作品を自由に見ることができるというよりは、数点の作品を、時間をかけてじっくりと調べることができるという感じの場所でした。

しかし、今回ツアーで見せていただいたものはどれも貴重なものばかりで、なんと言っても、エリザベス女王や有名な女優が何かのパーティでお召しになったドレスや、手刺繍が全体に施された18世紀のドレスなどを、かなり近くで観察できる点がすごいと思います。

また、一般的な博物館だと薄暗い照明の中、ガラスケース越しに見学するのが普通ですが、ここでは遮るものはありません。

私のような一般人がこんなに近くで見ることができる場所はないので、なかなか貴重な体験だと思います。

V&A Clothworkers’ Centre で気になった展示物

一般向けのツアーでは、ある1つのフロアー全体を案内してくれます。

やはり、私的に一番の目玉は、エリザベス女王のお召しになったこちらのドレスです↓

ノーマン・ハートネル と言うデザイナーによってデザインされたドレスで、エリザベス女王が1957年にパリを公式訪問されたときのものだそうです。

ドレスをよく見ると、裾の部分が汚れていたり、表面にシミ(多分ワインのあと)のようなものがあったりするのですが、案内してくれた学芸員さんによると、わざとそのままにしてあるそうです。

なぜなら、そういったものを含めて「エリザベス女王がパリで着たドレス」になっているからだそう。

それを聞いて、なるほど~、補修・保全作業って、まったく新しくきれいにするだけじゃないのね~と、なんだか納得しました。

女王のお写真と一緒に保管されていました。(でも、引き出しにしまってあるっていうのもちょっとびっくりですよねw)

このように通路を挟んで、多くの貴重な作品が保管されているロッカーがずらりと並んでいます。

服や、

服飾品はもちろん・・・

こんなものまで!(カーペットだと思われます。)

こちらでは、スタッフの方がオンラインカタログ用に精密な写真を撮って、パソコンで編集作業している様子を少し見せていただきました。

部屋の反対側に移って、ここでは学芸員の方が私たちのためにセレクトしてくれていた作品が展示されていました。

個人的に気になったのは、奥の黒いタンクトップのようなもの。これ、水着なんです。(生地はニットな感じなので、泳ぎにくそう^^;)

他にもハンドペイントの作品と思わしきものや・・・・

こんなユニークなジャケット(ボタンに注目!)

コルセットもありました。

そして最後、こちらはつい最近まで海外の美術館に貸し出されていたという、18世紀の フォーマル・コート・ドレス。

模様の一つ一つはすべて、手刺繍です。

近づいてみると、糸だけでなく金属も刺繍されていることがわかります。

「場所によって上手い・下手があるので、一人の人だけだけでなく何人かの手によって刺繍されたということが分かるんですよ。刺繍にも個性が出るのね。」

と言う、学芸員さんの解説でした。


ツアーはここで終了。約1時間弱の見学でした。

最初はちょっと入りにくいイメージだったのですが、こんなに近くで作品を鑑賞することができるのは、なかなかほかの場所ではないことだと思うので、見学できてよかったです。

ファッション関連を学びにイギリスに留学する方も多いと思いますが、そういう方はこちらの Clothworkers’ Centre に足を運んでみると、充実した研究ができると思いますよ^^

V&A Clothworkers’ Centre の見学のポイントまとめ

  • V&Aのファッションとテキスタイルの所蔵品を保管・研究のための場所
  • 展示品を間近で観察・研究することができる
  • 予約が必要なので、計画を立てて訪問を!

V&A 子供博物館(V&A Childhood Museum)ー大人が楽しめる子供のための博物館。遊んだことのあるおもちゃも見つかるはず!

世界中の子供のおもちゃを鑑賞できる博物館。日本製のおもちゃも!

ヴィクトリア&アルバート子供博物館は、東ロンドンの Bethnal Green と言う地域にある、世界最大の子供博物館で、サウスケンジントンにあるヴィクトリア&アルバート博物館(V&A博物館)の分館という位置づけにある博物館です。

1872年に当時のプリンス・オブ・ウェールズ(のちのエドワード7世)によって開館したBethnal Green Museum(ベスナルグリーン博物館)が前身になっています。

ベスナルグリーン博物館は、ロンドン万国博覧会に出展されたものや、ウォレス・コレクションから借り入れたコレクションなどを展示する博物館でしたが、時代とともに博物館の趣旨は変化していき、最終的には1974年に、当時のV&A博物館の館長であったロイ・ストロングによってV&A子供博物館としてオープンすることになりました。

2005年から約一年間の建物の改装作業を経て、2006年にリニューアルオープンをした V&A子供博物館は、その名の通り「子供に関連する幅広い分野のもの」を所蔵する博物館で、そのコレクションは個人や企業によって作られたおもちゃにとどまらず、「子供時代」に関連するものならなんでもと言うくらい、とても広範なものにわたります。

日本人としては、日本製のおもちゃ(それも、戦後すぐの時代のもの!)を多く鑑賞することができることも見どころの一つとなっていると思います。

V&A子供博物館へのアクセスと開館時間・入館料など

住所:​Cambridge Heath Road, London, E2 9PA

最寄りの地下鉄駅:Bethnal Green(徒歩すぐ)

開館時間:10:00~17:45/毎日 12月24~26は休館

入館料:無料

公式ホームページhttps://www.vam.ac.uk/moc/

補足情報

  • Bethnal Green の駅からはまっすぐなので、アクセスは簡単です。徒歩数分。
  • 静かに鑑賞したい場合は、14時以降の見学がおすすめ。
  • 14歳以下の子供は保護者または監督者の同伴が必要。
  • カフェのほかに、室内と屋外の両方にピクニックスペースもあり。

V&A子供博物館の個人的な印象と見どころ

日本製のおもちゃ

なんと言っても一番の見どころは、世界中から集められた膨大な数のおもちゃですが、意外なことに、かなりたくさんの Made in Japan のおもちゃが展示してあるのにも目がいきます。

例えば、こういったもの。ゲームボーイからプレステはもちろん、もっと古い時代のものまでありました。(私は見たことなかった!(゚д゚)!)

これは日本で作られた、初期の携帯型ゲーム機だそうです。

↑ほかの大きな博物館と違って、こういう説明書きもどことなく「手作り感」があふれていました。アットホームな博物館は個人的に大好きです。

ただ、「子供博物館」の割には、子供が遊んで学べるような展示(例えばタッチパネル型のマシンとか)があまりないかな?と言う印象を受けました。

そのせいかどうかはわかりませんが、博物館は家族連れが多かったのですが、博物館の見学をするためと言うよりは、1階のカフェやピクニックスペースでくつろいでいる人たちが多くて、見学者は少なかったです^^; 自然史博物館や科学博物館のほうが、子供が駆け回ってたかな~と言う印象。

V&A 子供博物館のテーマは「子供」に焦点をあてたものですが、案外、大人が子供時代を振り返りながら楽しむための博物館なのかもしれない。

こちらはたまごっち!大流行しましたよね。私は当時、小学生でした。

日本製はどこに行っても売り切れていて、やっと手に入れたものが海外製?だったため、隠れキャラがおやじっちじゃなくてサムとして画面に現れた時は泣いたわ~w

また、ブリキのおもちゃも日本製のものが多くて驚きました。

日本のおもちゃと言うと、先ほどのゲーム系のものを想像することが多いと思うのですが、第二次世界大戦後の時代は、それまでおもちゃ産業のトップだったドイツに代わって、日本がおもちゃの輸出大国だったこともあるそうです。

これ、表情がめちゃくちゃかわいい♡

なんでも鑑定団に出てきそうなおもちゃですね。

それに比べて、このソ連製のおもちゃ・・・w

いや、これはこれでいい味出していますよね^^;

ドールハウス

V&A 子供博物館は、ドールハウスのコレクションも充実していました。

私、子供のころドールハウスが好きで、自分でも関連本を読んだりミニチュアの食べ物とかを作ったことがあったので、見ていてすごくワクワクしました。

かなり古い時代のものもあるので、ドールハウス好きの方は必見です!

こういったドールハウスから、その時代の生活様式がわかるのも面白いですね。

V&A子供博物館で気になった展示物

日本製のおもちゃ以外にも、本当にたくさんの、興味深い作品ばかりでした。

V&A 子供博物館の館内は、このように中央部分が吹き抜けになっている構造なのですが、展示物は、中央以外の1階と2階に分かれています。

そこでまずは、1階で気になったものからご紹介していきたいと思います。(ちなみに既に紹介した日本製のおもちゃは、すべて1階に展示されているものです。)

子供のおもちゃで代表的なものは、やっぱり人形かなと思います。

この博物館の人形のコーナーはかなり充実していて、いろんなタイプの人形を見ることができました。

中には有名な(?)ブライス人形や・・・

パワーレンジャーもありました。日本の特撮ヒーローものから派生したものなんですよね。

アメリカだけでなくイギリスでも有名のようで、街のおもちゃ屋さんみたいなところでもこういうのをよく見かけました。

ロシアのマトリョーシカ。

マトリョーシカの起源は諸説あるそうなのですが、V&A では「日本の達磨がもとになっている」と言う説を採用していました。

こちらは、子供向けの「クラフト系」のおもちゃ。編み物や絵画、陶芸用のものまでありますw

私はモノづくりが好きなので、この展示はとても興味深かったです。

ここからは2階の展示物です。

エリザベス女王の戴冠式の時に作られたと思われる、ジグソーパズル。

BBC では今年(2018年)の2月、「コロネーション」と言うエリザベス女王が戴冠式の時の思い出や裏話を語るというドキュメンタリーを放送していて、私も観たのですが、その時のエリザベス女王の威厳が半端なかった・・・( ゚Д゚)

美しさで行ったら妹のマーガレット王女のほうが上かもしれませんが、エリザベス女王には女王の風格があって、若いときよりお年を召された今のほうが美しいと思う。

2階の展示物は、おもちゃだけでなく子供時代に関するいろいろなものが展示されています。

たとえば、時代別の子供服の変貌がわかるような展示だったり・・・

オールドファッションな乳母車も。

あ!でも私、一度だけ↑こんな感じの白い乳母車を使っている夫婦を見かけたことがありました。(もっと立派なものだったけど。)

場所は、ロンドンでも一番地価が高い場所の一つと言われれる、ケンジントン宮殿の近くの道。狭い道を通るのが大変そうだったのですが、真っ白でピカピカの乳母車がとても輝いていました。

「あれだとバスに乗るとき大変そうだよね。」と、その時一緒にいた友達に言ったら、「ああいう人たちはバスなんか使わないんじゃない?」と言われて、確かにそうかも!と納得してしまったw

この展示ケースには、実際にこの地域に住む子供とその家族が、自分が成長していく中で使ってきたおもちゃなどが、解説とともに展示されています。

ただおもちゃのコレクションを並べるだけじゃなくて、ある一人の子供の成長を、おもちゃを通して知ることができるのが出来ていい展示だなと思いました。

V&A子供博物館の見学のポイントまとめ

  • 世界中のおもちゃが展示されていて、日本製のものが意外に多い
  • ドールハウスの展示が充実している
  • 大人も楽しめる博物館

ヴィクトリア&アルバート博物館(Victoria and Albert Museum)私がロンドンで一番好きな博物館の見どころをご紹介します

ファッションや装飾に興味のある人は必見!そうでない人も行くべき!(笑)

Victoria and Albert Museum (V&A) 、大好きです!

ロンドンの美術館で一番見ごたえがある美術館だと思っています。住んでいた場所が近かったこともあり、これまでに10回以上は通いました^^;

ファッションや装飾品関連に強い美術館なので、そう言った分野に興味がある方にとってはまさに楽園と言っていいくらいの場所ですよ!!

V&A へのアクセスと開館時間・入館料など

住所:Cromwell Road, London, SW7 2RL

最寄りの地下鉄駅:South Kensington(Tunnel Entrance 直結なので、雨でもぬれずに済みます!)

開館時間:10:00~17:45(月~木、土・日・祝。12月24~26は閉館。)一部のギャラリーは金曜日に限り22:00までオープン

入館料:無料(寄付が推奨されています。)

公式ホームページhttps://www.vam.ac.uk

補足情報

  • 入り口について。V&A には入り口が3つあります。Cromwell Road にある Grand Entrance(写真) からの入館では荷物チェックがありますが、
    こちらのExhibition Road からの入館はチェックがありません。

↑地下鉄直結のTunnel Entrance からは、一応係の人が立っていますが、私はチェックされませんでした。また、どの入り口からでも並ぶことなく入場できました。)

  • マップは1ポンドで購入するか、公式ホームページから同じものをダウンロードすることもできます。かなり広いので、マップはあったほうがいいです!
  • 金曜日は開館時間が夜の10時までと長いのですが、一部の展示室しか開いていません。(特に、人気のジュエリー、セラミックの展示室は17時半には閉まってしまうのでご注意を。)

V&Aの個人的な印象と見どころ

V&A は、デザインの分野のコレクションが特に素晴らしい博物館です。(素晴らしいという言葉では言い表せないくらい素晴らしいんです!!)

特に印象に残っているのは、ファッション、ジュエリー、ガラス製品、陶器、家具 のコレクション。・・・多すぎですね(笑)

また、自然史博物館なんかと同様で、建物の装飾それ自体も非常に美しいので、その点も注目ポイントです。

↑例えばこちらは、通路の天井に描かれた宗教画(?)もはやこれも作品の一部ですよね~。

ウィリアムモリスを含む3人のデザイナーによってデザインされた V&A Cafe にも足を運ぶことをお忘れなく!小さいですが、とても美しい内装は必見ですよ~^^

V&Aで気になった展示物

上でも書いた通り、気になるコレクションが膨大過ぎて、とてもここではご紹介できません。でも紹介したい!(V&A 関連の記事で5本は書ける勢いですw)

なのでいつか個別の記事にまとめることにして、ここではほんの一部だけを載せようと思います。

ファッション

ファッションのコーナーは、年代別のドレスや洋服が解説とともに展示されています。

イギリスだけでなくフランスなどのヨーロッパ中から集められた作品もあり、洋服を通して当時の流行や歴史を知ることができるのも面白いですよ!

ちなみに中央のブースでは企画展が開催されていることが多く、見学したい場合、メンバー以外はチケットを購入する必要があります。

手刺繍のすばらしさを間近で見ることができるという幸せ。

60年代のファッション、大好きなんです♡

ジュエリー

ジュエリーの部屋は、輝きが美しく見えるように(?)薄暗くなっています。

この部屋は大変人気があるようで、一つ一つをじっくり鑑賞している人が多いのが印象的でした。

こちらもヨーロッパを中心に世界中から集められたジュエリーが、年代順に展示されています。

時代や地域によって特徴がはっきりとしている作品も多く、違いを比較しながら見るのも面白いですよ^^

でもやっぱり、キラキラ光っているものに一番最初に目が行くけど(笑)

ガラス製品

ガラス製品のコーナーはあまり人気がないのか、いつ行ってもそんなに人がいないのですが(笑)、個人的にはおすすめスポットの一つです!

私はガラス製品にそんなに明るくないのですが、まとまった数のベネチアングラスやボヘミアングラスなどを一度に見ることができます。

中でも私が知っている数少ないガラス工芸家、ルネ・ラリックの作品は素晴らしかった!!(ちなみにラリックはジュエリーデザイナーとしても有名で、ジュエリーのコーナーにも作品が何点かあります。)

アールヌーボーのものは、ガラスに限らず何でも好き♡

陶器

陶器のコレクションは最上階の6階にあります。

長ーい廊下のような場所にいったいどれほどあるんだと思ってしまうくらいの、膨大な量のセラミックが展示されています。

チャリティショップではなかなかお目にかかれないような、ゴージャスな食器がたくさん!

イギリスが地震大国でなくてよかったわ~と、これを見ると思ってしまいます(笑)

ちなみにセラミックの部屋にはヨーロッパだけでなく、アジアや中東の作品も集められています。日本の作品もたくさんありましたよ!

家具

家具の部屋は、地味だけど細かく見ていくと面白い作品がたくさんあります。

インテリアデザインに興味がある方は絶対に立ち寄るべし!

テクニックを紹介するパネルや、職人がデモンストレーションをしているビデオなどもあるので、より深い理解を得たい方にはとても有益なんじゃないかな~。

やっぱり、こういうものは実際に実物を見るのとそうでないのとでは受ける印象だったり学べる内容だったりが違ってくると思うんです。

オペラやミュージカル

この部屋は、エンターテイメントが好きな人にとってはたまらないと思います。

有名人が実際に着たコスチュームなども飾られていました。

(そういえば最近、ABBA が数十年ぶりに新曲を発表すると話題になりましたよね。)

舞台美術に興味がある方にもお勧めのコーナーです。

シルバー

シルバーの部屋は、やっぱり豪華の一言に尽きますね~(*´Д`)

中にはなぜこれをモチーフにした!?という面白い作品も見つけたので、いずれ違う記事でまとめたいと思います!

他にも、アイロン(鉄)のコーナーや・・・

絵画のコーナー

絨毯のコーナー(↑この作品は期間限定の展示だったようです)

日本のコーナーもあります!

この作品好き。

ところで、写真を見てお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、V&A は人気の博物館にも関わらず、あまりごみごみしていないんです。

特に開館直後の10時ごろや、閉館時間が2時間ほど遅くなる金曜日の夜に行くと、場所によっては、周りには自分のほかに誰もいないということが結構あります。コレクションと空間を独り占めしているみたいでとても気分がいいので、ぜひその雰囲気を味わってみてくださいね!(笑)

↑お土産ショップで見つけた可愛いティータオル。

V&A オリジナル商品もたくさん売っているので、ここでイギリス土産を購入するのもおすすめです^^


V&Aはこんな感じです!

「見どころは全て」と言っても過言ではないくらい素敵な場所なので、一人でも多くの方に足を運んでほしい博物館です。

イメージが少しでも伝わったらいいなと思っています!

V&Aの見学のポイントまとめ

  • 大英博物館などと同様、広くて所蔵品数も多いので、見たいものをあらかじめ絞ってから見学するのがベター。
  • 金曜日の夜は人が少なくて作品をじっくりと鑑賞することができますが、場所によっては閉まっている部分もあるので注意。
  • カフェではケーキやサンドウィッチなどの軽食のほか、ランチやディナーも楽しめます。ウィリアム・モリスデザインの内装は必見!