ロンドン観光でおすすめの美術館や博物館を中心に、主に無料で楽しめる場所をレポートします。定番から穴場まで!

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金曜日にヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)での鑑賞をお勧めする3つの理由

金曜日の V&A には、魅力がいっぱい!

ロンドンには、特定の曜日に遅くまでオープンしている博物館がいくつかあるのですが、V&A(ヴィクトリア&アルバート博物館)でも、毎週金曜日に限って夜の10時まで、特定の展示コーナーを見学することができます。

私は在英中に10回以上、V&A に時間を問わず足を運びましたが、「V&A を最大限に楽しむためには金曜日に行くべし!」と言いたいくらい、金曜日の V&A には魅力がたくさんあります。その魅力を知ってからは、なるべく金曜日に鑑賞することにしたくらいです(笑)

そこで今回は、私がそう思う理由を4つご紹介したいと思います!

理由1:作品が、日の光の中で見えるものと少し違って見えるから

イギリスの夏は夜10時ごろまで明るい時期があるので、これは秋・冬限定でのことなのですが、ステンドグラスのコーナーを通った時、窓から差し込む光がある時とないときでは、作品の見え方がかなり違って見えることに気付きました。

日中はいくら遮光カーテンがあるとはいえ、やはり夜の、光が入らない状態のほうがきれいに見えました。

コーナーによっては全く光が関係してこない場所もあるのですが、館内の様子だけでも、日中とはまた違った印象を受けると思います。

こちらはまだ完全に夜ではありませんが、夜の博物館では中庭の様子なんかも、日中とは違った感じが楽しめます。

窓から見える風景も、昼間とは違って幻想的です。

理由その2:人が少ないので、作品を思う存分鑑賞できる

金曜日の夜って、意外と人が少ないんです。

いえ、正確にいうと、作品を鑑賞している人があまりいないというか・・・^^;

V&A では金曜日にイベントなどを行っていることが多く、若者や地元の方たちが、シャンパンを片手にエントランス付近でおしゃべりしている様子をよく見かけました。

DJ なんかもいて、今どきの音楽がかかっている感じは、ここが博物館だということを忘れてしまうくらい ^^;

作品を写生している人たちも何人か見かけはするものの、全体的に昼間よりは人の動きは少ないような印象を受けました。

そしてそのような環境の中だと、じっくりと何分もかけて1つの作品の説明を読んだりすることもできるし、館内の「学習コーナー」に点在している機械(上の写真)を使って、自分だけのオリジナルのデザインを作ったりできます。これ、地味に楽しいですよw

ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A博物館) のちょっと変わった(?)楽しみ方。こんなのがあるって、ご存知ですか?

理由その3:カフェでゆったりと夕食を摂ることができる

V&A のカフェは3か所あるのですが、そのうちの Period Rooms と言うウィリアム・モリスやジェームズ・ギャンブルと言った人物がデザインした部屋は、日中だと込み合っていて、席を見つけるのも一苦労と言うときすらあります。

とてもじゃないけど、ゆったりはできない感じかな・・・。

しかし金曜日の夜は、その心配はありません。

少し遅めの夕食・・・と言っても、7時半くらいからはだんだんと空いて来るので、ゆっくりとお食事を楽しむことができますよ!

カフェの営業時間は21時半までなので、館内の見学を終えてからお食事に行くというのもありだと思います^^

ちなみに V&A カフェでのお食事は、カウンターで自分の好きな物を選んでレジに持っていく、先払いのシステムになっています。

チップを払う必要などがないので、気軽に食事ができることができますよ!

ちなみにお値段は選ぶものによって変わってくるのですが、写真のもので大体10ポンド前後でした。

V&A (ヴィクトリア&アルバート)博物館のカフェ、V&A カフェの魅力を詳しく解説します!

理由その4:一日で博物館を全部制覇できるかも?

これは万人向けの提案ではないのですが、開館直後の10時から、閉館時間の22時までの12時間を、一日中博物館で過ごすということもできます。

V&A って、とにかく広い博物館なんです。見どころもたくさんあるので、隅から隅まで鑑賞しようと思うと、丸一日かけても足りないくらい!

金曜日なら、通常の閉館時間と比べて5時間近くも長くオープンしているので、時間を有効に使うことができますよね。

ただ、博物館での鑑賞って意外と体力を消耗するので、カフェなどでちょこちょこと休憩を取ることをお勧めします^^;

そしてもう一つの注意点としては、22時までオープンしているのは一部のコーナーに限られているので、通常の時間で閉まってしまうコーナーから先に鑑賞することをお勧めします。

(私も全ては把握していないのですが、上のほうの階(セラミックや家具のコーナー、ジュエリーやオペラ・ミュージカル関連の展示があるコーナー)などは、私が行った時は閉まっていました。逆に、ファッションを含む1階のほとんどのコーナーは22時まで開いていました。)


こんな感じで、今回は金曜日に V&A に行くとこんなメリットがあるよ~と言うお話でした。

金曜日に V&A に行く予定のある方は、ぜひ参考にしていただくと嬉しいです^^

V&A だけではない!建物の内装が美しいロンドンの博物館3選+α

内装を観るためにだけでも行く価値のあるロンドンの博物館を、3つ+α ご紹介します!

前回は V&A博物館(ヴィクトリア&アルバート博物館)のインテリアが素晴らしい!と言うことをレポートしたのですが、ロンドンには V&A 以外にも、建物やインテリアが素敵な博物館がたくさんあるんです!

そこで今回は、私が訪れた博物館の中でも特に素敵だな~と思った博物館やギャラリーを3つご紹介したいと思います。

V&A (ヴィクトリア&アルバート) 博物館の魅力は所蔵品だけでない!インテリアも素敵なんです♡

↑V&A のインテリアについてはこちらからどうぞ。

その1:フリーメイソン図書館と博物館(Library and Museum of Freemasonry)

この博物館は、フリーメイソンに興味がない人でも、その豪華な建物と展示物を観るためだけに、足を運ぶ価値があると言っても過言ではないかもしれません!!(笑)

建物自体は1933年に完成したものなので、イギリスの博物館の中では取り立てて古いというわけではないのですが、その装飾は、フリーメイソン独自のユニークなものだという点が面白いです。(ちなみに建物の建築様式は、アールデコ様式だそうです。)

例えば、よくフリーメイソンと関連付けられる、↑このダビテの星とか。

ここにも!

こちらは入り口のエントランスから階段を上がった途中の窓。

この植物が何かフリーメイソンに関係があるのかは不明ですが、そんなことがわからなくても味のあって魅力的な絵です。

同じ窓の装飾。斬新なデザインですよね。

こちらは何かの台の装飾。

これまた、フリーメイソン的に何か意味のある人物(聖人?)なのだとは思うのですが、私はどうしても、その間に彫られている植物のデザインのほうに意識が向いてしまいます^^;

やはり、歴史を感じさせる・・・と言うよりは、どこかしらモダンな感じがするデザインです。

こちらはフリーメイソンの集会が行われる、「グランド・テンプル」内の写真です。

カーペットがおしゃれ!

なんとなく、「不思議の国のアリス」を思わせるようなデザインじゃないですか?(ほら、同じイギリスだしw)

こちらの床の装飾は、エジプトっぽい。

天井なんかも、とてもゴージャス!

とにかく「綺麗」(掃除が行き届いているという意味で)と言う印象が強かったです。頻繁に補修作業とか改修をしているのでしょうか。

ところで、こういったフリーメイソン博物館のインテリアを堪能するためには、ツアーに参加することをお勧めします。

と言うのも、ツアーでないと、この博物館で一番美しい、グランド・テンプルの内装が観ることができないからです。

ツアーの参加方法やほかの情報は、ぜひこちらの記事も参考になさってくださいね↓ここで紹介しきれなかった装飾もレポートしています^^

フリーメイソンリー図書館と博物館(The Library and Museum of Freemasonry)ツアーに参加してフリーメイソンの秘密に迫る!?

フリーメイソンリー博物館、アールデコときらびやかな感じがお好きな方には、かなりおすすめの場所です。

その2:自然史博物館(Natural History Museum)

自然史博物館の内装は、歴史を感じさせる建物の外観と、博物館のテーマに沿った内装が魅力的でした。

例えば、柱一つとってみても、いろんなパターンの装飾を発見することができます。

しかも、どことなく手彫りのような風合いが出ているのがこれまたいいですよね~^^

このお花、日本の家紋のような感じがしませんか?編みこみ模様も素敵♡

このような動物のはく製は、鳥だけでなく様々な動物のものがありました。もちろん、有名な恐竜の骨も!!

そしてこの部分は、アーチ形の部分が特におしゃれで気に入っています。

くっついているのは何だろう?と思って近づいてみると・・・

猿!w

なんとも言えない感じの雰囲気を醸し出していますww

自然史博物館のステンドグラスは宗教色がなく、可愛らしい感じでした。

個人的にはこちらのシンプルなタイプも好き。

V&A のように、場所ごとにいろいろなテイストの装飾が施されているというわけではなく、全体的に統一感がある作りになっていますが、細かい部分に目を向けるといろいろな発見があって面白い博物館でした。

自然史博物館(Natural History Museum)ー大人も子供も楽しめる、見どころ満載の博物館です

その3:ウィリアム・モリス関連のギャラリー

ウィリアム・モリスにゆかりのある場所はロンドン近郊のものも含めて4つあるのですが、やはりどの内装も、美しいものであふれていました。

↑この写真は、ウィリアム・モリス・ギャラリーの2階へ続く階段の写真なのですが、カーペットや手すり、窓に至るまでとても美しかったです。

こちらの渦巻きみたいな優雅な手すり。

窓の形もデザイン性に富んでいます。

こちらはカフェの屋根。モリスがデザインしたパターンが使われています。

勿論、有名な「ハニーサックル」のパターンなど、モリスの様々な作品も豊富で、そちらも十分に堪能できる場所になっています。

また、こちらはモリスが晩年を過ごしたロンドンの家、ケルムスコット・ハウスですが、ここの内装もとても素敵でした。

ケルムスコット・ハウス(Kelmscott House)ーウィリアム・モリス・ソサエティーの拠点で、モリスが晩年を過ごした場所

これまた有名な作品、「イチゴ泥棒」のポスター。

書かれているスローガンからは、彼の社会主義的な思想が感じられます。

おまけその1:ホーニマン博物館のドア

ここからは、建物自体はそれほど特徴のあるものではないのですが、目に留まった装飾があった博物館を2つご紹介したいと思います。

まずはホーニマン博物館。前述のとおり、内装自体はそんなに見どころがあるというわけではないのですが、ドアの装飾がアール・ヌーヴォー風だったので思わず写真を撮ってしまいました(笑)

こういうテイストのドアノブはなかなか見かけないので、発見できてうれしかったです^^

ホー二マン博物館と庭園(Horniman Museum and Gardens)ーロンドンの中心で動物に出会える博物館。珍しい楽器のコレクションも!

おまけその2:大英博物館のドアノブと床のタイル

大英博物館のドアノブ、このようなお花の形になっているんです。すごくかわいい♡

場所によってデザインが微妙に違いました。こちらは鍵付きのもの。

床にもお花のデザインが。

大英博物館は、装飾と言う観点から見るとあまり面白みがない博物館ですが、それでもあれだけ広いので、細かいところに目を向けるとこういったものを見つけることができるので、ぜひ探してみてくださいね^^

大英博物館(British Museum)のアクセスや見どころなどをご紹介します!


こんな感じで、今回は博物館の装飾という観点から、おすすめの場所をいくつかご紹介しました。

博物館巡りの際は作品の鑑賞はもちろんですが、ぜひその場の空気も楽しんでみてくださいね~^^

V&A (ヴィクトリア&アルバート) 博物館の魅力は所蔵品だけでない!インテリアも素敵なんです♡

V&A の内装に注目してみると、美しいものや面白いものをたくさん発見しました!

デザインやアートを中心とした V&A 博物館の所蔵品が見ごたえのあるものだということは間違いないのですが、それだけに注目するのはもったいないんです。

と言うのもこの博物館は、内装もとてもゴージャスだから!館内をぶらぶらと歩いているだけでも、目に飛び込んでくるものは美しいものばかりです。

そこで今日は、V&A 館内の装飾をご紹介していきたいと思います。

まずはこちらのオブジェ。

これは館内の中央、インフォメンションセンターなどがあるあたりに位置しているので、目につきやすい作品です。

個人的には、その後ろに見える柱の装飾なども美しいと思います。

階段も注目すべきポイントです!

よく見ると手すりの部分、人が支えているのがわかります?(笑)

これ、ラトビアやリトアニアの建物でも見たことがあるのですが、こういう様式を何て言うんだろう・・・。ラトビアでは、アールヌーヴォーの建物がある場所でこのような感じのものを見かけました。

https://introvertful.com/latvia-riga-03-part1/

https://introvertful.com/what-i-found-in-the-baltic-states/

こちらは別の場所の階段。床の模様も凝っています。

こちらは V&A のメンバー専用の部屋の入口付近・・・だったかな?

とても美しいライト。これも作品として飾られていても不思議ではないくらいですよね~^^

こちらは先ほどまでとは違って、シンプルで美しいデザインの窓。

このようにV&Aでは、場所によってさまざまなテイストのデザインが採用されているので、見ていて飽きません。

伝統とモダンの融合って、個人的にはとても興味がある分野でもあります。

こちらは絵画のコーナーで撮った一枚。

こういうのをみると、「あ~、ヨーロッパだな~」と感じる。(←?)

これは、ガラスのコーナー付近のディスプレイ。

テーマに合わせた装飾になっているのも、よく考えられているな~と思いました。

これはどのあたりか忘れてしまいましたが、中庭を見渡すことができる窓から見えた柱の様子。

これ、何してるんですかね?^^;

私にはカレーのルーが入った入れ物に口をつけてるようにしか見えないのですが・・・謎!

反対側には、フクロウと小鳥?のモチーフが彫られた柱がありました。

これ、すごくかわいい♡

キルトのような模様の床。

こちらはもっと大胆な模様です。

色数を絞っていて、どこかレトロな感じがあるのが素敵。

20世紀のイギリスのコーナーの入り口付近の階段です。

私にはわかりませんが、歴史上の人物がモチーフになっているものでしょうか。

とても面白かったのがこのディスプレイ!

本物の楽器からできているのでしょうか・・・(゚д゚)!だとしたらすごい!

そしてここからは少し余談ですが・・・このあたりに机や椅子があるのをご覧いただけますでしょうか。

写真には写っていませんが、このあたりで自前だと思われるパソコン(アップルのものだったので^^;)を開いて、まるで仕事をしているような感じのサラリーマン風の人がいたんですよ。30代半ばくらいかな?

すごくないですか⁉ 博物館でパソコンでカチカチできるなんて!!(ルール的にどうなのかはわかりませんが、近くにいたスタッフも特に何も言ってなかったようなので、たぶんいい気がする。)

しかもこの辺りは人がほとんどいないので、集中できること間違いなし。ヘタしたら、カフェなんかよりもよっぽどおちついて仕事(かどうかわからないけどw)に取り組めそうですよね~。

そばには自由に読める本が詰まった本棚もあって、ちょっと休憩するのにもってこいの場所でした。V&A の穴場ですね!

こんなに素敵な博物館なのに、コーナーによってはそんなに混んでいないうえに、ゆっくりできるスペースもあるなんて・・・イギリスの博物館のこういう所、すごくうらやましいです。


V&A のインテリアはこんな感じでした。

とても広い博物館なので、まだまだ美しいデコレーションがたくさんあります。

見学の際は、作品だけでなくこういった部分にもぜひ目を向けてみてくださいね^^

ヴィクトリア&アルバート博物館(Victoria and Albert Museum)私がロンドンで一番好きな博物館の見どころをご紹介します

↑V&A についてはこちらの記事もどうぞ!

ブランド博物館(Museum of Brands)ー様々な時代の商品のパケージデザインを

12000点ものパッケージデザインを展示する、唯一無二の博物館!

ブランド博物館は、ロンドン西部に位置する Ladbroke Grove と言う駅のすぐ近くにある博物館です。

この博物館では12000点以上に及ぶプロダクトデザインに関するものが展示してあり、その内容はヴィクトリア時代のお菓子の包み紙からビートルズのサイン入りのギターまで、多岐にわたっています。

ホームページによると中でも注目の商品は、1890年代のリンメルのコスメ(そんな昔からあったんですね!)や、イギリスで有名なキューブコンソメ “Oxo” の第一次世界大戦時のもの、1930年代のキットカットなどがあります。

ブランド博物館へのアクセスと開館時間・入館料など

住所:111-117 Lancaster Road Notting Hill London W11 1QT

最寄りの地下鉄駅:Ladbroke Grove(徒歩すぐ)

開館時間:10:00~18:00(月~土)11:00~17:00(日、バンクホリデーの月曜日)

入館料:大人9£、子供(7-16歳)5£、7歳以下は無料。(その他補足参照)

公式ホームページ: http://www.museumofbrands.com

補足情報

上記以外の入場料は

  1. 60歳以上の人、Freedom pass 保持者、有効なIDカードをもっている学生:7£
  2. 家族:24£
  3. National Trust の会員=大人の料金の50%オフ(要ナショナルトラストカード)
  4. 10人以上のグループ=10%オフ(要予約)
  5. 障碍者の付き添いの方=無料
  6. 年会費=一般・15£、1.のリストの人たち=10ポンド

ブランド博物館の個人的な印象と見どころ

ブランド博物館はあまりメジャーな博物館ではなく規模も小規模な上に、決して安くはない入場料がかかるので、正直万人向けの博物館ではありません。

しかし、様々なブランドパッケージばかり集めた博物館と言う点ではとてもユニークだし、プロダクトデザインに関心のある方にとってはとても見ごたえがある場所だと思います。

展示スペースの印象はと言うと、1つ1つのアイテムはとても興味深いものが多かったのですが、展示の仕方がちょっと面白みに欠けるな~という印象。テーマごとに、アイテムがガラス越しに並べられているだけといった感じでした。

また、小さいながらもカフェスペースやガーデンもあって、地元の方たちでにぎわっていました。

お土産ショップは、パッケージにちなんだものが売ってはいたものの、あまり購買意欲を掻き立てられるような商品は見られませんでした(あくまでも個人の感想です(笑))

ブランド博物館で気になった展示物

写真撮影が不可だったので、写真と共にお伝えすることができないのが残念ですが・・・

個人的に印象に残ったものは、

  • ヴィクトリア時代の商品のパッケージ
  • 戦時中の、国民や兵士の士気を上げるような、スローガンが込められたパッケージ
  • 年代別の女性向けの雑誌
  • イギリスのスーパーでよく見かける商品の、歴代のパッケージ
  • マリークワントのかわいい傘
  • ビートルズ関連の商品
  • エリザベス女王を中心とした、王室関連の絵が描かれた商品

などなど、面白いものはたくさんありました。

ブランド博物館の見学のポイントまとめ

  • パッケージデザインに興味のある方必見!ビートルズファンの方も楽しめるかも!
  • イギリスにおける、商品とパッケージデザインの歴史を学ぶことができる

ロンドン・ソーイングマシン博物館(London Sewing Machine Museum)ー今世紀発見された中で一番重要なミシンがここにあります!その驚きの価格は・・・?

ロンドンで最もユニークな博物館の一つ、ミシンばかりを集めた博物館!

ロンドン・ソーイングマシン博物館は、セントラル・ロンドンから少し離れた Tooting と言う場所にあります。

博物館のコレクションは1946年創業の「ウィンブルドン・ソーイングマシン株式会社」によって収集・修繕されたもので、イギリス国内外で生産された600台以上ものミシンが展示されています。

その幅広い年代のミシンから成るコレクションは、ドラマや映画のセットとして使われることもあるそうです。

ロンドン・ソーイングマシン博物館へのアクセスと開館時間・入館料など

住所:292-312 Balham High Rd, London SW17 7AA

最寄りの地下鉄駅:Tooting Bec(徒歩すぐ)

開館時間:14:00~17:00/毎月第一土曜日 2018年の開館日は補足情報参照

入館料:無料(入場は16歳以上)

公式ホームページhttp://www.craftysewer.com/acatalog/London_Sewing_Machine_Museum.html

補足情報

  • 2018年のこの先の開館日は、7月7日、8月4日、9月1日、10月6日、11月3日、12月1日です。
  • 無料のミニツアー(15分程度)があるので、詳しい説明を聞きたい方は参加をお勧めします。(予約不要)

博物館は2階にあります。

スタッフの方がいるので勝手にあがっても大丈夫だと思いますが、私は一応、1階にいた方に声をかけてから入りました・・・が、その人はスタッフの人ではなくお客さんだったのですがw

でもそのおじいちゃん、「是非ゆっくり見てってね。オーナーも喜ぶと思うよ。」と言ってくれました^^

中に入ると、それはもう、見たことのないほどたくさんのミシン(しかも古い!)が部屋いっぱいに展示されていました。

ウィンブルドン・ソーイングマシン株式会社を設立した Thomas Rushton を記念したプレート。ミシンのコレクションの多くは、息子の Ray Rushton が集めたものです。

ロンドン・ソーイングマシン博物館の個人的な印象と見どころ

博物館自体は2部屋しかない小さなものなのですが、中でも特に貴重なミシンが2つあります。

一つはこの写真のもの。ヴィクトリア女王の長女が所有していたもので、Pollack & Schmidt と言う、1865年に作られたドイツ製のミシンです。オークションで競売にかけられた中では、世界で2番目に高い値段が付いたミシンだとのこと。(23,000£)

こちらが拡大図。

糸がセットされていないと、ミシンと言う感じはあまりしないかも。

そして実は、世界で一番高い値段がついたミシンもこの博物館にあります。

1830年代に Barthelemy Thimonnier と言うフランス人によって発明されたミシンの試作品で、その額、なんと50000£(約720万円!!)ちょっとびっくりなお値段ですよね・・・。

設計図や関連のものも展示されていました。

それにしても、世界一高いミシンと2番目に高いミシンが同時に展示されているこの博物館って、何気にすごいですよね (゚д゚)!

また、ミシンだけでなく手芸に関するレトロなディスプレイもとても魅力的です。

こんな古いパターンブックや・・・

これまた古そうなアイロン!

ペダルの部分までおしゃれなミシンもありました。

レトロな絵が描かれている箱付きのミシン。

創業時のお店を再現したと思われるディスプレイ。

これまたレトロな感じと古いミシンがとてもよくマッチしていて、とても素敵な空間でした。

ロンドン・ソーイングマシン博物館で気になった展示物

色々な年代、様々な国々で作られたミシンがあるのですが、中でもシンガーのミシンは種類が多かったです。

こんな、ペイントが素敵なスタンダードの形のものはもちろん・・・

コンパクトタイプのミシン。

そして、手のひらサイズのミニチュアミシンまであるのには驚きました(笑)(あ、でもこちらはよく見るとシンガーじゃないですね^^;)

ちなみにお店の人は、「シンガーのミシンは会社を買収されて以来、質が落ちてしまったのでお勧めできない。」と言っていました・・・(._.) 悲しいですね。

そしてこちら!ドレッサーとミシンが一体化しているんですよ。

なんという斬新なアイディア(笑)

蓋を開けるとこんな感じになっています。

こんなユニークなものを持てるということは、持ち主は身分の高い人だったのかな~なんて、いろいろと想像が膨らみます。

こんな感じで、ソーイングマシン博物館は、博物館と呼ぶには小さい場所ですが、手芸&レトロ好きの私としてはとても楽しめる博物館でした。

ロンドン・ソーイングマシン博物館の見学のポイントまとめ

  • 世界で1番目と2番目に高い値段が付いたミシンが展示されている
  • 幅広い年代、様々なタイプのミシンが600点以上!
  • 手芸や洋服に興味がある人にお勧めの博物館です。
  • 見学できる日が限られているので、事前に確認を!

サー・ジョン・ソーンズ美術館(Sir John Soane’s Museum)ーまるでからくり屋敷のような、一風変わった博物館。

部屋中がコレクションだらけの、からくり屋敷のような美術館!

サー・ジョン・ソーンズ美術館は、地下鉄駅ホルボーンから徒歩すぐの場所にある、小さな美術館です。イングランド銀行を設計した建築家、ジョン・ソーンズによって建てられ、彼が実際に住んだ家でもありました。

コレクションは、アンティーク、家具、彫刻、建築に関するもの、ホガースやターナーの作品を含む絵画などの多岐にわたり、3万点以上もの建築画を所蔵しています。

美術館のコレクションは彼の遺言によって、手を加えられることはなく180年近く当時の様子を保ったままの展示になっています。

サー・ジョン・ソーンズ美術館へのアクセスと開館時間・入館料など

住所:​13 Lincoln’s Inn Fields, London WC2A 3BP

最寄りの地下鉄駅:Holborn(徒歩5分以内)、Temple(徒歩15分)

開館時間:10:00~17:00/水~日、最終入場16:30  イギリスの休日もオープン

入館料:無料

公式ホームページhttps://www.soane.org

補足情報

  • サー・ジョン・ソーンズ美術館内は、著作権の関係で撮影禁止となっています。
  • 館内に小さなお土産ショップあり。
  • 大きな荷物はロッカーに預ける必要があります。(無料)

サー・ジョン・ソーンズ美術館の個人的な印象と見どころ

館内のディスプレイもソーンズによるもので、特に詳しい解説があるわけでもなく、年代別・種類別になっていないという点も、普通の美術館に比べて特殊な部分だと感じました。

また、この美術館で最も有名な物の一つに、ウィリアム・ホガースの『放蕩一代記』という絵画があるのですが、これは普段、壁に設置されたドアによって隠されているため、ある程度見学者が集まってからでないと開けてもらうことができないそうです。(私は見逃しました(;_;))

サー・ジョン・ソーンズ美術館で気になった展示物

建物自体がからくり屋敷のようになっていて、また、いたるところにコレクションが展示してあるため道が狭くなっており、他ではあまり見ることのできない面白い空間でした。

小さい博物館ですが、一歩中に足を踏み入れると、とても面白いものを観ることができると思います。

サー・ジョン・ソーンズ美術館の見学のポイントまとめ

  • 180年前の「美術館」が、手を加えることなくそのまま保存されている
  • 写真撮影は禁止
  • 有名画家による作品を鑑賞することができる

サイエンス・ミュージアム(Science Museum)ーイギリスの産業革命を支えた科学の力と歴史を学ぶ

世界最大級の科学博物館。産業革命時代の発明を通して、科学の力を学ぶ!

サイエンス・ミュージアムは、1857年にサウスケンジントン博物館(今のヴィクトリア&アルバート博物館)の一部として開館した博物館です。

その後、サウスケンジントン博物館で展示されていたアートコレクションは ヴィクトリア&アルバート博物館に、工学の分野のコレクションは、エキシビションロードにあった建物に移され、この建物が1909年に、正式にサイエンス・ミュージアムとしてオープンしました。

サイエンス・ミュージアムには、イギリスの産業革命時代を支えた数多くのマシンやその設計図などが展示されているほか、これから先の未来科学の発展に関するディスプレイなどもあり、本当に見どころが満載です。

また、科学に親しみを持てるような工夫がいたるところにあるので、小さい子供の知的好奇心を呼び起こさせるには最適の博物館になっています。

サイエンス・ミュージアムへのアクセスと開館時間・入館料など

住所:​Exhibition Road, South Kensington, London SW7 2DD

最寄りの地下鉄駅:South Kensington(徒歩5分ほど)

開館時間:10:00~18:00/毎日・最終入場17:15 ※12月24~26は閉館

入館料:無料(企画展は有料)

公式ホームページhttps://www.sciencemuseum.org.uk

補足情報

  • 毎月12月を除く最終水曜日は、18:45~22:00 まで LATE と呼ばれる大人のためのイベントが開催されます、詳しくはこちらをチェック。
  • スクールホリデー中は、列に並ぶ時間が長くなりがちなので、時間に余裕をもっていかれるといいと思います。
    ちなみに今年のスクールホリデーは、5月26~6月3日、7月21~9月2日、10月22日~26日、12月24~2019年1月4日です、期間中の開館時間は19時までとなります。
  • 最寄りのバス停は 14, 49, 70, 74, 345, 360, 414, 430 と C1があります。9, 10, 52, 452 と 70 は、ロイヤル・アルバート・ホールの近くに停車し、そこから Exhibition Road を歩いて科学博物館に行くこともできます。(徒歩10分ほど)
  • 大きな荷物やコートは数ポンドでクロークに預けることができます。
  • ベビーカーを置いておく場所はありますが、係の人などはいないので、自己責任で。
  • 入場料は無料ですが、ほかの博物館と違い、入り口にスタッフの人が立っていて、寄付を呼び掛けているので払わずに通りにくい感じがしました^^; 私は5ポンドほど払って入場しましたが、上手く切り抜けられそうだったら払わなくても大丈夫だと思います。

サイエンス・ミュージアムの個人的な印象と見どころ

サイエンス・ミュージアムは5つのフロアに分かれています。

館内の広さは、同じサウス・ケンジントンにあるほかの2つの博物館(V&A, 自然史博物館)の中では一番小さい印象でした。(しかし、それでもある程度の規模はあるので、じっくり鑑賞すると2時間はかかりそうな感じがします。)

イギリスの産業革命時代の革新的な発明を展示したフロア(1階)や、ウェルカム・コレクションでおなじみのウェルカム卿のコレクションをもとに作られた「Journeys Through Medicines」のコーナー(3階)では、科学の発展の歴史を学ぶことができます。

子供だけでなく、大人も楽しめるようなゲームや参加型の展示が多いのも印象的でした。

また、私は今回残念ながら見学できなかったのですが、IMAX と言うシアターでは、レオナルド・ディカプリオがナレートを担当した宇宙に関するドキュメンタリーを3D映像で観ることができるそうです。(ただ、英語なので楽しめるかどうかは微妙w)

ちなみに料金は大人が11£です。

宇宙に関する展示はほかにもアポロ10号の展示など、いろいろなものがあります。(私は時間がなくて見学できず(泣)次回は絶対見たいと思います!)

サイエンス・ミュージアムで気になった展示物

前述のとおり時間がなかったので、ハイライトをざっとしか見学できなかったのですが・・・

まず、館内のいたるところから「科学」を感じられるようなディスプレイになっているのがとても印象的でした。

これは科学と関係あるのかは分からないけど、入り口を入ってまず目に飛び込んできた自転車です。

なんとなく好き^^

こちらは Burnley Mill Engine と言う産業革命の時代に大活躍したエンジン。

ジェームズ・ワットを特集した1階の Energy Hall のブースにあります。

産業革命と言うと、先ほどのようなエンジンや紡績機、蒸気機関と言った大型のものを真っ先に思い浮かべがちなのですが、↑このパネルなんかをみると、産業革命の影響は人々の生活全般にかかわることにまで及んだんだな~と言うことが分かります。

こういうボタンも、産業革命によって大量生産が可能になったものの一つですよね。

戦争と科学のコーナーもありました。

こちらは第一次世界大戦中に、身体の一部を失った人たちが自立した生活を送れるための道具として作られた物です。

フォークにはナイフが組み込まれていて、片手で食べ物をカットすることができるように工夫がされています。

お皿は一見、どこにでもあるような普通のお皿に見えますが、縁の部分が垂直になっているおかげで、食べ物をキャッチしやすくなっているそうです。

こちらはマテリアル(材料)のコーナー。

かなりたくさんの数と種類のマテリアルとその用途などが、解説されています。

様々なマテリアルで作られたディスプレイ。

様々な条件下において、人間の体を守るのに適した素材でできた服

木を叩いて聞こえる音の違いで、腐っている木とそうでないものを見分けることができるそうです。

かなりわかりやすく音が変わるんですね。初めて知りました。

科学について、ゲーム感覚で学ぶことができるような仕掛けがたくさん。

これなんか、かなり本格的でした。

特に子供にとってはいい展示だろうな~と。

時計のコレクションもなかなか見ごたえがあります。

このときはここで力尽きて、宇宙に関する展示を観ることなく退散・・・(;_;)

次回はちゃんと、見学したいと思います!

お土産ショップにはサイエンス・ミュージアムオリジナルのグッズがたくさんあって、どれもセンスが良かったのですが、地味に気になったのはこれ!

小学生だったころを思い出します・・・(?)

サイエンス・ミュージアムの見学のポイントまとめ

  • イギリスの産業革命を支えた人物やその作品について学ぶことができる
  • 難しい科学の内容を、子供でも楽しんで学習できるような工夫がいたるところに施されている
  • おしゃれなお土産グッズがたくさん!

デザインミュージアム(Design Museum)ーケンジントンに移転してきた、おしゃれな博物館

デザインに特化した、21世紀型のモダンな博物館

デザイン・ミュージアムは、日本でも「コンランショップ」で有名なコンラン卿(Sir Terence Conran)によって建てられた博物館で、 製品・産業・グラフィック・ファッション、そして建築デザインをテーマとした作品や資料が保存・展示されています。

もともとは、東ロンドンのタワー・ブリッジの近くにあった倉庫を改装して1989年に開館した博物館でしたが、つい最近の2016年に、場所を西ロンドンのケンジントンに移して再オープンしました。

デザイン・ミュージアム博物館へのアクセスと開館時間・入館料など

住所:​224-238 Kensington High Street London W8 6AG

最寄りの地下鉄駅:High Street Kensington,(徒歩10分) (その他補足情報参照)

開館時間:10:00~18:00/毎日(最終入場17時)12月25,26は除く。※毎月第一金曜日は20時まで開館。(最終入場:19時)

入館料:無料(企画展は有料)

公式ホームページhttps://designmuseum.org

補足情報

  • 最寄り駅は地下鉄駅の High Street Kensington 以外に、Holland Park, Earl’s Court, オーバーグラウンドの Kensington (Olympia) 駅から歩く方法もあります。(いずれも徒歩15分程度。)
    また、最寄りのバス停は “The Design Museum” で、9,10,27,28,49,C1,N9,N28 のバスが停車します。バス停は博物館の目の前です。
  • 館内に昼食やアフタヌーンティーができるレストランがあります。また、1階のCoffee Juice Counter では、飲み物やパンのテイクアウトが可能。

デザイン・ミュージアムの個人的な印象と見どころ

デザイン・ミュージアムの展示物は、人の手で作られた作品よりは、デジタルプロダクツの展示がメインの博物館だという印象を受けました。

デザインに関する幅広いジャンルのものが展示されていますが、中でも一番印象に残っているのは、プロダクトデザインに関する展示です。

私たちがよく知っているゲームや電子機器のデザインが、どのようにして、どんな理由でその形になったのかと言ったことが展示を通して分かります。

今まで、「デザインのその先にあるもの」をあまり意識したことがなかったのですが、ここではそういった一歩進んだことを、いろんな角度から学べるようになっていたのが興味深かったです。

キャッチーな展示物の一つに3Dプリンターがあって、実際に作動している様子を見るのが意外と面白かったです。動きがすごーく遅かったけど(笑)

また、2016年にケンジントンに移転する際に改装されたばかりの建物は、従来の博物館とは少し違った、多目的スペースや会議室を併設する作りになっており、この新しさも、デザインを専門とする博物館にふさわしい感じがしてよかったです。

とてもモダンなデザインなので、建物自体もアートの一部になっています。

このような工作室もあって、アートを鑑賞するだけでなく実際に作る場所があるという点も、この博物館のユニークな点ではないでしょうか。

デザイン・ミュージアムで気になった展示物

館内に足を踏み入れると一番に目に飛び込んでくるのがこのパネルです。

常設展のテーマである “Designer, Maker, User” の文字で出来たもので、一定の時間でその言葉が入れ替わる仕組みになっています。

そばにあった解説によると、「デザインとは、人々によって人々のために行われる物事の一連の流れのことで、その真意は、Designer, maker, User の3つのタイプの人々の間で行われる対話にある。」と言うことだそうです。

この常設展は、その3つの立場に基づいた展示から、デザインにアプローチしていこうという試みになっています。

“What is good design” と言う、直接的な問いに対する答えを見つけることができるような展示もあったので、ぜひ探してみてくださいね^^

↑こちらの写真は、常設展の入り口にある展示です。

誰もが見たことがある、または使ったことがあるような物が、壁一面にディスプレイされています。(ゲームボーイもあるのですが、どこかわかりますか?)

個人的に、かっこよくてテンションが上がるディスプレイでした(*^-^*)

その壁の側面には、デザインの歴史が年代別に解説されていて、デザイナーの紹介からその時代のトレンドまで、とても興味深いことがたくさん書いてあります。

日本人ではコム・デ・ギャルソンを立ち上げた川久保玲さんについての説明文なんかもありました。

まだまだ入り口から先に進んでいません!(笑)

こちらはイギリスの道路標識ですが、デザインは私たちの身の回りのいたるところにあるという一例になっています。

地下鉄のマップも、デザインが時代やニーズに合わせて改良・変化しているのがわかります。

このように触れることのできる体験型の展示などもありました。

導線を意識したキッチンのデザイン。黒い針金からできたガス台が素敵です。

グラフィックデザインのコーナー。

少し先には、デジタルの分野で世界的に有名な企業とその製品を紹介するコーナーがあります。

日本からは、ソニーが紹介されていました!

ソニーと言ったら、ウォークマン!

・・・とはいったものの、微妙に世代がずれててあまりよく知りません(笑)相当流行ったそうですね。

初代プレステは使っていました。

電子製品のコーナーです。

初期のころのものから最新のものまで、国内外を問わずいろいろなメーカーのものがあります。

日本語が書いてありますが・・・こんなの見たことない!

ここにも日本製が!

デジタルの分野を語るとき、日本のメーカーは外せないですよね。

最近は韓国や中国の勢いがすごいですが・・・^^;

また、コーナーの隅には子供用の学習スペースのようなものがあり、ここでは子供たちが自由な発想で描いたデザイン画が展示してありました。

ちらっと見ただけでも、ユニークな作品ばかりで面白かったです。子供の発想ってすごい柔軟で、型にとらわれないでデザインすることができるっていいな~。


デザイン・ミュージアムは移転前の規模より3倍の大きさになったとのことですが、それでも大英博物館などの大きな博物館に比べるととてもコンパクトにまとまっている博物館なので、1時間もあれば十分に見学できると思います。

近くにはホランドパークと言うすてきな公園もあるので、ぜひお帰りの際は散策してみてはいかがでしょうか^^

デザイン・ミュージアムの見学のポイントまとめ

  • デザインや建築に興味がある方にお勧めの、新しいタイプの博物館
  • デザインの歴史と Designer, Maker, User のそれぞれの関わりについて知ることができる
  • 日本の電子製品やデザインに関するものが、イギリスや世界でどのように評価されているかを知ることができる

帝国戦争博物館(Imperial War Museum)ー戦争と紛争の記録を今に伝える博物館。ユニークなお土産も!

意外と知られていない、第一次世界大戦からの戦争の歴史を、今に伝える博物館

帝国戦争博物館は、第一次世界大戦中の1917年に設立が内閣で提唱され、1920年にジョージ5世によって、クリスタル・パレスに正式に開館した博物館です。

イギリスとイギリス連邦が関わってきた戦争や紛争に関するありとあらゆる資料を集めること。そして、それらの個人や社会の記録を後世に残すと言うことを主な目的として、運営されています。

また、そういった目的に加えて帝国戦争博物館は、国立のアートギャラリー、文書や音声・映像記録を集めたナショナル・アーカイブ、そしてそれらを用いた研究を行う研究施設としての側面も持っています。

帝国戦争博物館へのアクセスと開館時間・入館料など

住所IWM London Lambeth Road London SE1 6HZ

最寄りの地下鉄駅:Lambeth North(徒歩5分), Elephant Castle(徒歩8分)

開館時間:10:00~17:00/月~土 クリスマスとイースターの時期は閉館

入館料:無料

公式ホームページhttps://www.iwm.org.uk

補足情報

Imperial War Museum (IWM)はこの場所だけでなく、ロンドンに3か所、地方に2か所あります。

ここでご紹介する Imperial War Museum London, Churchill War Rooms, HMS Belfast はロンドンにあり、Imperial War Museum North がマンチェスター, Imperial War Museum Duxford がダックスフォードと言う都市にあり、それらの総称を Imperial War Museums と言います。

ちなみにこの5つの博物館のうち、ロンドンとマンチェスターの帝国軍事博物館のみが、入館料無料です。

帝国戦争博物館の個人的な印象と見どころ

帝国戦争博物館のコンセプトの一つに、

「近代における戦争のすべての側面と、いかなる立場や社会に属する人の、一人一人の経験を記録する。」

と言うものがあるのですが、その言葉の通り、戦争や紛争を、いろんな角度から見ることができるような展示物が多いと思いました。物事を多面的に見るって需要だな~と改めて実感。

数ある展示テーマの中で、私が最も気になったテーマは、「一般の人が戦時中にどのような生活を送っていたか」と言うことに焦点をあてたもの。

これについては、「気になった展示物」で後ほど詳しくご紹介します。

また、帝国博物館の中央には、実物の飛行機が何機も展示されていて、これが見ごたえがあるんです!

航空機の底を間近で見たのって、これが初めてかも!

スタッフの方によるとゼロ戦もあるらしいのですが、どれか分かりませんでした・・・。

帝国戦争博物館で気になった展示物

色々なテーマの展示物があったのですが、一番印象に残ったのは、↑こちらの「A family in wartime」です。

このコーナーでは、戦時中南ロンドンで生活していたある家族の暮らしを通して、戦時中の人々の生活がどのようなものだったかを、詳しく解説しています。

戦時中は配給制度によって好きに洋服や物を買えなかったため、女性は家族の服を繕ったりする必要がありました。

この展示からは、いかに資源を無駄にせず補修するかが、とても重要だったことがうかがえます。

MAKE-DO AND MEND は、それを象徴する、当時のスローガンでした。

これ、質問が壁に書いてあって、四角いガラス窓をのぞき込むと答えが分かる仕組みになっています。

例えば、戦時中のバースデーケーキはどのようなものだったと思いますか?と言う質問があって、中を覗き込んでみると・・・

イギリスのケーキによくみられる「アイシング」と言う砂糖で表面がコーティングされたものは、当時は禁止されていたそうです。砂糖は貴重品だったから。

これが誕生日ケーキだなんて・・・今の時代では考えられない!

他にも、「Sunday Roast は今と同じような内容だったか。」とか、「当時は好きなだけ紅茶を飲んでもよかったか。」など、当時の人々の生活がどのようなものだったかを垣間見れるような面白い質問がありますので、この展示は必見です!

これは反対側に飾られていた絵の一部ですが、このブランドの砂糖、今でも売られていますよね。パッケージは違うけど。

ベーコンの下には「レーションブック」と言う配給のためのクーポンが付属した冊子が見えます。

ちなみにお土産ショップでは、レーション・ブックの形をしたノートなどのユニークな商品を販売しているので、そちらもぜひチェックしてみてくださいね!

別のコーナーで展示物を見てたらスタッフの人が声をかけてくださって、ミニガイドツアーをしてくれました。

色々お話ししてくださったのですが、例えば写真のスカーフは、女性が工場で働くとき髪が邪魔にならないように結ぶためにも使われたそうなのですが、プロパガンダになるような絵柄が書かれています。真ん中のスカーフの人物は、チャーチルです。

ガスマスクもあって、(子供用にペイントしたミッキーマウスのガスマスクと呼ばれていた?とか言ってた気が。この辺あいまいですw)第二次世界大戦では実際には使われなかったけど、ドイツからの毒ガス攻撃の恐怖があったため、市民用のガスマスクも存在したそうです。

そしてこれ、なんだか分かりますか?

ベッドだそうです・・・。寝ているときに空襲などで家が破壊されても、身を守ることができるようにとのことらしい。テーブルとしても使われていたそうです。

いや~、こんな中で寝なくてはいけないなんて・・・ちょっと想像ができません。

この博物館ではもちろん、当時使われた武器や戦闘機などについても紹介されているのですが、個人的な興味は、やはり大多数の人々の生活がどのようなものだったかについてが大きかったです。

戦時中でも、日常生活は続くんですよね。たとえ戦争によって以前の生活様式とはガラッと変わってしまったとしても、生きていかなくちゃならない。

私は今の時代からこうして当時について学ぶことができる立場にいますが、当事者だったらこんな生活絶対ヤダ!と思いました。それと同時に、今の自分がいかに幸せな日々を送ることが出来ているかーありきたりかもしれませんがこれが、博物館を見学して感じた、一番素直で率直な気持ちです。

帝国戦争博物館の見学のポイントまとめ

  • 戦闘や軍隊に関するものだけではなく、戦時中の一般の人々の暮らしを学ぶことができる
  • 戦争に関するちょっと変わったお土産グッズ

 

国立海洋博物館(National Maritime Museum)ーイギリスの海運の歴史が詰まった博物館です

イギリスの海運の歴史を学べる博物館。子供向けのプレイスペースも!

国立海洋博物館(National Maritime Museum)は、1937年にエリザベス女王の父、ジョージ六世によって建てられた海洋に関する博物館で、ここにあるコレクションの多くは、船のオーナーであったジェームス・ケアードという人物によって寄付されたものです。

国立海洋博物館は、ロイヤル・ミュージアム・グリニッジ(Royal Museums Greenwich)と呼ばれる他の3つの博物館や地域の一つ含まれていて、グリニッジは世界遺産にもなっています。

館内には海に関するアート作品や海運図、船の模型やイギリス海軍の歴史に関する様々な記録など、海洋に関するものがテーマ別に展示されています。

子供が遊べるスペースや展示なども充実しているため、グリニッジ周辺の散策を兼ねて出かけるのにもおすすめの場所です。

国立海洋博物館へのアクセスと開館時間・入館料など

住所:​Park Row, Greenwich, London SE10 9NF

最寄りの駅:Greenwich, Maze Hill(詳しくは補足情報参照。)

開館時間:10:00~17:00/毎日 バンクホリデーは開館だが、12月24~26は閉館

入館料:無料(企画展は有料)

公式ホームページ:https://www.rmg.co.uk/national-maritime-museum

補足情報

セントラル・ロンドンからの国立海洋博物館へのアクセス方法は

  1. DLR(トラムのような列車)の Cutty Sark 駅から歩く方法(徒歩10分ほど)
  2. ナショナルレールの Greenwich 駅 または Maze Hill 駅から歩く方法(いずれも徒歩10分)
  3. ロンドン・リバー・サービスの Greenwich Pier 駅から歩く方法(徒歩6分ほど)
  4. ロンドンバスで National Maritime Museum 下車(129, 177, 180, 188, 286, 386)

などがあるのですが、セントラルロンドンからだと、バス以外は少し分かりにくいため、地下鉄の North Greenwich 駅から129 または 188 のバスで行く方法が一番おすすめです。所要時間は10分ほどです。

館内のマップはこちらからダウンロードできます。

国立海洋博物館の個人的な印象と見どころ

トラファルガーの海戦で活躍したネルソン提督のコーナーは、なかなか面白かったです。

また、船員のこまごまとした持ち物からは、彼らの船の上での生活の様子を垣間見ることができる気がして、個人的には興味深かったです。

例えばこういうもの。これ、なんだと思いますか?

答えはニードルケースで、トラファルガーの海戦で船に乗っていたサミュエル・エンダービーと言う船乗りのものでした。

解説には、「船乗りたちの多くは、服を繕うために針や糸の使い方が上手くなっていった。」と書かれてありました^^

 

展示室の外には船や人形の模型があって、特に子供たちに大人気でした^^

また、1階にはイギリスの画家、ターナーの「The Battle of Trafalgar」の絵が飾られているので、ターナーファンの方は必見です!

国立海洋博物館で気になった展示物

歴史的価値のあるものがたくさんあったのですが、やはり「なんだこりゃ~」と言うものが一番気になりましたw

例えばこれ!!野菜を調理するときに使うスライサー?ピーラー?ですよね!

こんなものまで船の上で使っていたのか~・・・いや、この時代にこんなものが!って感じでした(笑)

船の模型は小さいものから大きなものまで、それはもういろいろありました。

このパネルは、ロンドンにある The Baltic Exchange(バルチック海運取引所)と言う海運取引所が IRA暫定派のテロ組織に攻撃を受けた際のことと修復作業の様子を説明しているものです。

このときに受けた爆弾攻撃のせいで、建物は修復不可能なまでダメージを受け、取り壊さなくてはならなくなりました。

しかし幸運なことに、Baltic Exchange Memorial Glass と言うステンドグラスはダメージが少なくて済んだため、修復作業を経て2005年にこの国立海洋博物館に展示されることになったそうです。

そのステンドグラスは、博物館の2階(イギリス式1階)にあります。

このブースには修復作業の様子などの説明もあるので、ぜひ足を運んでみてくださいね!

こちらはネルソン提督のポートレイト。

彼に関するものはたくさん展示されていて、不倫相手に送った手紙なんかもありました。

コスチュームは、意外とコレクションと呼べるほど数は多くなかったです。

こういう制服って、かっこいいけど実用的とは言い難いような気がする。こういうのを見るといつもそんなことを思ってしまいます^^;

別のコーナーでは、他国との貿易について紹介されていました。

インドからはお茶だけでなく、シルクなども輸入していたそうです。

ところでこの博物館、休日に訪れたせいもあり、家族で来ている方がたくさんいたのですが、意外なことに(?)展示ブースにはあまり人がいませんでした。見学者も、大人が多かったかな・・・。(確かに、展示品は子供が喜びそうなものはあまりなかった^^;)

それじゃあ子供たちはどこにいるかと言うと、2階の The Great Map という広いスペースで所で遊んでいる子が多かったです。

カフェなどもあったので、親子でくつろぐのにちょうどいいスペースだったのかなと思います。

国立海洋博物館の見学のポイントまとめ

  • イギリスの海洋の歴史について、豊富な展示品を通して学ぶことができる
  • 子供が遊べるスペースがあるので、家族で訪れるのもおすすめ
  • ターナーの “The Battle of Trafalgar” は、この博物館に飾られています

フリーメイソンリー図書館と博物館(The Library and Museum of Freemasonry)ツアーに参加してフリーメイソンの秘密に迫る!?

イギリスのフリーメイソンの総本山!ツアーに参加して、フリーメイソンの秘密に迫る!?

ロンドンのフリーメイソンの本部、Freemasons’ Hall は、1927年から1933年にかけて建設された、アール・デコ様式の建物です。

「イングランド・グランド連合ロッジ」と言う世界最古のロッジの本部で、230年以上にわたって、ロンドンのフリーメイソンリーの総本山となっています。

このフリーメイソンズ・ホールの2階(イギリス式では1階)には「フリーメイソンリー図書館と博物館」があり、ここでは一般の人が無料でフリーメイソンに関する品々を鑑賞できたり、図書館で調べものをしたりすることができます。

1日に5回ほど行われているガイドツアーでは、各地のグランド・ロッジ(フリーメイソンの支部)が集まって儀式や会合を開くための場所である「グランド・テンプル」内部の見学もできるので、出来ればツアーにも参加することをお勧めします。

フリーメイソンリー博物館へのアクセスと開館時間・入館料など

住所:​60 Great Queen Street London, WC2B 5AZ

最寄りの地下鉄駅:Covent Garden, Holborn(どちらの駅からも徒歩5分ほど)

開館時間:10:00~17:00/月~土(イギリスの休日と12月25日、元旦は休館)

入館料:無料

公式ホームページhttp://freemasonry.london.museum

補足情報

  • お土産ショップは10:30~17:50(月~金)・土曜日は10:00~14:30まで営業。(バンクホリデー中の土曜日と12月24~26を除く。)
  • 最寄り駅からのアクセスはどちらも良好ですが、コベント・ガーデン駅から行くほうが、1本道なので若干わかりやすいと思います。

ツアーについて

ガイドツアーは、平日5回(11時、12時、14時、15時、16時)と土曜日2回(10時半、14時)行われ、いずれも無料・予約不要です。(大人数のグループで見学する場合は要予約)

ツアーでは図書館と博物館の部屋に加えて、フリーメイソンの会員たちが集まる「グランド・テンプル」を見学することができます。

フリーメイソンリー博物館の個人的な印象と見どころ

私がフリーメイソンについて知っていることと言えば、よくテレビで言われているような「陰謀説がなんちゃら~」程度の、ほんとかウソかわからないようなことしかなかったので、特に期待していなかったのですが・・・この博物館、フリーメイソンのことに興味がない人にとっても、かなり見どころが多いですよ!!

特筆すべきは、建物の内装!他ではあまり見たことのない装飾がいたるところに施されていて、インテリアやデザインに興味がある私にはとてもワクワクする場所でした。

そしてもう一つ、個人的に「これが見れただけでも行ってよかった~」と思ったものがあるのですが・・・それは、後ほど写真でご紹介したいと思います!

フリーメイソンリー博物館で気になった展示物

フリーメイソン博物館では、フリーメイソンの成立から活動内容に関する多くの展示物を鑑賞することができるのですが、私はそういったもののデザインそのものを鑑賞するのが面白かったです。つまり、フリーメイソンについては結構どうでもいいw(すみません!)

なので、フリーメイソンについての解説はほとんどないです。ごめんなさい!

代わりに、私がこれだけのために来てよかった~と思ったメダルをご紹介します。こちらです!↓↓↓

アール・ヌーボーがお好きな方はお分かりかもしれませんが、これらのメダル、チェコのアールヌーボー時代のアーティストである、アルフォンス・ミュシャによってデザインされたものなんです。ミュシャ自身もフリーメイソンのメンバーだったそうな。

私はミュシャが大好きなので、これを見た瞬間ピンときて、解説を読んだらやっぱりミュシャの作品でした。

こんなところでミュシャの作品を見ることができるなんて思っていなかったので、すごくうれしかったです(*^-^*)

こちらもミュシャの作品。スコティッシュ・ライトと言う階級の4番目の階級(シークレット・マスター)のためにデザインされたもので、Zerubbabel(ゼルバベル)の “Z” にアール・ヌーボースタイルのカギが絡まっています。ゼルバベルは、エルサレムにある第二神殿の建設の礎を築いた王だそう。

上部にはオリーブの実と葉もデザインされていますが、こういったものが何を意味するかの解説はありませんでした。

私はただ、ミュシャの作品を見ることができて大満足♡やっぱり美しいですよね (*´Д`)

アールヌーボーがお好きな方は、ラトビアのアールヌーボー博物館についての記事もどうぞ。

こんなデザインのバッジも素敵・・・と思ったら、フリーメイソンでよく見かける目がデザインされてる!(プロビデンスの目と言うそうです。)

現代風のグッズもあります。

部屋の奥にあった、会議室の再現。意外と普通ですよね。

最初の展示ルームを抜けて廊下を歩くと、図書館と別の展示ルームにつながります。

図書館では会員と思われる方たちが調べものをしたりしていました。

私は本は読めないので、その奥の展示ルームに向かいます。

最初の部屋もおしゃれでしたが、この展示室はさらにきらびやかでした。光物が多くて(笑)

こちらでは主に、世界中のフリーメイソンに関する物が展示されています。でも、私が見た限り日本のものはありませんでした。中国のものはあったのですが。

こういったセラミックのものから・・・

銀製品。

美しい刺繍の施された・・・なんでしょう、これ。

バッジのコレクションは本当にたくさんありました。

世界各国のグランド・ロッジに関する品々。

中でもフランスのものはおしゃれで豪華でした。

今までに見たことのないようなデザインだな~と思ったものがこちら。

こういうものに黒と白がメインに使われているのって、意外と見かけないような。

なぜか厨二病を思い起こさせるようなデザインw

でもかっけーーー!

やっぱりこういうデザインは、西洋ならではって感じで大好きです。

美しいのは展示品だけでなく、この部屋全体がそれはもう、かっこいい!って感じでした(*´Д`)

その2・グランド・テンプルの室内装飾

先ほどの展示ルームの見学を終えてそろそろ帰ろうかな~と思っていると、スタッフの方が「あと5分ほどでツアー開始なので、参加しませんか?」と声をかけてくださいました。

まあ、時間があるから参加するか、と言う軽い気持ちで参加してみたのですが、これがすごくよかった!

と言うのも、この博物館の目玉と言っても過言ではない、グランド・テンプルの見学ができたからです。

ツアーは展示室からスタートして、このテンプルは最後に案内してくれます。

ツアー参加者は全部で10名ほどで、中にはオランダかどっかのフリーメイソンのメンバーだという方もいました。(スタッフのおじいさんとは、「ブラザー」と呼び合ってたw)

皆さんが熱心にお話を聞いている中、私は話そっちのけで室内を激写していましたw

だって、こんなゴージャスな場所、なかなかお目にかかれないですよ!!(興奮w)

ステンドグラスも美しい。

天井もこんなに素敵じゃないですか?

でも、全体的に新しい時代の内装だと思いました。定期的に改装しているのでしょうね。

この星、「ダビテの星」と言うことを初めて知りました。フリーメイソンと深い関係がある星ですよね。

柱やカーペットの模様一つ一つに至るまで、多くのデザインには意味があるそうなのですが、私はやっぱりデザインが可愛い!と言う感想が先に来てしまう^^;

そしていよいよ、この扉の奥がグランド・テンプルです!

実際にここで会合などが開かれているそうで、見学者の人は「まさかここまで見せてくれるなんて、ちょっと驚き!」と言っていました。

それに対してスタッフの方は、「勿論、見せますよ。フリーメイソンにはたくさんの陰謀説があるけど、そんなことは全くなく、チャリティー機関なんです。どんな宗教でも受け入れます!秘密もありません!」というのをすごく強調していらっしゃったのですが、いやいや~そんなことないだろ、ってみんな思ってたと思うw

ちなみにフリーメイソンは世襲制とかではなく、家族が強制的に入らなくてはいけないこともないそうです。スタッフのおじいちゃんは、家族の中で唯一の会員だと言っていました。

中はこんな感じになっています。

入ってみてまず感じたのが、とても静かな空間だということ。

中央には、身分の高い人たちが座る椅子が3つあります。それを囲むようにして、メンバーが座るそうです。

天井の絵。当たり前ですが、宗教画とも違う、フリーメイソン独特のものだと感じですよね~。

他にも床や壁のデザインの一つ一つがとてもユニークで、アートを学んでいる方はこういう所からインスピレーションを得られるんじゃないかな~と思いました。

このグランド・テンプルを観ずしてフリーメイソンリー博物館に来たとは言えない!と言うほど見ごたえのある場所なので、ぜひツアーにも参加してみてくださいね^^

フリーメイソンリー博物館の見学のポイントまとめ

  • フリーメイソンの歴史や成り立ちが学べる
  • 豪華な展示品と内装のホール
  • ツアーに参加すると、グランド・テンプル内部の見学も可能

V&A The Clothworkers’ Centre ーファッションやテキスタイルを勉強したい方は必見です!

V&A のファッションとテキスタイルのコレクションを、間近で見学できる場所。エリザベス女王が着たドレスも!

V&A Clothworkers’ Centre(クロスワーカーズ・センター)は、ヴィクトリア&アルバート(V&A)博物館の分館で、西ロンドンのブライス・ハウスと言う場所にあります。

ファッションやテキスタイル関連の所蔵品を保管していおり、コレクションは考古学的に価値のある作品の一部から、重厚なカーペット、アクセサリーや刺繍が施された18世紀の下着、ドレスまで、さまざまなものがあり、それらの所蔵品は一般や研究者のために、見学や研究の目的で開放されています。

V&A Clothworkers’ Centre へのアクセスと開館時間・入館料など

住所:​Blythe Rd, London W14 0QX

最寄りの駅:Kensington (Olympia)(オーバーグラウンドの駅)から徒歩5分ほど。

開館時間:補足情報参照

入館料:無料

公式ホームページhttps://www.vam.ac.uk/info/the-clothworkers-centre-for-the-study-and-conservation-of-textiles-and-fashion

補足情報

  • この博物館の見学は無料ですが、予約制です。個人での見学は、毎週火~金の10:00-13:00 または 14:00-16:30 までになっています。
  • 8月は休館。
  • 毎月の最終金曜日はツアーも行っています。こちらも要予約。(私は今回このツアーに参加しました。)予約方法などの詳細は後述します。
  • 最寄りの駅は「ケンジントン(オリンピア)」と言う駅ですが、地下鉄駅の場合、High Street Kensington または Hammersmith からバスでケンジントン(オリンピア)に行くのが最適だと思います。所要時間はどちらも10分ほど。バスはどちらの駅からも9,10,27番のバスが通っていて、全てストップ F のバス停から出発します。
  • 見学時にはパスポートなどの身分証明になるものが必要です。(ただし、私は提示しろと言われませんでした。)
  • Clothworkers’ Centre の展示物は、写真撮影可です。

Clothworkers’ Centre の予約方法

私が Clothworkers’ Centre の存在を知ったのは、V&A のファッションのコーナーで↑この案内書きを見つけたからです。

早速行ってみよう・・・と思ったところ、予約が必要とのことでした。

さらに予約の際は、自分が興味のあるアイテムをデータベースから数点ピックアップして、メールで伝えることが必要で、一般の人が見学するための場所と言うより、学生や研究者が学ぶための場所だな~と、少々敷居が高そうな感じでした。

でも、せっかく家からも徒歩で行ける距離だったので、ぜひ見てみたい!と思っていたら、毎月、最終金曜日はツアーを行っているではありませんか!

なのでさっそく、参加希望のメールを送ってみました。

こちらも予約が必要ですが、メールで行うので難しくありません。

まず、 clothworkers@vam.ac.uk  に、見学をしたい理由を明記してメールを送ります。

すぐに自動で返信メッセージが返ってくるので、もう一度同じような内容のメール(何月の金曜日がいいかを明記したもの)を、そのメールアドレスに送ります。人気のツアーなので、少なくとも2週間前には予約のメールをしたほうがいいそうです。

すると、今度は担当の人からメールが来るので、当日は指定の時間(私は12時でした。)に間に合うようにいけばオッケーです。

門は通常は閉まっているので、横にあるインターフォンを押して要件を伝えると開けてくれます。

アーチの部分をくぐり、左側のドアから入るのですが、私はなぜか開けることができなかった気が・・・^^; 中にいた人が気づいて開けてくれました。

そのまま奥に進むとレセプションのようなところがあるので、そこで名前と要件を改めて伝えます。持ち物には身分証明が必要と書いてあったので持って行ったのですが、特に見せることはなかったです。

ロッカーに荷物をしまって、説明係の人が来るのを待ちます。ちなみに私が訪れた時は、見学者が私のほかに10人ちょっといました。

V&A Clothworkers’ Centre の個人的な印象と見どころ

通常の博物館のような場所ではないので、多くの作品を自由に見ることができるというよりは、数点の作品を、時間をかけてじっくりと調べることができるという感じの場所でした。

しかし、今回ツアーで見せていただいたものはどれも貴重なものばかりで、なんと言っても、エリザベス女王や有名な女優が何かのパーティでお召しになったドレスや、手刺繍が全体に施された18世紀のドレスなどを、かなり近くで観察できる点がすごいと思います。

また、一般的な博物館だと薄暗い照明の中、ガラスケース越しに見学するのが普通ですが、ここでは遮るものはありません。

私のような一般人がこんなに近くで見ることができる場所はないので、なかなか貴重な体験だと思います。

V&A Clothworkers’ Centre で気になった展示物

一般向けのツアーでは、ある1つのフロアー全体を案内してくれます。

やはり、私的に一番の目玉は、エリザベス女王のお召しになったこちらのドレスです↓

ノーマン・ハートネル と言うデザイナーによってデザインされたドレスで、エリザベス女王が1957年にパリを公式訪問されたときのものだそうです。

ドレスをよく見ると、裾の部分が汚れていたり、表面にシミ(多分ワインのあと)のようなものがあったりするのですが、案内してくれた学芸員さんによると、わざとそのままにしてあるそうです。

なぜなら、そういったものを含めて「エリザベス女王がパリで着たドレス」になっているからだそう。

それを聞いて、なるほど~、補修・保全作業って、まったく新しくきれいにするだけじゃないのね~と、なんだか納得しました。

女王のお写真と一緒に保管されていました。(でも、引き出しにしまってあるっていうのもちょっとびっくりですよねw)

このように通路を挟んで、多くの貴重な作品が保管されているロッカーがずらりと並んでいます。

服や、

服飾品はもちろん・・・

こんなものまで!(カーペットだと思われます。)

こちらでは、スタッフの方がオンラインカタログ用に精密な写真を撮って、パソコンで編集作業している様子を少し見せていただきました。

部屋の反対側に移って、ここでは学芸員の方が私たちのためにセレクトしてくれていた作品が展示されていました。

個人的に気になったのは、奥の黒いタンクトップのようなもの。これ、水着なんです。(生地はニットな感じなので、泳ぎにくそう^^;)

他にもハンドペイントの作品と思わしきものや・・・・

こんなユニークなジャケット(ボタンに注目!)

コルセットもありました。

そして最後、こちらはつい最近まで海外の美術館に貸し出されていたという、18世紀の フォーマル・コート・ドレス。

模様の一つ一つはすべて、手刺繍です。

近づいてみると、糸だけでなく金属も刺繍されていることがわかります。

「場所によって上手い・下手があるので、一人の人だけだけでなく何人かの手によって刺繍されたということが分かるんですよ。刺繍にも個性が出るのね。」

と言う、学芸員さんの解説でした。


ツアーはここで終了。約1時間弱の見学でした。

最初はちょっと入りにくいイメージだったのですが、こんなに近くで作品を鑑賞することができるのは、なかなかほかの場所ではないことだと思うので、見学できてよかったです。

ファッション関連を学びにイギリスに留学する方も多いと思いますが、そういう方はこちらの Clothworkers’ Centre に足を運んでみると、充実した研究ができると思いますよ^^

V&A Clothworkers’ Centre の見学のポイントまとめ

  • V&Aのファッションとテキスタイルの所蔵品を保管・研究のための場所
  • 展示品を間近で観察・研究することができる
  • 予約が必要なので、計画を立てて訪問を!

V&A 子供博物館(V&A Childhood Museum)ー大人が楽しめる子供のための博物館。遊んだことのあるおもちゃも見つかるはず!

世界中の子供のおもちゃを鑑賞できる博物館。日本製のおもちゃも!

ヴィクトリア&アルバート子供博物館は、東ロンドンの Bethnal Green と言う地域にある、世界最大の子供博物館で、サウスケンジントンにあるヴィクトリア&アルバート博物館(V&A博物館)の分館という位置づけにある博物館です。

1872年に当時のプリンス・オブ・ウェールズ(のちのエドワード7世)によって開館したBethnal Green Museum(ベスナルグリーン博物館)が前身になっています。

ベスナルグリーン博物館は、ロンドン万国博覧会に出展されたものや、ウォレス・コレクションから借り入れたコレクションなどを展示する博物館でしたが、時代とともに博物館の趣旨は変化していき、最終的には1974年に、当時のV&A博物館の館長であったロイ・ストロングによってV&A子供博物館としてオープンすることになりました。

2005年から約一年間の建物の改装作業を経て、2006年にリニューアルオープンをした V&A子供博物館は、その名の通り「子供に関連する幅広い分野のもの」を所蔵する博物館で、そのコレクションは個人や企業によって作られたおもちゃにとどまらず、「子供時代」に関連するものならなんでもと言うくらい、とても広範なものにわたります。

日本人としては、日本製のおもちゃ(それも、戦後すぐの時代のもの!)を多く鑑賞することができることも見どころの一つとなっていると思います。

V&A子供博物館へのアクセスと開館時間・入館料など

住所:​Cambridge Heath Road, London, E2 9PA

最寄りの地下鉄駅:Bethnal Green(徒歩すぐ)

開館時間:10:00~17:45/毎日 12月24~26は休館

入館料:無料

公式ホームページhttps://www.vam.ac.uk/moc/

補足情報

  • Bethnal Green の駅からはまっすぐなので、アクセスは簡単です。徒歩数分。
  • 静かに鑑賞したい場合は、14時以降の見学がおすすめ。
  • 14歳以下の子供は保護者または監督者の同伴が必要。
  • カフェのほかに、室内と屋外の両方にピクニックスペースもあり。

V&A子供博物館の個人的な印象と見どころ

日本製のおもちゃ

なんと言っても一番の見どころは、世界中から集められた膨大な数のおもちゃですが、意外なことに、かなりたくさんの Made in Japan のおもちゃが展示してあるのにも目がいきます。

例えば、こういったもの。ゲームボーイからプレステはもちろん、もっと古い時代のものまでありました。(私は見たことなかった!(゚д゚)!)

これは日本で作られた、初期の携帯型ゲーム機だそうです。

↑ほかの大きな博物館と違って、こういう説明書きもどことなく「手作り感」があふれていました。アットホームな博物館は個人的に大好きです。

ただ、「子供博物館」の割には、子供が遊んで学べるような展示(例えばタッチパネル型のマシンとか)があまりないかな?と言う印象を受けました。

そのせいかどうかはわかりませんが、博物館は家族連れが多かったのですが、博物館の見学をするためと言うよりは、1階のカフェやピクニックスペースでくつろいでいる人たちが多くて、見学者は少なかったです^^; 自然史博物館や科学博物館のほうが、子供が駆け回ってたかな~と言う印象。

V&A 子供博物館のテーマは「子供」に焦点をあてたものですが、案外、大人が子供時代を振り返りながら楽しむための博物館なのかもしれない。

こちらはたまごっち!大流行しましたよね。私は当時、小学生でした。

日本製はどこに行っても売り切れていて、やっと手に入れたものが海外製?だったため、隠れキャラがおやじっちじゃなくてサムとして画面に現れた時は泣いたわ~w

また、ブリキのおもちゃも日本製のものが多くて驚きました。

日本のおもちゃと言うと、先ほどのゲーム系のものを想像することが多いと思うのですが、第二次世界大戦後の時代は、それまでおもちゃ産業のトップだったドイツに代わって、日本がおもちゃの輸出大国だったこともあるそうです。

これ、表情がめちゃくちゃかわいい♡

なんでも鑑定団に出てきそうなおもちゃですね。

それに比べて、このソ連製のおもちゃ・・・w

いや、これはこれでいい味出していますよね^^;

ドールハウス

V&A 子供博物館は、ドールハウスのコレクションも充実していました。

私、子供のころドールハウスが好きで、自分でも関連本を読んだりミニチュアの食べ物とかを作ったことがあったので、見ていてすごくワクワクしました。

かなり古い時代のものもあるので、ドールハウス好きの方は必見です!

こういったドールハウスから、その時代の生活様式がわかるのも面白いですね。

V&A子供博物館で気になった展示物

日本製のおもちゃ以外にも、本当にたくさんの、興味深い作品ばかりでした。

V&A 子供博物館の館内は、このように中央部分が吹き抜けになっている構造なのですが、展示物は、中央以外の1階と2階に分かれています。

そこでまずは、1階で気になったものからご紹介していきたいと思います。(ちなみに既に紹介した日本製のおもちゃは、すべて1階に展示されているものです。)

子供のおもちゃで代表的なものは、やっぱり人形かなと思います。

この博物館の人形のコーナーはかなり充実していて、いろんなタイプの人形を見ることができました。

中には有名な(?)ブライス人形や・・・

パワーレンジャーもありました。日本の特撮ヒーローものから派生したものなんですよね。

アメリカだけでなくイギリスでも有名のようで、街のおもちゃ屋さんみたいなところでもこういうのをよく見かけました。

ロシアのマトリョーシカ。

マトリョーシカの起源は諸説あるそうなのですが、V&A では「日本の達磨がもとになっている」と言う説を採用していました。

こちらは、子供向けの「クラフト系」のおもちゃ。編み物や絵画、陶芸用のものまでありますw

私はモノづくりが好きなので、この展示はとても興味深かったです。

ここからは2階の展示物です。

エリザベス女王の戴冠式の時に作られたと思われる、ジグソーパズル。

BBC では今年(2018年)の2月、「コロネーション」と言うエリザベス女王が戴冠式の時の思い出や裏話を語るというドキュメンタリーを放送していて、私も観たのですが、その時のエリザベス女王の威厳が半端なかった・・・( ゚Д゚)

美しさで行ったら妹のマーガレット王女のほうが上かもしれませんが、エリザベス女王には女王の風格があって、若いときよりお年を召された今のほうが美しいと思う。

2階の展示物は、おもちゃだけでなく子供時代に関するいろいろなものが展示されています。

たとえば、時代別の子供服の変貌がわかるような展示だったり・・・

オールドファッションな乳母車も。

あ!でも私、一度だけ↑こんな感じの白い乳母車を使っている夫婦を見かけたことがありました。(もっと立派なものだったけど。)

場所は、ロンドンでも一番地価が高い場所の一つと言われれる、ケンジントン宮殿の近くの道。狭い道を通るのが大変そうだったのですが、真っ白でピカピカの乳母車がとても輝いていました。

「あれだとバスに乗るとき大変そうだよね。」と、その時一緒にいた友達に言ったら、「ああいう人たちはバスなんか使わないんじゃない?」と言われて、確かにそうかも!と納得してしまったw

この展示ケースには、実際にこの地域に住む子供とその家族が、自分が成長していく中で使ってきたおもちゃなどが、解説とともに展示されています。

ただおもちゃのコレクションを並べるだけじゃなくて、ある一人の子供の成長を、おもちゃを通して知ることができるのが出来ていい展示だなと思いました。

V&A子供博物館の見学のポイントまとめ

  • 世界中のおもちゃが展示されていて、日本製のものが意外に多い
  • ドールハウスの展示が充実している
  • 大人も楽しめる博物館