ロンドン観光でおすすめの美術館や博物館を中心に、主に無料で楽しめる場所をレポートします。定番から穴場まで!

投稿者: yomogi (page 3 of 4)

V&A The Clothworkers’ Centre ーファッションやテキスタイルを勉強したい方は必見です!

V&A のファッションとテキスタイルのコレクションを、間近で見学できる場所。エリザベス女王が着たドレスも!

V&A Clothworkers’ Centre(クロスワーカーズ・センター)は、ヴィクトリア&アルバート(V&A)博物館の分館で、西ロンドンのブライス・ハウスと言う場所にあります。

ファッションやテキスタイル関連の所蔵品を保管していおり、コレクションは考古学的に価値のある作品の一部から、重厚なカーペット、アクセサリーや刺繍が施された18世紀の下着、ドレスまで、さまざまなものがあり、それらの所蔵品は一般や研究者のために、見学や研究の目的で開放されています。

V&A Clothworkers’ Centre へのアクセスと開館時間・入館料など

住所:​Blythe Rd, London W14 0QX

最寄りの駅:Kensington (Olympia)(オーバーグラウンドの駅)から徒歩5分ほど。

開館時間:補足情報参照

入館料:無料

公式ホームページhttps://www.vam.ac.uk/info/the-clothworkers-centre-for-the-study-and-conservation-of-textiles-and-fashion

補足情報

  • この博物館の見学は無料ですが、予約制です。個人での見学は、毎週火~金の10:00-13:00 または 14:00-16:30 までになっています。
  • 8月は休館。
  • 毎月の最終金曜日はツアーも行っています。こちらも要予約。(私は今回このツアーに参加しました。)予約方法などの詳細は後述します。
  • 最寄りの駅は「ケンジントン(オリンピア)」と言う駅ですが、地下鉄駅の場合、High Street Kensington または Hammersmith からバスでケンジントン(オリンピア)に行くのが最適だと思います。所要時間はどちらも10分ほど。バスはどちらの駅からも9,10,27番のバスが通っていて、全てストップ F のバス停から出発します。
  • 見学時にはパスポートなどの身分証明になるものが必要です。(ただし、私は提示しろと言われませんでした。)
  • Clothworkers’ Centre の展示物は、写真撮影可です。

Clothworkers’ Centre の予約方法

私が Clothworkers’ Centre の存在を知ったのは、V&A のファッションのコーナーで↑この案内書きを見つけたからです。

早速行ってみよう・・・と思ったところ、予約が必要とのことでした。

さらに予約の際は、自分が興味のあるアイテムをデータベースから数点ピックアップして、メールで伝えることが必要で、一般の人が見学するための場所と言うより、学生や研究者が学ぶための場所だな~と、少々敷居が高そうな感じでした。

でも、せっかく家からも徒歩で行ける距離だったので、ぜひ見てみたい!と思っていたら、毎月、最終金曜日はツアーを行っているではありませんか!

なのでさっそく、参加希望のメールを送ってみました。

こちらも予約が必要ですが、メールで行うので難しくありません。

まず、 clothworkers@vam.ac.uk  に、見学をしたい理由を明記してメールを送ります。

すぐに自動で返信メッセージが返ってくるので、もう一度同じような内容のメール(何月の金曜日がいいかを明記したもの)を、そのメールアドレスに送ります。人気のツアーなので、少なくとも2週間前には予約のメールをしたほうがいいそうです。

すると、今度は担当の人からメールが来るので、当日は指定の時間(私は12時でした。)に間に合うようにいけばオッケーです。

門は通常は閉まっているので、横にあるインターフォンを押して要件を伝えると開けてくれます。

アーチの部分をくぐり、左側のドアから入るのですが、私はなぜか開けることができなかった気が・・・^^; 中にいた人が気づいて開けてくれました。

そのまま奥に進むとレセプションのようなところがあるので、そこで名前と要件を改めて伝えます。持ち物には身分証明が必要と書いてあったので持って行ったのですが、特に見せることはなかったです。

ロッカーに荷物をしまって、説明係の人が来るのを待ちます。ちなみに私が訪れた時は、見学者が私のほかに10人ちょっといました。

V&A Clothworkers’ Centre の個人的な印象と見どころ

通常の博物館のような場所ではないので、多くの作品を自由に見ることができるというよりは、数点の作品を、時間をかけてじっくりと調べることができるという感じの場所でした。

しかし、今回ツアーで見せていただいたものはどれも貴重なものばかりで、なんと言っても、エリザベス女王や有名な女優が何かのパーティでお召しになったドレスや、手刺繍が全体に施された18世紀のドレスなどを、かなり近くで観察できる点がすごいと思います。

また、一般的な博物館だと薄暗い照明の中、ガラスケース越しに見学するのが普通ですが、ここでは遮るものはありません。

私のような一般人がこんなに近くで見ることができる場所はないので、なかなか貴重な体験だと思います。

V&A Clothworkers’ Centre で気になった展示物

一般向けのツアーでは、ある1つのフロアー全体を案内してくれます。

やはり、私的に一番の目玉は、エリザベス女王のお召しになったこちらのドレスです↓

ノーマン・ハートネル と言うデザイナーによってデザインされたドレスで、エリザベス女王が1957年にパリを公式訪問されたときのものだそうです。

ドレスをよく見ると、裾の部分が汚れていたり、表面にシミ(多分ワインのあと)のようなものがあったりするのですが、案内してくれた学芸員さんによると、わざとそのままにしてあるそうです。

なぜなら、そういったものを含めて「エリザベス女王がパリで着たドレス」になっているからだそう。

それを聞いて、なるほど~、補修・保全作業って、まったく新しくきれいにするだけじゃないのね~と、なんだか納得しました。

女王のお写真と一緒に保管されていました。(でも、引き出しにしまってあるっていうのもちょっとびっくりですよねw)

このように通路を挟んで、多くの貴重な作品が保管されているロッカーがずらりと並んでいます。

服や、

服飾品はもちろん・・・

こんなものまで!(カーペットだと思われます。)

こちらでは、スタッフの方がオンラインカタログ用に精密な写真を撮って、パソコンで編集作業している様子を少し見せていただきました。

部屋の反対側に移って、ここでは学芸員の方が私たちのためにセレクトしてくれていた作品が展示されていました。

個人的に気になったのは、奥の黒いタンクトップのようなもの。これ、水着なんです。(生地はニットな感じなので、泳ぎにくそう^^;)

他にもハンドペイントの作品と思わしきものや・・・・

こんなユニークなジャケット(ボタンに注目!)

コルセットもありました。

そして最後、こちらはつい最近まで海外の美術館に貸し出されていたという、18世紀の フォーマル・コート・ドレス。

模様の一つ一つはすべて、手刺繍です。

近づいてみると、糸だけでなく金属も刺繍されていることがわかります。

「場所によって上手い・下手があるので、一人の人だけだけでなく何人かの手によって刺繍されたということが分かるんですよ。刺繍にも個性が出るのね。」

と言う、学芸員さんの解説でした。


ツアーはここで終了。約1時間弱の見学でした。

最初はちょっと入りにくいイメージだったのですが、こんなに近くで作品を鑑賞することができるのは、なかなかほかの場所ではないことだと思うので、見学できてよかったです。

ファッション関連を学びにイギリスに留学する方も多いと思いますが、そういう方はこちらの Clothworkers’ Centre に足を運んでみると、充実した研究ができると思いますよ^^

V&A Clothworkers’ Centre の見学のポイントまとめ

  • V&Aのファッションとテキスタイルの所蔵品を保管・研究のための場所
  • 展示品を間近で観察・研究することができる
  • 予約が必要なので、計画を立てて訪問を!

V&A 子供博物館(V&A Childhood Museum)ー大人が楽しめる子供のための博物館。遊んだことのあるおもちゃも見つかるはず!

世界中の子供のおもちゃを鑑賞できる博物館。日本製のおもちゃも!

ヴィクトリア&アルバート子供博物館は、東ロンドンの Bethnal Green と言う地域にある、世界最大の子供博物館で、サウスケンジントンにあるヴィクトリア&アルバート博物館(V&A博物館)の分館という位置づけにある博物館です。

1872年に当時のプリンス・オブ・ウェールズ(のちのエドワード7世)によって開館したBethnal Green Museum(ベスナルグリーン博物館)が前身になっています。

ベスナルグリーン博物館は、ロンドン万国博覧会に出展されたものや、ウォレス・コレクションから借り入れたコレクションなどを展示する博物館でしたが、時代とともに博物館の趣旨は変化していき、最終的には1974年に、当時のV&A博物館の館長であったロイ・ストロングによってV&A子供博物館としてオープンすることになりました。

2005年から約一年間の建物の改装作業を経て、2006年にリニューアルオープンをした V&A子供博物館は、その名の通り「子供に関連する幅広い分野のもの」を所蔵する博物館で、そのコレクションは個人や企業によって作られたおもちゃにとどまらず、「子供時代」に関連するものならなんでもと言うくらい、とても広範なものにわたります。

日本人としては、日本製のおもちゃ(それも、戦後すぐの時代のもの!)を多く鑑賞することができることも見どころの一つとなっていると思います。

V&A子供博物館へのアクセスと開館時間・入館料など

住所:​Cambridge Heath Road, London, E2 9PA

最寄りの地下鉄駅:Bethnal Green(徒歩すぐ)

開館時間:10:00~17:45/毎日 12月24~26は休館

入館料:無料

公式ホームページhttps://www.vam.ac.uk/moc/

補足情報

  • Bethnal Green の駅からはまっすぐなので、アクセスは簡単です。徒歩数分。
  • 静かに鑑賞したい場合は、14時以降の見学がおすすめ。
  • 14歳以下の子供は保護者または監督者の同伴が必要。
  • カフェのほかに、室内と屋外の両方にピクニックスペースもあり。

V&A子供博物館の個人的な印象と見どころ

日本製のおもちゃ

なんと言っても一番の見どころは、世界中から集められた膨大な数のおもちゃですが、意外なことに、かなりたくさんの Made in Japan のおもちゃが展示してあるのにも目がいきます。

例えば、こういったもの。ゲームボーイからプレステはもちろん、もっと古い時代のものまでありました。(私は見たことなかった!(゚д゚)!)

これは日本で作られた、初期の携帯型ゲーム機だそうです。

↑ほかの大きな博物館と違って、こういう説明書きもどことなく「手作り感」があふれていました。アットホームな博物館は個人的に大好きです。

ただ、「子供博物館」の割には、子供が遊んで学べるような展示(例えばタッチパネル型のマシンとか)があまりないかな?と言う印象を受けました。

そのせいかどうかはわかりませんが、博物館は家族連れが多かったのですが、博物館の見学をするためと言うよりは、1階のカフェやピクニックスペースでくつろいでいる人たちが多くて、見学者は少なかったです^^; 自然史博物館や科学博物館のほうが、子供が駆け回ってたかな~と言う印象。

V&A 子供博物館のテーマは「子供」に焦点をあてたものですが、案外、大人が子供時代を振り返りながら楽しむための博物館なのかもしれない。

こちらはたまごっち!大流行しましたよね。私は当時、小学生でした。

日本製はどこに行っても売り切れていて、やっと手に入れたものが海外製?だったため、隠れキャラがおやじっちじゃなくてサムとして画面に現れた時は泣いたわ~w

また、ブリキのおもちゃも日本製のものが多くて驚きました。

日本のおもちゃと言うと、先ほどのゲーム系のものを想像することが多いと思うのですが、第二次世界大戦後の時代は、それまでおもちゃ産業のトップだったドイツに代わって、日本がおもちゃの輸出大国だったこともあるそうです。

これ、表情がめちゃくちゃかわいい♡

なんでも鑑定団に出てきそうなおもちゃですね。

それに比べて、このソ連製のおもちゃ・・・w

いや、これはこれでいい味出していますよね^^;

ドールハウス

V&A 子供博物館は、ドールハウスのコレクションも充実していました。

私、子供のころドールハウスが好きで、自分でも関連本を読んだりミニチュアの食べ物とかを作ったことがあったので、見ていてすごくワクワクしました。

かなり古い時代のものもあるので、ドールハウス好きの方は必見です!

こういったドールハウスから、その時代の生活様式がわかるのも面白いですね。

V&A子供博物館で気になった展示物

日本製のおもちゃ以外にも、本当にたくさんの、興味深い作品ばかりでした。

V&A 子供博物館の館内は、このように中央部分が吹き抜けになっている構造なのですが、展示物は、中央以外の1階と2階に分かれています。

そこでまずは、1階で気になったものからご紹介していきたいと思います。(ちなみに既に紹介した日本製のおもちゃは、すべて1階に展示されているものです。)

子供のおもちゃで代表的なものは、やっぱり人形かなと思います。

この博物館の人形のコーナーはかなり充実していて、いろんなタイプの人形を見ることができました。

中には有名な(?)ブライス人形や・・・

パワーレンジャーもありました。日本の特撮ヒーローものから派生したものなんですよね。

アメリカだけでなくイギリスでも有名のようで、街のおもちゃ屋さんみたいなところでもこういうのをよく見かけました。

ロシアのマトリョーシカ。

マトリョーシカの起源は諸説あるそうなのですが、V&A では「日本の達磨がもとになっている」と言う説を採用していました。

こちらは、子供向けの「クラフト系」のおもちゃ。編み物や絵画、陶芸用のものまでありますw

私はモノづくりが好きなので、この展示はとても興味深かったです。

ここからは2階の展示物です。

エリザベス女王の戴冠式の時に作られたと思われる、ジグソーパズル。

BBC では今年(2018年)の2月、「コロネーション」と言うエリザベス女王が戴冠式の時の思い出や裏話を語るというドキュメンタリーを放送していて、私も観たのですが、その時のエリザベス女王の威厳が半端なかった・・・( ゚Д゚)

美しさで行ったら妹のマーガレット王女のほうが上かもしれませんが、エリザベス女王には女王の風格があって、若いときよりお年を召された今のほうが美しいと思う。

2階の展示物は、おもちゃだけでなく子供時代に関するいろいろなものが展示されています。

たとえば、時代別の子供服の変貌がわかるような展示だったり・・・

オールドファッションな乳母車も。

あ!でも私、一度だけ↑こんな感じの白い乳母車を使っている夫婦を見かけたことがありました。(もっと立派なものだったけど。)

場所は、ロンドンでも一番地価が高い場所の一つと言われれる、ケンジントン宮殿の近くの道。狭い道を通るのが大変そうだったのですが、真っ白でピカピカの乳母車がとても輝いていました。

「あれだとバスに乗るとき大変そうだよね。」と、その時一緒にいた友達に言ったら、「ああいう人たちはバスなんか使わないんじゃない?」と言われて、確かにそうかも!と納得してしまったw

この展示ケースには、実際にこの地域に住む子供とその家族が、自分が成長していく中で使ってきたおもちゃなどが、解説とともに展示されています。

ただおもちゃのコレクションを並べるだけじゃなくて、ある一人の子供の成長を、おもちゃを通して知ることができるのが出来ていい展示だなと思いました。

V&A子供博物館の見学のポイントまとめ

  • 世界中のおもちゃが展示されていて、日本製のものが意外に多い
  • ドールハウスの展示が充実している
  • 大人も楽しめる博物館

グラント動物学博物館(Grant Museum of Zoology and Comparative Anatomy)ーまるで映画に出てくるセットのよう?動物が好きな方におすすめです

動物の標本ばかりを集めた、遊び心のある博物館

グラント動物学博物館は、ロバート・エドモンド・グラント教授によって、ロンドン大学(のちのユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)の指導教材を保存する場所として、1827年に設立された博物館です。

先日ご紹介した Petrie Museum と同じように、 UCL の中にある大学博物館なので、規模はかなり小さいです。どのくらいの小ささかと言うと、ちょっと広めの1部屋分くらいのスペースしかありません。

しかし、その小さい部屋には 68,000体もの動物の検体が保存されていて、中でもシマウマに似たクアッガと言う動物やフクロオオカミなどの珍しいものが多くあります。

動物学博物館へのアクセスと開館時間・入館料など

住所:​Rockefeller Building University College London 21 University Street  WC1E 6DE

最寄りの地下鉄駅:Euston Square, Warren Street

開館時間:10:00~17:00/月~土 クリスマスとイースターの時期は閉館

入館料:無料

公式ホームページhttps://www.ucl.ac.uk/culture/grant-museum-zoology

動物学博物館の個人的な印象と見どころ

壁一面・・・いや、3面+天井にわたって展示されたプレパラートは必見です!

これだけたくさんのプレパラートが並んだ様子は、アーティスティックですらあると思う。

いろんな動物の骨やホルマリン漬けの標本も必見!(ちょっと気持ち悪いかも・・・というものもありますので、気分を悪くなさらないように注意です。)

また、この博物館のユニークな点として「養子縁組」の制度があり、博物館の “Friend of the Grant Museum” の制度に参加してアニュアル会員になると、好きな標本の里親になることができるんです。(一般は15£)

すると、「養子縁組の証明書」がもらえて、博物館にはこのように 自分の名前が入った “ADOPTED BY” の札と一緒に「子供」が展示されます(*´Д`)(ところでこの Guitarfish の顔、すごくないですかww いや、顔じゃないか。)

他にも動物学に関連するイベントのお知らせなども定期的に送られてくるなどの特典があるそうですよ!

面白い取り組みですよね^^

動物学博物館で気になった展示物

展示物1つ1つも面白いのですが、この博物館そのものがいい雰囲気を醸し出しているんですよ!

一番気に入った部分は、中二階(?)から1階を見下ろすスケルトンたち!

柱にぶら下がっているスケルトンまでいて、手が込んでいます^^

象の心臓。20キロから30キロで、1分間に30回ほどしか鼓動しないそうです。

両方ともいい表情ですw

グラント動物博物館、小さいながらも映画に出てくるような素敵な博物館なので、ぜひ足を運んでみてくださいね^^

動物学博物館の見学のポイントまとめ

  • 色んな動物の標本を鑑賞することができる
  • おしゃれでちょっとおもしろい内装
  • 標本の「里親」に慣れる制度も!

ピートリー・エジプト考古学博物館(Petrie Museum of Egyptian Archaeology)ーエジプト考古学に関する膨大な資料を保管・展示する、小さな博物館

大学の中にある、エジプト考古学についての博物館

ピートリー博物館は UCL(University College London)の大学博物館で、エジプトとインドネシアのスンダ族と言う部族についての研究を行い、80000点以上の関連物を所蔵・展示しています。

エジプト考古学の学部と博物館は、両方とも1892年に設立されましたが、教授の William Flinders Petrie(ピートリー)が個人的に所有していたコレクションを大学に売却したおかげで、この博物館のエジプト考古学コレクションは、世界でも有数のものになっています。

今日では、エジプトやスーダンから採掘物を持ち出すのは違法となっているため、コレクションが増え続けることはないのですが、その重要性はイギリス政府によって “Outsianding Importance”=極めて重要なものとして認定されているそうです。

ピートリー博物館へのアクセスと開館時間・入館料など

住所:University College London Malet Place London WC1E 6BT

最寄りの地下鉄駅:Euston Square, Warren Street

開館時間:10:00~17:00/火~土。月曜日は研究者向けにオープン(要アポイント)。 クリスマスとイースターの時期は閉館

入館料:無料

公式ホームページhttps://www.ucl.ac.uk/culture/petrie-museum

 

 

 

ピートリー博物館の個人的な印象と見どころ

80000点もの歴史的遺物自体はもちろん見ごたえがあり、見る人によってはとても価値のあるものだとは思うのですが、私は、大学の中にあるこじんまりとした博物館そのものに興味を惹かれました。

2階に上がるまでの階段。モダンな感じです。

ピートリーの言葉。

「未来の利益のために過去を守るという点において、「現在」は歴史に対して最大の義務を負っている。」

つまり、今現在を生きる私たちがしなくてはいけないことは、未来の利益のために過去を保存することだ、と言うことでしょうか。

館内はこのように、とても小さいです。確か3部屋くらいしかありませんでした。

展示ケースや照明、ラベルなども普通の博物館に比べると手作り感があるというか、温かい感じがして個人的には素敵な空間だと思いました。

ピートリー博物館で気になった展示物

肝心の所蔵品は、大英博物館で見かけるような遺跡から装飾品などのこまごまとしたものまで鑑賞することができます。

特に、ネックレスのような装飾品の数は3000点以上に及び、どれも見ごたえがありました。

これなんか、歴史の教科書に出てきそうな感じ。

↑この写真、奥に机が写っているのですが、子供の見学者向けのワークショップに使うようなものがありました。(子供も見学に来たりするんですね~と、ちょっとびっくり。)

このお皿の模様、今でも通用しそうじゃないですか?

このネット、クオリティが高いと思いますw

櫛などの装飾品もありました。

これ、すごい精巧にできてるけど何に使うものだろう?と思ったら、Opium Measures と書いてありますね。

Opium はアヘンのことらしいです。アヘンを量るための道具?

上でも書いたのですが、ネックレスのような装飾品のコレクションもとても充実していました。

一つ一つのネックレスをよく見ると、かなり精巧に作られてるのがわかります。

例えばこれなんか、魚の形をしているんですよ!

目やえらの部分まで細かい模様がほられています。

こちらはよくわからないのですが、花と人?・・・っぽいモチーフのネックレス。

こちらはかなり重厚な感じのネックレスですね。重そう^^;

このように、とても見ごたえのある展示物がたくさんありました。

ピートリー博物館の見学のポイントまとめ

  • 大学の中にあるこじんまりとした博物館
  • エジプト考古学の珍しいコレクション

おまけ・・・館内では学生さんと思われる方たちが研究中でした。

そのうちの一人に実験に協力してくれませんか?と頼まれたのですが、エジプト考古学の知識なんて全然ないし、英語で答えられる自信がなかったので断ったのですが、断るときに

I’m not interested in….(興味ない)

と言ってしまい、あ、間違えた!ってあたふたしてしまいましたw(知識がないので~と言おうとしたのですが、なぜか not interested と言う言葉が出てきてしまった(>_<))

なんだか悪いことしてしまった気分でしたが、後から協力者を見つけることができたみたいでよかったです^^;

ウォレス・コレクション(The Wallece Collection)ーロンドンでも1,2を争うゴージャスさ!珍しい武器のコレクションも!

アクセス良好!ウォレス・コレクションの所蔵品は、ここでしか見ることができません!

ウォレス・コレクションは、4代のハートフォード侯爵と、4代目の侯爵の息子、リチャード・ウォレスによって集められた、18世紀から19世紀の美術品を所蔵するミュージアムです。

ウォレスの未亡人によってイギリスに遺贈されたので、国立博物館となっているため、常設展の入館料はかかりません。

また、ウォレス・コレクションの所蔵品は他のミュージアムに貸し出されることがないので、ここでしか見ることのできない貴重なものになっています。

オックスフォード・ストリートに近くアクセスも良好なので、ロンドン観光の際はぜひ訪れて欲しい場所の一つです。

ウォレス・コレクションへのアクセスと開館時間・入館料など

住所:​Hertford House Manchester Square London W1U 3BN

最寄りの地下鉄駅:Oxford Street, Baker Street, Bond Street

開館時間:10:00~17:00/土・日以外の毎日。12月24~26は休館

入館料:無料

公式ホームページhttp://www.wallacecollection.org

補足情報

  • Selfridges と言うデパートのすぐそばにあります。(徒歩5分ほど)

ウォレス・コレクションの個人的な印象と見どころ

館内に足を踏み入れてまず思ったのは、なんてゴージャスなんでしょう!と言うこと(笑)今までに見てきたイギリスの美術品に比べて、きらびやかなものが多いと言いう印象を受けました。

その理由の一つに、ウォレス・コレクションの美術品の多くが、フランスのものだからというのもあると思います。

一つ一つの作品自体はもちろん、部屋の装飾もフランス的だな~と言うことが感じられるので、その辺も鑑賞ポイントの一つだと思います。(あ、でも、フランス的の定義をしろと言われるとできないので、あくまでも私の中の印象と言うことでご勘弁を^^;)

また、中庭のレストランは広々としていて開放的なので、ギャラリーを見学した後はこちらで食事をとったりお茶をするのもおすすめです。

ウォレス・コレクションで気になった展示物

ウォレス・コレクションは全部で25のギャラリーから成っています。

なんと言っても一番の目玉はフランスの絵画なのですが、個人的にはやはり、インテリアのほうに興味が沸きました。

入り口の階段からして豪華です(◎_◎;)

ドアや壁紙も、とても豪華で輝いています( ゚Д゚)

絵画のコーナーは、フランスの画家による絵が多く飾られていました。

鍵やブローチなどの、細かな装飾品のコーナー。陶器製の食器などもありました。

展示品だけでなく、こういったデコラティブな装飾も非常に見ごたえがあります。

このデコレーション、すごく好き!

部屋中がこのような家具でいっぱいでした。

光によって劣化しないように、カバーがかけられている展示物も多かったです。(もちろん、カバーをめくって鑑賞可能です。鑑賞した後は元に戻しておきましょう!)

また、これはあまり知られてはいないそうですが、ウォレス・コレクションは、鎧や盾、剣やライフルと言った武器のコレクションがとても充実しています。

ここにあるコレクションは、主に第4代ハートフォード侯爵の逝去の前、1870年ごろに集められたもので、主に15世紀~19世紀のインド、ペルシア、トルコの武器と、18~19世紀ごろのインド-ペルシアンの鎧が展示されています。

色んな種類の剣がいっぱい!

こういう細かい部分の装飾は、とても見ごたえがありました。

こういうのを見ると、中世の歴史映画を観たくなりませんか?(笑)

こちらは ドイツ製の Field Armour。

こんなのもありました。

ウォレス・コレクションのポイントまとめ

  • ここでしか見ることのできない美術品を、ロンドンの中心部で堪能できる
  • 武器や防具のコレクションが充実している
  • ガーデンのレストランが素敵です

ウェルカム・コレクション(Wellcome Collection)人体とアートの融合。モダンでおしゃれな博物館です

医療とアートを融合させた、ユニークなギャラリー

ウェルカム・コレクションは、ユーストン駅近くにあるギャラリーで、ヘンリー・ウェルカム卿と言う人物によって集められたコレクションです。

ウェルカム卿は薬剤師、実業家、慈善家、コレクターなどいろいろな顔を持っていた人で、特に医療とマーケティングに興味を抱いていた人物です。

彼が集めた医療に関するコレクションは、西洋のものだけでなく東洋のものまで広範囲にわたり、その数は100万点以上に及び、この Wellcome Collection は、その貴重でユニークなものを鑑賞することができる場所となっています。

ウェルカム・コレクションへのアクセスと開館時間・入館料など

住所:​183 Euston Rd, Kings Cross, London NW1 2BE

最寄りの地下鉄駅:Euston Square

開館時間:10:00~18:00/木曜を除く火~日 10:00~20:00/木 ※月曜日は休館

入館料:無料

公式ホームページhttps://wellcomecollection.org

補足情報

  • 上の開館時間はギャラリーのものです。変更の場合もあるので、事前にホームページやツイッターで確認することをお勧めします。
  • 最寄り駅は地下鉄駅のユーストン・スクエアで、駅の隣にあります。または、ナショナル・レールのユーストン駅からも徒歩5分ほどです。

ウェルカム・コレクションの個人的な印象と見どころ

見どころはなんと言っても、ほかの博物館や美術館ではなかなか見ることができないような、医療や人体の体に関する展示品です。

常設展は “Medicine Man” と “Medicine Now” に分かれていて、他にも図書館などがあります。

↑こちらが Medicine Now。モダンなアート作品が多く展示されています。

こちらは企画展で、無料で鑑賞できましたが、写真撮影は NG  でした。

“Can Graphic Design Save Your Life?” と言うテーマで、医療に関するもののデザイン(例えば薬のパッケージや病院の案内など)について、そういったものがどういう目的でつくられているかなどについての興味深い展示でした。

それだけではなく、人体をテーマにしたアート作品などもあり、また、館内の装飾もおしゃれな感じになっているので、アートの面からも面白い場所だと思います。

ユーストンと言う大きな駅の近くにあるので、アクセスしやすい場所にあるのも便利です。

ウェルカム・コレクションで気になった展示物

本当にバラエティーに富んだ、「なんだこれw」と言う感じのコレクションが多かったです。

↑Medicine Man のコーナーでは、こちらのデジタルガイドを借りることもできます。(無料)

絵画は医療や人体・健康がテーマになっているもの。

色々と興味深いものはたくさんあったのですが、個人的にはこちらが気になりました。

40 stone って、約254kg らしい。

美顔ローラーって、こんなに古い時代からあるものだったんですね!

こちらは日本のもの。中国や日本の医療に関する展示もいくつかありました。

そしてこちらは、Medicine Now のコーナー。

アート作品が多く展示してありました。

これはいったい何 (゚д゚)!?

Viewing Room では、自分でパソコンを持ち込んで研究?や調べものをしている方もちらほらいて、こんな素敵な空間でそういうことができるっていいよな~なんて思いました。

日本ではあまり聞いたことがありませんが、イギリスではほかの美術館や博物館でも、意外とそういう人を見かけます。

 

↑このプリクラのような機械、中に若者が入って何かやっていたけど、何だったんだろう。

ウェルカム・コレクションの見学のポイントまとめ

  • 医療とアートが融合した、モダンな場所
  • 洋の東西を問わず、人間の身体と健康に関する展示物が充実している
  • 珍しいものを鑑賞したい方にお勧めです

イギリス空軍博物館(Royal Air Force Museum)ー様々なタイプの航空機が展示されている姿は、圧巻です!

ミリオタの聖地!(たぶんw)日本の「五式戦闘機」もここに展示されています!

Royal Air Force(RAF)博物館は、イギリス軍の歴史と使命を伝えるために、1972年にオープンした博物館です。ロンドンのほかに Cosford と言う場所にもあります。

この博物館の魅力は、なんと言っても魅力的な戦闘機やヘリコプターなどのコレクション!

イギリスのものだけでなくドイツやフランスのエアークラフト、さらには日本の「五式戦闘機」も、ここで見ることができます。

私はこのジャンルには全く詳しくないので、「戦闘機だ~大きい!」くらいの感想しかなかったのですが、ミリタリー系の趣味をお持ちの方は、帝国戦争博物館、国立軍事博物館の2つと共に、併せて訪れるべき場所の一つだと思いますよ!

そのくらい、充実した展示内容になっています。

RAF博物館へのアクセスと開館時間・入館料など

住所:​Grahame Park Way London, NW9 5LL

最寄りの地下鉄駅:Colindale

開館時間:10:00~18:00/毎日(3月~10月)  ※11月~2月は17:00まで。

入館料:無料

公式ホームページhttps://www.rafmuseum.org.uk

RAF博物館の個人的な印象と見どころ

RAF Museum には、いろいろなブースがあります。

一番の見どころはやはり、日本の戦闘機がある Milestones of Flight と言うブース….なのですが、↑この写真の通り、私が訪れた日はオープンしていませんでした。残念 (/_;)

それでも、こんなにたくさんの航空機を見ることはなかなかないので、館内を歩くだけでも面白かったです。博物館と言うより倉庫な感じも新鮮でした。

また、2018年の夏には “RAF: First to the Future” と言う、RAF の100年の歴史とこれからを紹介する新しい展示コーナーもオープンするということなので、そちらも必見です!

RAF博物館で気になった展示物

↑こちらがミュージアムの入り口です。航空機は、左の矢印の方向に進むと見えてきます。

まず目に飛び込んできたのが、この飛行機!

こんなにお茶目な飛行機、見たことない・・・(笑)

飛行機の近くには脚立みたいなものがあって、このように操縦席をのぞき込んだり、実際に座ることのできるものもあります。

コックピットって、想像していたより狭いんだな~と言う感じ。

こんなかっこいいヘリコプター?もありました。

こちらも、実際に中に入ることができるもの展示されています。

外観はこんな感じ。かっこいい・・・。

こんなのゲームとか映画の中でしか見たことなかったけど、実際に軍で運用されているものなのだと思うと、なんだか不思議な気分。

この日は「調整中」でしたが、1回数ポンドでフライトを体験できるようなアトラクションもありました。

高いところから見渡すと、本当にいろいろな航空機があります。

あ、ちなみに見学者はご覧の通りほぼいませんw

でも、熱心に説明のパネルを読んでいる方や、一眼レフで一生懸命写真を撮っている方がちらほらいました。

中国人(?)と思われる、貸し切りバスで来ていた団体さんもいたかな。

航空機のほかに、パイロットの制服や身の回りの物・・・

バッヂ?なんかも展示されていました。

このヘタウマな感じ・・・w

こちらはお土産ショップです。

航空機の博物館らしく、飛行機をモチーフにしたお土産が多かったです。

限定のテディーベアもありました。アヒルさんは、イギリス各地のご当地ダックがあるそうですよ!大英博物館の人気商品でもあるそうです。

他にもプラモデルのキットやキーホルダー、シルバーのアクセサリーなど、ここでしか手に入れることのできないようなものがたくさんあって、なかなかユニークでした。

RAF博物館の見学のポイントまとめ

  • 日本の五式戦闘機が展示されている
  • 色んな種類の航空機を間近で見学できる。
  • お土産コーナーにはユニークなものがたくさん!

国立軍事博物館(National Army Museum)ーイギリス軍の歴史と軍隊の役割を楽しく学ぶことができる良博物館

知的好奇心が満たされる博物館。おしゃれでモダンなディスプレイも見どころです!

国立軍事博物館は、1642年のイングランド内線から現在に至るまでのイギリス軍の歴史と役割について広く一般の人に伝えるという使命のもと、1971年にオープンした博物館です。

ロンドンでイギリスの軍隊や戦争などに関連する博物館は、ほかにも帝国軍事博物館(Imperial War Museum)と イギリス空軍博物館 (Royal Air Force Museum) があり、どれもクオリティが高いのですが、その中でも特にこの国立軍事博物館は、展示品と解説の両方がとても充実している、ロンドンの隠れた名博物館だと思います。

今回は、2017年3月にリニューアルオープンしたばかりの新しい博物館に行った時の様子をレポートしたいと思います!

国立軍事博物館へのアクセスと開館時間・入館料など

住所:​Royal Hospital Rd, Chelsea, London SW3 4HT

最寄りの地下鉄駅:Sloane Square(徒歩10分)

開館時間:10:00~17:30/水曜以外の月~金、毎月第1水曜日は8時までオープン。12月25,26と元旦は閉館

入館料:無料

公式ホームページhttps://www.nam.ac.uk

補足情報

  • 博物館の目の前のバス停(National Army Museum)に170番のバスが通っています。
  • チェルシー薬草園は徒歩5分ほどの場所にあるので、興味がある方はそちらもどうぞ!

国立軍事博物館の個人的な印象と見どころ

軍事博物館ってもっと堅苦しいものなのかな?と思っていたのですが、個人的に、とても興味深い博物館でした。

軍の役割はもちろん、市民との関わりなどを展示するコーナーは、とても見ごたえがあるものが多かったので、無知な私でも楽しむことができたのが良かったです。

また、この博物館には子供たちがスクールトリップの一環として訪れることが多いようです。

そのためか、展示の多くがクイズやゲーム方式のものになっていたり、内容も「軍での食べ物」とか、「軍人さんは暇なとき何しているか」など、子供でも興味を持てるようなものになっているのがいいなと思いました。

例えばこんなものとか。

解説が易しめの英語でされていて、個人的にもよかったです(笑)

こういう展示は、「軍の役割って、戦地で戦うだけじゃないんだな~」と言うことが良く分かる内容になっています。

また、公式ホームページには

“The National Army Museum is for everyone, no matter what they think about the British Army.”(国立軍事博物館は、すべての人のためのものです。彼らがイギリス軍に対してどんな考えを持っているかにかかわらず。)

と言う言葉があるのですが、その言葉の通り、「イギリス軍の輝かしい栄光」みたいなものに偏らず、事実を客観的に述べて、どちらかと言えば見る人に問いかけるような展示が多かったです。

その点からもすごくいい博物館だな~と感じました。

国立軍事博物館で気になった展示物

国立軍事博物館のメイン部分は1階(Ground Floor)と2階(First Floor)にあります。

どのコーナーも良かったのですが、特に見ごたえがあったのは、コスチュームのコーナーと、「軍と市民のかかわり」についてのコーナーでした。

デザインとしてもすごく美しいイギリスの軍服。

ちなみにWikipedia の軍服のページの解説が詳細で面白いです。

こちらはおそらく、エリザベス2世が戦時中に戦地を慰問されたときに着ていたユニフォーム。

とにかくコレクションの数が多くて、見ごたえがありました。

First Aid Kit も、古いものから・・・

最新のものまでいろいろとあって、とても興味深かったです。

小さい子供でも楽しみながら学習できる仕組みがたくさん。

↑このように、軍に関する事実をそのまま伝えているパネルや、「爆弾で敵を倒すのはいいのに、なぜ毒ガスを使うのは良しとされないのか?」など、思わず考えてしまうような文章がいたるところにありました。

この写真、きれいすぎてあんまり現実味がないけど、実際に起こったことなんですよね。

そしてこちらが SOCIETY AND THE ARMY のコーナー。

ここにはポスターやおもちゃ、洋服など、いろいろなものが展示されています。

迷彩柄のほかにもいろいろあるんですね。

戦争に関連する、その時代ごとに流行った歌なども聴けます。

子供のおもちゃ。

他にも、ここには載せきれないほどたくさんのものが飾られていました。

国立軍事博物館の見学のポイントまとめ

  • 子供から大人まで、楽しみながらイギリス軍の歴史と役割を学ぶことができる
  • 軍と文化をテーマにした展示がたくさん
  • ミリタリー物が好きな人にもおすすめです!

庭園博物館(Garden Museum)で、イギリスのガーデンの歴史とスタイルを学ぶ

イギリスのガーデンの歴史に興味がある方は、この博物館へGo!

庭園博物館は、ロンドンのランベス地区にある博物館です。

建物はもともと教会だったものを改装して博物館にしているので、普通の博物館とはまた少し違った雰囲気の中で鑑賞することができるのも特徴です。

↑ステンドグラスが美しい。

また、131段の階段を登った先にあるタワーからは、ロンドンの眺めを一望できるそうです。

私が行ったときはオープンしていなかったので、たぶん最近になってはじめたことなのかと思います。(行ってみたかった!)

ちなみにタワーだけの見学も可能で、その場合は3ポンドで入場できます。博物館を見学の方は、チケットにタワーの見学分も含まれているので、改めて購入する必要はありません。

庭園博物館へのアクセスと開館時間・入館料など

住所:Lambeth Palace Road London SE1 7LB

最寄りの地下鉄駅:Lambeth North

開館時間:10:30~17:00/日~金、10:30~16:00/土
毎月第一月曜日と12月25、26日は休館(その他のバンク・ホリデーは開館)

入館料:大人:10£(その他の入館料はこちらの「Prices」をチェック)

公式ホームページhttps://gardenmuseum.org.uk

  • ハンドバッグより大きいサイズのバッグは館内には持ち込むことができません。カウンターで預かってもらう必要があります(無料)

  • チケットを購入すると、この中からバッジを一つとって、胸元につけておくように言われます。(ガーデン側の入り口からは入ろうと思えば誰でも入れてしまうため、チケットを購入したことがわかるようにするためだそうです。)

庭園博物館の個人的な印象と見どころ

イギリスのガーデンの特徴や歴史が事細かに解説してあります。イギリスのガーデンがどのように発展してきたか、イングリッシュガーデンのデザインの特徴などを詳しく学びたい方には、とても充実した内容の博物館だと思います。

展示物も充実していて、かなり見ごたえがありました。

しかし、この博物館の入館料は有料(10ポンド)なので、正直興味のある方以外には、その辺はどうなのかな~と思います^^;

ただ、ロンドンパスと言う、ロンドン市内の60か所以上の観光地に入場できるチケットがあるのですが、そちらを持っている方は無料で入ることができます。

↓こちらから購入すると、キャンペーン中で安くなっていることもあるのでぜひ!

庭園博物館で気になった展示物

博物館の内部は2階建てになっていて、メインの展示は2階にあります。

1階の “A Cerecbation of Botanical Art” の部屋では、素晴らしいボタニカルアートの数々を鑑賞することができます。

パイナップルって、こういう風になっているんですね。ちなみに実際に育っている様子は、Chelsea Physic Garden で見ることができます。

イギリスは「ガーデナーの国」と呼ばれることがあるそうです。

かつて庭を持つことが「お金持ちの特権」であった時代において、人々は工夫してプランターなどで花や野菜を育て、極貧にある人でさえ、稼ぎの一部を植物に費やしていたそうです。

17世紀になると、上流階級の人々は公園で音楽鑑賞をしたり、お食事をしながら会話を楽しんだりするようになってきました。

こちらは、ガーデンミュージアムの近くにあった Vauxhall Garden の入場パスです。お値段は1シリング。

ちなみにデザインは、ナショナル・ギャラリーにも絵が飾られている、William Hogarth(ウィリアム・ホガース)によるものとのことです。

ガーデングッズなども飾られているのですが、個人的にとても気になったのがこちら!ディズニーの「白雪姫」に出てくる7人の小人がついた鉢!表情とかジェスチャーもかなりツボったw

私もこんなの欲しい!

これもかわいい。

花の種。パッケージのデザインも素敵なものが多いです。

そしてこれ、なんだかわかりますか?

“Cucumber Straightener” と言う名前がついていて、きゅうりをまっすぐに育てるためのものらしいw

ジョージ・スチーブンソン と言う発明家が開発しました。(ちなみに彼は、蒸気機関などの分野で有名な人物らしい。)

効果があったのかどうかは書いていませんでした^^;

日本のこんなものまでありました。レトロでかわいい♡

お土産ショップは本当に小さいのですが、ここでしか見たことのないものが結構ありました。

展示品のポストカードなども、珍しくておすすめです。

外には中庭を眺めながらお食事ができるレストランもあり、地元の人たちでにぎわっていました。

庭園博物館の見学のポイントまとめ

  • イギリスのガーデンの歴史やデザインに興味がある方は必見!
  • タワーはロンドンの景色が見渡せる絶好のスポット
  • ちょっと珍しい博物館に興味がある方にもおすすめです。

おまけ・・・見学してたらリスと遭遇!

たくさんの博物館に足を運びましたが、生きた動物と館内で会ったのはこれが初めてでしたw

ジェフリー博物館(Geffrye Museum)ーロンドンの中流家庭の家とガーデンが専門の博物館

イギリスの家の歴史とガーデンに関する博物館

ジェフリー博物館は、1914年にオープンした「ロンドンの中流家庭の家とガーデン」をテーマにした博物館です。

2020年の9月まで改装工事中のため休館中ですが、今回は私が2017年に訪れた時の様子をレポートしたいと思います。

ジェフリー博物館へのアクセスと開館時間・入館料など

住所:​136 Kingsland Road, London, E2 8EA

最寄りの駅:Hoxton(Hoxton はオーバーグラウンドの駅です。博物館は駅のすぐ裏側にあります。)

開館時間2020年まで修復作業のため閉館中。(Almshouse は特定の日だけ、フロントガーデンは常時オープンしています。(詳しくはホームページをご確認ください。)

入館料:博物館とガーデンは無料、Almshouse は有料(5ポンド)

公式ホームページhttps://www.geffrye-museum.org.uk

ジェフリー博物館の個人的な印象と見どころ

この博物館の魅力は、17世紀~現代にかけてのロンドンの中流家庭がどのような暮らしをしていたかを、建築様式やインテリア、ガーデンを通して知ることができるところにあります。

実際に使われていたものなどの展示物はもちろん、このような、時代ごとのロンドンの住環境を解説したパネルもあるので、より深い知識を得ることができます。

4月から10月の間だけオープンしている、Period Garden と言う年代別のガーデンはそれぞれ特徴が違っていて、比べながら散策するのも面白いですよ!カフェもあるので、天気のいい日は外でお茶をしながら庭を眺めることもできます。

また、この建物はもともと “Almhouse” と言う、貧困にある高齢者のための家だったのですが、ロンドンの経済発展と人口過密により、入居者たちはロンドン郊外に移住させられたという歴史があります。

今日では、Almohouse は復元され、当時の入居者たちの生活を知ることができるツアーも日にち限定で行われています。(ちなみにツアーは有料で、博物館の休館中の現在も行われています。)

ジェフリー博物館で気になった展示物

やはりなんと言っても、ロンドンの家とインテリアの変貌を見るのが面白かったです!

中流家庭とは言え、かなりいい家に住んでいたんだな~というのが第一印象。でも、召使いさんの部屋もあったりして、たぶん私が想像する「middle-class」より、少し上のほうの家庭のものなのかも。

↑こういったものが、当時どのように使われていたかなどの説明とともに展示してあります。

ここで初めて Japanning と言う言葉を知りました。

17世紀当時、日本の技法はイギリスやフランスを中心としたヨーロッパでもてはやされたそうです。Japan という言葉自体に漆器と言う意味があるくらいですしね。

そしてその、「ジャポニズム」が西洋文化に与えた影響が想像以上に大きかったということは、イギリスのほかの美術館や博物館を見学していても感じ取ることができます。日本人としては嬉しいですよね^^

こちらは「1890年代、とあるカップルが住む家の応接間」という設定を再現したもの。Aesthetic Movement(耽美主義)の人々に愛されたスタイルだそうです。

1800年代のものの展示はここで終わり、20世紀以降の物に関する展示は奥のギャラリーに続いています。

先ほどまでは廊下のような場所に一直線に展示ルームがあったのですが、ここでは円形状のホールのようなところに、モデルルームと家具が展示されています。

こちらは Mid-Century Period Room と呼ばれる部屋。1950年代から60年代のものです。

なんだかイギリスっぽくないな~と思っていたら、この時代はスカンジナビア(特にデンマーク)の影響を強く受けたデザインが流行ったそうです。

暖炉の代わりにセントラルヒーティングが普及し、テレビが新しく部屋の必需品になってきた時代でもあります。

このテレビ、逆に新しい感じw

螺旋階段を下っていくと、”Living in London” がテーマのコーナー

ホワイトボードに、来館者が「自分にとって家とは」を書き込めるスペース。

「姉がおならよくをする所」なんていうのまでありますw

室内の見学を終えて、ガーデンへ。

実はこの日は、博物館のスタッフによるガーデンツアーが行われていたので参加してみたのですが、お話を伺っていると、イギリスがガーデニング大国である理由がわかる気がしました。

ツアーは無料なので、都合がつけば参加してみるのもおすすめです。

すごくかわいい、小さな温室。

こんな絵になるディスプレイも。

お土産ショップは、小さいですが博物館オリジナルの商品もいくつかあったので、覗いてみてくださいね!

ジェフリー博物館の見学のポイントまとめ

  • 17世紀以降のロンドンの中流家庭の家とガーデンについて学べる
  • おしゃれなカフェでくつろぎながら、ゆったりとした時間を過ごすことができる

ナショナル・ポートレート・ギャラリー(National Portrait Gallery)ー肖像画ばかりを集めたギャラリー。誰もが知っているあの人の顔まで!

様々な人の肖像画ばかりを集めた美術館。見たことのある人から誰この人?まで!

ナショナル・ポートレイト・ギャラリーは、ナショナル・ギャラリーのすぐ近くにある美術館です。

ナショナル・ポートレイト・ギャラリーへのアクセスと開館時間・入館料など

住所:St Martin’s Place London WC2H 0HE

最寄りの地下鉄駅:Charing Cross(徒歩5~10分ほど), Leicester Square

開館時間:10:00~18:00/土~水、10:00~21:00/木・金 (12月24~26は休館)

入館料:無料(企画展は有料)

公式ホームページhttps://www.npg.org.uk

補足情報

  • マップは1ポンドの寄付で入手可能です。

ナショナル・ポートレイト・ギャラリーの個人的な印象と見どころ

またこのギャラリーは、絵画だけでなく歴史に詳しい方にとっても見ごたえがあるギャラリーだと思います。

なぜなら、歴史上の有名な人物がモデルになっている絵がたくさんあるからです。

ただ・・・

正直言って、私は絵画にも歴史にも明るくないんですよね^^; なので、つまらないかな~と思ったのですが・・・意外にも、と言うのは変ですが、歴史上の人物だけでなく、だれもが知っているモデルや俳優などの絵や写真も飾られているので、私のような人でも必ず「あ、この人知ってる!」と言う人を見つけることができると思いますよ!

また、私が訪れた日は金曜日だったので、開館時間が21時まででした。

V&A もそうですが、夜は音楽がかかる中、シャンパンを飲みながら楽しめるスペースなどもあるので、友人や恋人同士で行くのもいいかも。

窓から光が差し込まないので、館内の光の加減もいつもとは少し違った感じなのがまたよかったですよ!

ナショナル・ポートレイト・ギャラリーで気になった展示物

これ、誰だかわかります?

あの、「吸引力が変わらないただ一つの掃除機」を発明した、ダイソンさんです。

製作者は Julian Opie と言う有名な方だそう・・・。

エリザベス女王の・・・写真?

こちらは同じエリザベスでも、1世の方です。

足元にはイングランドの地図が。

こちらは Thomas Jones Barker と言う画家による『The Secret of England’s Greatness』

ヴィクトリア女王とアルバート公です。

John Keats by Joseph Severn

ジョン・キーツの過ごした家がロンドンのハムステッドという所にあるのですが、そこに行ったことがあったので、なんとなく写真に収めるw

絵画以外にも、写真や石像などの作品も展示されていました。

夜だったこともあり人がほとんどおらず、落ち着いた館内で、ゆっくりと見学できましたよ!

ナショナル・ポートレイト・ギャラリーの見学のポイントまとめ

  • 歴史上の人物からコンテンポラリーの有名人・著名人まで、さまざまな人の肖像が所蔵されている
  • 夜のナショナルポートレイト・ギャラリーは、昼とは雰囲気が違っておすすめです!

ナショナルギャラリー(National Gallery)ヨーロッパ中の名画がここに!トラファルガースクエアの見学と一緒にどうぞ

誰もが知っているゴッホのひまわりは、ここにあります!

ナショナル・ギャラリーはトラファルガースクエアにあるギャラリーです。

1200年代から1900年代前半までの、西洋の著名な画家による絵画が展示されています。

画家の名前の一部を挙げると、ボッティチェリ、ゴッホ、ダヴィンチ、モネ、フェルメール、ミケランジェロ、レンブラント、ターナー、ドラクロワ、セザンヌなど、教科書に出てきた画家ばかりです。

そんな有名画家の絵を無料で鑑賞することができるので、あまり興味のない方も一度は行く価値があるギャラリーだと思います!少なくとも私はそうでした!(笑)

ナショナル・ギャラリーへのアクセスと開館時間・入館料など

住所:Trafalgar Square, London WC2N 5DN

最寄りの地下鉄駅:Charing Cross, Leicester Square(徒歩5分程度)

開館時間:10時~18時/土~木、10:00~21:00/金(12月24~26は閉館)

入館料:無料

公式ホームページhttps://www.nationalgallery.org.uk

補足情報

  • トラファルガー・スクエアにある美術館です。すぐ近くには National Portrait Gallery もあります。
  • 入り口は4つありますが、トラファルガースクエア側(正面)から入るのが一番わかりやすいと思います。
  • 荷物チェックを受ける人の列のほかに、荷物を持っていない人用のレーン(すぐに入場できる)がある場合も。
  • マップは2ポンドの寄付で入手可、またはホームページからダウンロード。
  • 日本語のオーディオガイドあり(大人/4ポンド)

ナショナル・ギャラリーの個人的な印象と見どころ

やっぱり、見たことがある有名画家のオリジナルの作品を、実際に鑑賞できるのが一番の魅力だと思います。

館内は広々としているのですが、スクールトリップで来ている子供たちが多くいた印象を持ちました。

ナショナル・ギャラリーで気になった展示物

やはりなんと言っても、ゴッホのひまわり!

この絵の周りには人だかりができていましたw

ちなみに、ゴッホってヒマワリをモチーフにした絵を何枚か描いていて、日本にも損保ジャパンの美術館にありますよね。私も見に行ったことがあります。

でも、やっぱりこのナショナル・ギャラリーのもののほうが見ごたえがありました。

ガラスケース越しでないので、ギャラリーの風景としても溶け込んでいるし、よく観察することができるからです。

クオリティの保持と言う点からするとよくないのかもしれませんが、やっぱりこっちのほうが嬉しいですよね~と、素人目線で語ってみる。

これ・・・なぜかめちゃくちゃ気になったw

こちらの絵の、レースの緻密さとかすごく凝ってる!

内装もなかなか魅力的なので、その点も要チェックです!

お土産ショップも、名画をモチーフにした商品がたくさんありましたが、私は特にほしいと思うものはなかったかな~。

でも個人的に気になったのは、ロンドンバスの絵が描いてあるトートバッグw

このタイプのバスは、「ルートマスター」と言う古いタイプのバスなのですが、写真に描かれている9番は2014年に廃止されてしまい、今は15番のバスのみ走っています。

これがその15番のバス。

ちなみにトラファルガースクエアが停車駅に含まれているので、運が良ければ見ること(あるいは乗車すること)ができるかもしれませんよ!

ナショナル・ギャラリーの見学のポイントまとめ

  • アクセスがしやすいトラファルガースクエアにあるギャラリー。
  • ヨーロッパ中から集められた名画が一度に鑑賞できる

ホー二マン博物館と庭園(Horniman Museum and Gardens)ーロンドンの中心で動物に出会える博物館。珍しい楽器のコレクションも!

ロンドンで生き物に出会える素敵な博物館。珍しい楽器のコレクションも!

ホーニマン博物館は、Frederic Horniman と言うお茶の貿易商人によって、世界各地から集められた動物や昆虫の標本を所蔵している博物館です。

日本ではさほど知られていない博物館ですが、地元の人、特に小さい子供がいるご家庭の方には人気の場所のようで、私が訪れた日もたくさんの子供がお庭で遊んでいました。

ホーニマン博物館では、アクアリウムやButterfly House と呼ばれる蝶を飼育している部屋を見学することができます。(どちらも有料)また、Animal Walk と呼ばれる道では、動物たちを近くで眺めることができます。

ちょっと珍しい楽器のコレクションも見どころの一つです。

ホー二マン博物館へのアクセスと開館時間・入館料など

住所:​100 London Road, Forest Hill, London, SE23 3PQ

最寄りの駅:Forest Hill(徒歩5~10分程度)※注:地下鉄ではなくオーバーグラウンドの駅です。

開館時間:10:00~17:30/毎日(12月24~26を除く。)アクアリウムは10:30~17:30 ガーデンのオープニング時間は季節によって異なるので、詳しくはホームページを参照してください。

入館料:無料(アクアリウム・バタフライハウスは有料)

公式ホームページhttps://www.horniman.ac.uk

補足情報

  • Forest Hill から博物館までの距離は徒歩10分程度ですが、上り坂なのでお子様連れの方はバスなどを使ったほうがいいかもしれません。目の前のバス停には、176, 185, 197, 356, P4 のバスが停車します。

ホーニマン博物館の個人的な印象と見どころ

ホーニマンによって集められた世界各地の動物のはく製は、すごく迫力があります。

また、楽器のコレクションの部屋は小さいながらもユニークで、なぜか日本のひな人形や和楽器が展示されていていました。

博物館を見学した後は、Animal Walk で動物を見学するのも面白いですよ!

お庭がとても広いので、暖かい日はランチやおやつをもってピクニックをするのもいいかもしれません。

私は今回は見学しなかったのですが、アクアリウム(博物館の地下にあります)や生きた蝶を見学できる部屋などとにかくいろいろあるので、1日中いても飽きない場所です!

ホーニマン博物館で気になった展示物

最初に目に飛び込んでくるのは、動物のはく製。特に、大型動物のものはかなり迫力があります。

まるで生きているかのようです・・・。

カラフルな鳥のはく製もあります。

こちらは、「Horniman Merman」

Merman とは半魚人のことで、18世紀初頭から19世紀にかけて、船乗りたちによってアジアからヨーロッパに持ち込まれたそうです。

最初はアジアの海に住む実在の生き物だと思われていたそうですが、すぐに科学の力で偽物だと見破られてしまったそう^^; ちなみに、サルと魚をつなぎ合わせて作られたものが多かったようです。

こちらの Horniman Merman は、Wellcome Institute( Wellcome Collection と関連のある機関だと思います)からここに移されたもので、 “Japanese Monkey-Fish” と呼ばれていました。(私も子供の時テレビで見たことがあったので、日本のものとして有名なのかもw)

CT スキャンの結果、猿は使われておらず、木や粘土、魚の骨やうろこなどからできていることが分かったそうです。

great crested grebe(日本語ではカンムリカイツブリと言うそうです。聞いたことないw)という動物から作られた Muff(マフ=ハンドウォーマーのようなもの)。Guildhall Art Gallery で、このマフを使っている女の子の絵が展示されていました

階段を上がった先の廊下には、膨大な数の、昆虫の標本のコレクションが飾られています。

とても美しい色と模様をした蝶々がたくさんありました。

これはすごい種類のカニ!

これは・・・なんでしょうかw Sea-Urchin って書いてあるから、ウニ?しかも食用らしい。

標本のコーナーを後にして別の部屋に移ると、楽器のコレクションがありました。

部屋自体はそれほど大きくないのですが、かなりの数と種類の楽器が展示されていました。実際に音を出してみることができる体験コーナーや、デジタル資料も。

これだけものをコレクションしているところって、なかなかないのではないでしょうか。

日本人的に気になったのは、お雛様。

なぜここに?と思って説明を読んでみると、五人囃子が和楽器について解説されていました。

アコーディオンもこの形だけでなく丸型のものまで、いろんな種類があるんですね。

アコーディオン弾きってかっこいいですよね。ロンドンの街中でもたまに見かけました。

館内の見学を終えて、Animal Walk に立ち寄ってみました。

ここでは動物に餌やりをすることはできないのですが、近くで眺めることができます。

このヤギ、ずっと体を着にこすりつけていました。痒かったのかなw

ウサギは子供たちに特に人気がありました。

ホーニマン博物館の見学のポイントまとめ

  • 動物・昆虫の剥製のコレクションが充実していて、動物や海の生物も観察できる
  • 楽器のコレクションもユニーク
  • 家族連れが多く、お庭はピクニックにも最適な場所