金曜日の V&A には、魅力がいっぱい!
ロンドンには、特定の曜日に遅くまでオープンしている博物館がいくつかあるのですが、V&A(ヴィクトリア&アルバート博物館)でも、毎週金曜日に限って夜の10時まで、特定の展示コーナーを見学することができます。
私は在英中に10回以上、V&A に時間を問わず足を運びましたが、「V&A を最大限に楽しむためには金曜日に行くべし!」と言いたいくらい、金曜日の V&A には魅力がたくさんあります。その魅力を知ってからは、なるべく金曜日に鑑賞することにしたくらいです(笑)
そこで今回は、私がそう思う理由を4つご紹介したいと思います!
理由1:作品が、日の光の中で見えるものと少し違って見えるから
イギリスの夏は夜10時ごろまで明るい時期があるので、これは秋・冬限定でのことなのですが、ステンドグラスのコーナーを通った時、窓から差し込む光がある時とないときでは、作品の見え方がかなり違って見えることに気付きました。
日中はいくら遮光カーテンがあるとはいえ、やはり夜の、光が入らない状態のほうがきれいに見えました。
コーナーによっては全く光が関係してこない場所もあるのですが、館内の様子だけでも、日中とはまた違った印象を受けると思います。
こちらはまだ完全に夜ではありませんが、夜の博物館では中庭の様子なんかも、日中とは違った感じが楽しめます。
窓から見える風景も、昼間とは違って幻想的です。
理由その2:人が少ないので、作品を思う存分鑑賞できる
金曜日の夜って、意外と人が少ないんです。
いえ、正確にいうと、作品を鑑賞している人があまりいないというか・・・^^;
V&A では金曜日にイベントなどを行っていることが多く、若者や地元の方たちが、シャンパンを片手にエントランス付近でおしゃべりしている様子をよく見かけました。
DJ なんかもいて、今どきの音楽がかかっている感じは、ここが博物館だということを忘れてしまうくらい ^^;
作品を写生している人たちも何人か見かけはするものの、全体的に昼間よりは人の動きは少ないような印象を受けました。
そしてそのような環境の中だと、じっくりと何分もかけて1つの作品の説明を読んだりすることもできるし、館内の「学習コーナー」に点在している機械(上の写真)を使って、自分だけのオリジナルのデザインを作ったりできます。これ、地味に楽しいですよw
理由その3:カフェでゆったりと夕食を摂ることができる
V&A のカフェは3か所あるのですが、そのうちの Period Rooms と言うウィリアム・モリスやジェームズ・ギャンブルと言った人物がデザインした部屋は、日中だと込み合っていて、席を見つけるのも一苦労と言うときすらあります。
とてもじゃないけど、ゆったりはできない感じかな・・・。
しかし金曜日の夜は、その心配はありません。
少し遅めの夕食・・・と言っても、7時半くらいからはだんだんと空いて来るので、ゆっくりとお食事を楽しむことができますよ!
カフェの営業時間は21時半までなので、館内の見学を終えてからお食事に行くというのもありだと思います^^
ちなみに V&A カフェでのお食事は、カウンターで自分の好きな物を選んでレジに持っていく、先払いのシステムになっています。
チップを払う必要などがないので、気軽に食事ができることができますよ!
ちなみにお値段は選ぶものによって変わってくるのですが、写真のもので大体10ポンド前後でした。
理由その4:一日で博物館を全部制覇できるかも?
これは万人向けの提案ではないのですが、開館直後の10時から、閉館時間の22時までの12時間を、一日中博物館で過ごすということもできます。
V&A って、とにかく広い博物館なんです。見どころもたくさんあるので、隅から隅まで鑑賞しようと思うと、丸一日かけても足りないくらい!
金曜日なら、通常の閉館時間と比べて5時間近くも長くオープンしているので、時間を有効に使うことができますよね。
ただ、博物館での鑑賞って意外と体力を消耗するので、カフェなどでちょこちょこと休憩を取ることをお勧めします^^;
そしてもう一つの注意点としては、22時までオープンしているのは一部のコーナーに限られているので、通常の時間で閉まってしまうコーナーから先に鑑賞することをお勧めします。
(私も全ては把握していないのですが、上のほうの階(セラミックや家具のコーナー、ジュエリーやオペラ・ミュージカル関連の展示があるコーナー)などは、私が行った時は閉まっていました。逆に、ファッションを含む1階のほとんどのコーナーは22時まで開いていました。)
こんな感じで、今回は金曜日に V&A に行くとこんなメリットがあるよ~と言うお話でした。
金曜日に V&A に行く予定のある方は、ぜひ参考にしていただくと嬉しいです^^